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【新刊】藤井青銅『ラジオな日々』【愛蔵版】(サイン入り)
¥5,500
新書サイズ、上製本/頁/サイン入り/数量限定 2025年クラウドファンディングで話題を集めた『ラジオな日々』の愛蔵版がついに完成! 愛蔵版のみの書き下ろし+青銅さんが使っていた放送作家用原稿用紙のレプリカも! 長く読んでいただくために、特製のスリーブもご用意しました。 『ラジオな日々』は、70年代終わりに放送作家として歩み始めた著者が、80年代のラジオ業界で奮闘する日々を自伝的なタッチで描いた青春小説です 。右も左も分からない若者が、個性豊かなディレクターに鍛えられ、当時の人気アイドルたちと仕事をする中で、深夜放送のアニメ特番に熱狂するなど、当時の熱気が鮮やかに描き出されています 。 物語には、松田聖子、伊藤蘭、横山やすし、大滝詠一といった実在の人物も登場。「まだ何者でもない若者が何者かになろうとする姿」は、時代を超えた普遍的な青春小説として読者の心を捉えます。2007年4月に小学館より単行本として刊行されました。 *通常版として、朝日文庫からも同名の『ラジオな日々』が発売しています。併せてお楽しみください。 復刊への道のりは下記YouTubeにてまとめてあります。 https://www.youtube.com/playlist?list=PL1IqsZNwUAGYDQtxfhGGMcNJj-wiNx8vR クラウドファンディングに関しては下記サイトをご確認ください。 https://ubgoe.com/projects/864
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【新刊】『中動態の世界:意志と責任の考古学』國分功一郎
¥990
文庫/528ページ 誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたのでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した”中動態“に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。
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【新刊】『ちぇっくCHECK+ Vol. 2 韓国の文学と映画』
¥1,430
判/ページ K-BOOKとK-カルチャーをガイドする『ちぇっくCHECK+』はK-BOOKを愛する皆さんはもちろん、日本国内でも1つのカルチャーとして根付いてきた「K-カルチャー(韓国カルチャー)」をウォッチしたい皆さんにお届けする新媒体です。 特集 パク・ジョンミン Interview Books「MUZE」の本 Movies 俳優パク・ジョンミンの歩み 映画化してほしいと思う小説5選 映画『ケナは韓国が嫌いで』 チャン・ゴンジェ監督が綴る、小説から映画へ 「文学と映画の境界線」 映画『The Summer/あの夏』 チェ・ウニョンInterview ハン・ジウォン監督Interview 映画化したい日本と韓国が舞台の本 あなたと私のハッピーエンド イ・ミファ 映画化された文学作品の歴史を辿る 文学と映画がもっと近かった韓国(2000年以前) 成川彩 小説原作の映画(2000年以降) 佐藤結 キーワードで読み解く韓国文学と映画 「民主化」 崔盛旭 「再開発と「アパート」」 伊東順子 「ジェンダー」 佐藤結 翻訳者たちの妄想キャスティング 岡崎暢子/岡裕美/呉華順/オ・ヨンア/カン・バンファ 吉良佳奈江/清水知佐子/橋本智保/藤田麗子/古川綾子 牧野美加/吉川凪/柳美佐/渡辺麻土香 イラスト: 富田茜 Interview “部屋に飾りたくなるポスター”をつくるデザインスタジオPropaganda K-BOOKと映画ファンのための映画×BOOKスポット 光州のCinema Paradiso 稲川右樹 釜山国際映画祭に行く! Interview ストーリーマーケットの持続的発展のために 佐々木静代 K-BOOKフェスティバル2025 &「まじわる一冊」BOOKリスト 2025年秋に刊行するVol.2は、K-BOOKフェスティバル2025 in Japanの特集企画 「文学と映画」に連動。 韓国の映画界・出版界双方から注目を集めるパク・ジョンミンへの独占インタビューをはじめ、文学も映画も深く楽しむためのガイドとなる特集記事が満載です。
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【新刊・セット】『ドグラ・マグラ(上)(下)』夢野 久作
¥1,276
