100年残る本と本屋をめざして。
-
【新刊】『平熱のまま、この世界に熱狂したいー「弱さ」を受け入れる日常革命』著:宮崎智之(サイン本あり)
¥1,650
不完全は優しさ。あきらめは許し。弱さは贅沢。自分が美しいと思うものを踏みにじらずに生きるために―。アルコール依存症、離婚を経て取り組んだ断酒。そして、手に入れた平熱の生活。退屈な日常は、いつでも刺激的な場へと変えられる。 <宮崎智之> 1982年、東京都出身。明治大学文学部を卒業後、地域紙記者、編集プロダクションなどを経てフリーライターに。著書に『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎文庫)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。共著は、「紀伊國屋じんぶん大賞2020」の14位に。TBSラジオ「文化系トークラジオLife」などメディアやイベントの出演も多数。 サイズ:四六版 頁:232ページ ISBN:978-4344037168 価格:1500円+税 (版元サイトより引用)
-
【新刊】『夫婦間における愛の適温』向坂くじら(百万年書房)
¥1,870
まずもって、あの夫というやつは臆病すぎる。合理的であるということを隠れ蓑に、ただ予期せぬものの訪れを怖がっているだけ。なんだい、なんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。だいたい、すべて計画通りの毎日なんてつまらないじゃないか。(中略)そのくされチキンがある日、なんの前触れもなく急須を一式買って帰ってきた。(本文より) 暮らしより大切なものがある人間は、いかにして暮らせばよいのだろうか? わたしはずっと、君みたいになりたかった。
-
【新刊】『いかれた慕情』僕のマリ(百万年書房)
¥1,870
家族にも友人にも本音を言うのが苦手だった。何年生きても薄い関係しか築けないのが、ずっとコンプレックスだった。自分を晒すことにどうしても抵抗があり、踏み込むのも踏み込まれるのも躊躇した。そうやって生きてきたから、誰かの友情や愛情を目の当たりにすると、決まって後ろめたい気持ちになった。冷めたふりして飄々と生きているつもりだったけれど、本当はものすごく寂しかった。(本文より) わたしはずっと、君みたいになりたかった。
-
【新刊】『世の人』マリヲ(百万年書房)
¥1,870
「三回目の逮捕の後、もう本当にダメかも知れない、という気持ちと、確実になった刑務所生活を一秒でも短くしたいという気持ちから、ダルクに通所することにした。アルバイトとダルクを両立させていること(社会生活に問題がなく薬物依存を認めその治療にあたっていること)、家族、友人との関係が良好であること(社会的な受け皿があること)が、裁判において有利に働くらしいということをプッシャーの友人に教えてもらったからだった。」(本文より)
-
【新刊】『せいいっぱいの悪口』堀静香(百万年書房)
¥1,870
今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より) --詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。