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【新刊】『スリップの技法』久禮 亮太

¥1,833 税込

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サイズ:四六判
ページ:248
価格:1666円+税

<概要>

書店という現場の可能性を再発見する書。お客様の無意識を読み解き、仮説を立て、仕入れ、店の売上を伸ばす。その起点となる「スリップの読み方」を113枚の実例を素に具体的に解説。《「スリップの技法」は、書店員が今よりも楽しく自信を持って仕事を続け、売れる品揃えを作るための実践的な方法です。売れた書籍のスリップを集めた束は、売れ冊数や売上金額といった抽象的な数字に化ける前の具体的な「売れたという事実」を、個別に、かつ大量に扱いながら考えるための優れた道具です。(「まえがき」より)》。「書店の棚づくりの発想法」を知りたい「本好き」読者も必読の書。

◆目次

スリップの技法 目次

まえがき

第1章 入門……僕はどうやってスリップに出合ったか
初体験
帰りの電車内で読む
「チンタラ仕事」を見直すきっかけ
新人に教える仕組みは
スリップとはそもそも何か
役割は終わった?

第2章 基礎……書店員24時「いつ、どこでスリップに触る」
起きてから店に着くまで
開店前
「雑誌スリップ」の使い方
「必備スリップ」の機能
正午のレジでスリップを見る
休憩時間にしていること
なぜ店内を「回る」のか
15分間の新刊講評
遅番にしてもらうこと
発注作業
家に帰るまでの間に
書店員の休日

第3章 実戦……スリップ60セット113枚にメモを書く
A 備忘のために
発注して併売/寄せすぎ注意/冊数はあとで判断/何か買わずには帰れない/1冊補充では不充分/検索は2つの単語で/「盛りつける」陳列に既刊を使う/平積みに「格上げ」する前に/パパと子どものコーナーをつくる/紙の実用書だからできること/置かれた場所で咲かなくなっても/決めてかかるな/悔しい判断/棚から3回の20刷/コロコロを大人に売る/1冊で何度もおいしい/技法書の「階段」を作る/BL出身を掘る/男女両方に/どう売ればもっと伸びる?
B 業務連絡
あえて外野から口出し/児童書担当に促す/後輩に事例を示す/まだ追加してないの?/すぐ棚に挿さないで/日付あったほうがいいよ/動線、再考してみて/すぐに追加発注して/コミックスだからできること/文庫平積みのアイディア/似た文庫があったはず/これは仕掛けに向いてるよ/既刊を積んではどうか/うっかり積むと/強気で売り伸ばして/この世界を平台に
C 連想の引き金
「わからないが面白い本」の積み方/堅苦しくしないために/隣に何を?/別格/並んでいてもおかしくない/エロとラブをレジに/サビと小屋/大風呂敷/文庫売場の面白さ/「日本」の売り方/実験に向く平台/ヒット作から線を延ばす/勘違い/著者のしてきたことを知る/メイン平台の自由/いただきます
D 読者像を描き出す
ミスターMBA/チョイスピのお客様/骨太リベラルさん/ロマンスお姉さま/外資系ヤング・リーダー/棚のお客様のために/ワーキングカップル/おばあちゃんに

第4章 応用……POSとの連携
POSは「なぜ」便利なのか
①書目ごとの売上数を調べる
②毎日の新刊を漏らさずチェックする
③他店のジャンル別売上一覧
④自店の売上金額やその内容を、時期ごとに比較する
「昨対プラス10万円」の作り方
⑤スリップから得た仮説の検証
⑥スリップで気になったキーワードから既刊を掘り出す
他に使ったほうがいい電子情報

あとがき

索引

◆著者プロフィール
久禮 亮太 (クレ リョウタ) (著/文)
1975年、高知県生まれ。早稲田大学法学部中退。97年、あゆみBOOKS早稲田店にアルバイト勤務。三省堂書店八王子店に契約社員として勤務したのち、2003年よりあゆみBOOKS五反田店に正社員として勤務。2010年より同社小石川店店長。14年退職。15年、「久禮書店」の屋号でフリーランス書店員として独立。神樂坂モノガタリ(東京都新宿区)などで選書、書店業務一般を行うほか、長崎書店(熊本市)などで書店員研修も担当。2018年9月、東京・小石川に開店した「Pabbles Books」店長就任。

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