文庫判/(上)336ページ、(下)384ページ/セット販売です。 「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1500枚の書き下ろし作品として出版され、読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇妙な内容のため、毀誉褒貶が相半ばし、今日にいたるも変わらない。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、10余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。
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【新刊】『嫌われた監督』鈴木忠平
¥1,298
文庫判/544ページ 第53回大宅壮一ノンフィクション賞、第21回新潮ドキュメント賞、第44回講談社本田靖春ノンフィクション賞受賞。 史上初、前人未到の三冠達成! 令和最高のノンフィクション、ついに文庫化。 この本は一体、何人の人生を変えるのだろうか── 各界から感動の声、続出! 中日はなぜ「勝てる組織」に変貌したのか? スポーツ・ノンフィクションの枠を超え、社会現象を巻き起こし、2022年のノンフィクション賞を総なめにした大ベストセラー。 文庫化にあたり、完全試合目前での“非情采配”山井大介投手降板劇の真相に迫る新章「それぞれのマウンド」を書き下ろし。 新たに川上憲伸に取材、2007年日本シリーズ、幻の第六戦に登板予定だったエースは、あの夜、何を見たのか──? ※ なぜ 語らないのか。 なぜ 俯いて歩くのか。 なぜ いつも独りなのか。 そしてなぜ 嫌われるのか――。 中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。 それでもなぜ、落合博満は〝嫌われた監督〟であり続けたのか。 謎めいた沈黙と非情な采配。そこに込められた深謀遠慮に翻弄されながら、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった男たちの証言から、孤高にして異端の名将の実像に迫る。 著者の鈴木忠平氏は中日の番記者として8年間担当。新たな落合監督像を浮かび上がらせると共に、中日が「勝てる組織」へと変貌していく様をドラマチックに描く。 組織における人材登用術、リーダーの覚悟などビジネスパーソンにも大きな影響を与えた傑作ノンフィクション。
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【新刊】『増補 古典としての旧約聖書』月本昭男
¥1,430
文庫判/320 史上最も読まれ、最も謎に満ちた書物 旧約聖書とはいかなる書物か。複雑で多層的な構造をもつその内容を、様々な角度から読み解く珠玉の講演集。文庫化にあたり5本もの講演を大幅増補。
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【新刊】『小林秀雄とその戦争の時』山城むつみ
¥2,530
四六判/312ページ 自ら従軍記者を志願してまで、あの「戦争の時」に深く食い入り、『罪と罰』や『悪霊』の作家が触知せざるを得なかった「時代」への苦悶に、まざまざと感応した小林秀雄。――中原中也、保田與重郎、武田泰淳、等々の「補助線」を周到に引きつつ、文学の徒として「書く」ことの切実な「実存」を精緻に析出させてゆく長編論考(エセー)。(版元サイトより引用)
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【新刊】『柳宗悦 美を生きた宗教哲学者』若松英輔
¥1,980
四六判/340ページ 「民藝」という言葉が生まれて百年、日本を代表する批評家がその本質に挑む本格評伝 民衆の日常で使われていた雑器を「民藝」と名付け、その美の中に「救い」を見出した柳宗悦。なぜ柳は民藝に究極の美を見いだしたのか、なぜ美は人を癒やし、救いへと導くのか。文学・哲学・宗教など様々な分野の人物と交流のあった柳の生涯と彼の代表作を時系列で追いながら、近年知られるような美術評論家としてではなく、宗教哲学者としての柳宗悦の全体像を描く。
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【新刊】『つぎの民話: 〈映像以前の光〉への旅 』松井 至
¥3,080
四六判/336ページ かつて焚き火を囲んで民話が語られたように 映像がその光となって〈つぎの民話〉が生まれる。 傑作ドキュメンタリー映画『私だけ聴こえる』で知られざる〈コーダ= CODA〉の世界を描き、驚きと共に世界に迎えられた松井至監督による、初めての著書。 映像を〈見る〉〈見られる〉という関係から解き放ち、その場にあらわれるものを〈共視〉することでひらかれるドキュメンタリーの新しい可能性。 ……石巻、いわき、奈良、京都、朝日町、西会津、前橋…… 日本各地を旅し、人に出会い、撮影を続ける日々の中で、〈映像とは何か〉〈映像に何ができるのか〉を探究し続けた、二年間の旅を綴る、体験的映像論。 本書で制作過程が描かれた、松井監督の映画7作品の鑑賞リンクがついています。 映像と共にお読みください。
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【新刊】『これはいつかのあなたとわたし』燃え殻
¥1,815
四六判/216ページ 笑って、怒れなかった、あの日のあなたがここにいる。大人気エッセイ集。「原稿、泣きながら拝んで読みました」と持ち上げながら必ず直しを命じる編集者。BE:FIRSTのLEOさんが涙ながらに語った決意、初ラブホでの醜態、母の口癖、J-WAVEに届くブラックなお悩み相談。日常と非日常の忘れられない/忘れかけたことを綴り、あるあると哀愁に満ち満ちた随想、これぞ日本のオアシス。
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【新刊】『継続するコツ』坂口恭平
¥1,760
四六版・ソフトカバー/240ページ 執筆、絵描き、作詞・作曲、「いのっちの電話」…… どれも20年以上つづけてきた、スランプ知らずの継続マニア・坂口恭平さんが見つけた、 「やりたいこと」をつづけるコツが1冊に! 僕も挑戦している最中です。 最中であればいいんです。継続中ってことですから _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 多くの人は、何かをやろうとして、手をつけはじめて、 無事に完成することができたとしても、 それが売れないだとか、人から評価されないだとか、そういった不遇を味わい、 自信を失い、徒労感ばかりを感じるようになり、いずれはやめてしまうようです。 僕はいつも、もったいない!と思ってしまいます。 だって、作っているときのほうが楽しいですもん。 つまり、何かを継続しているときのほうが、楽しいんです。 この馬鹿みたいに単純なことに、僕は気づいたんです。 ●目次 はじめに 僕について 第1章 人からの評価はいらない 第2章 作りたいのに、作れない 第3章 とにかく定量を死ぬまで継続。これこそが人生……? 第4章 生きている時間を、ただひたすら自分がやりたいことだけで埋めていく 第5章 続けていると、予測ができる 第6章 どうやって生活を作り上げるか 終章 いつまでビビっとるんじゃい! おわりに 幸福とは何か
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【新刊】『モータープール』岸政彦(オリジナルポストカード付き)
¥2,750
B6判横・並製/224ページ/オリジナルポストカード付き 新境地。 社会学者・岸政彦が フィルムカメラで撮った静かな街の記憶。 185枚のスナップと1篇の書き下ろしエッセイを収録。 そこにあるものは——— 社会学者・小説家と活躍する岸政彦による初の写真集。 主に大阪の街を歩きながら見つけた風景をフィルムカメラで撮影した1冊です。 <書誌情報> 著者:岸政彦 構成:東万里江 ブックデザイン:中村圭佑 発売日:2025年10月31日ごろ 定価:2500円+税 判型:B6判、並製 ページ:224頁 ISBN: 978-4-910144-17-7 発行元:双子のライオン堂出版部 岸政彦 きしまさひこ/社会学者・作家。京都大学大学院文学研究科教授。主な著作に『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『ビニール傘』(新潮社)、『マンゴーと手榴弾─生活史の理論』(勁草書房)、『図書室』(新潮社)、『大阪』(柴崎友香と共著、河出書房新社)、『リリアン』(新潮社)、『東京の生活史』(筑摩書房)、『沖縄の生活史』(みすず書房)、『大阪の生活史』(筑摩書房)、『にがにが日記』(新潮社)、『調査する人生』(岩波書店)など。
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【新刊】『GOAT Winter 2026』
¥510
SOLD OUT
A5版・ソフトカバー/488ページ 〇特集「美」 【小説】 高瀬隼子 九段理江 間宮改衣 山口未桜 芦沢 央 井上先斗 大前粟生 児玉雨子 蝉谷めぐ実 永井紗耶子他 【インタビュー】 池田エライザ 【対談】 上白石萌音×藤原さくら 恩田 陸×鈴木成一 【芸術新潮コラボ企画】 暮田真名×Nerhol ぱらり×諏訪 敦 【鼎談】 佐藤 究×IIISU [本格ミステリ特集] 【鼎談】 青崎有吾×阿津川辰海×白井智之 【エッセイ】 有栖川有栖 法月綸太郎 【私のGOAT本】 町屋良平 松井玲奈 宮内悠介 yama他 【文学賞】 第3回GOAT×monogatary.com文学賞 受賞作発表 選考委員長:加藤シゲアキ 【対談】 藤ヶ谷太輔×朝井リョウ 俵 万智×岸田 繁 平野啓一郎×マライ・メントライン 【鼎談】 浜辺美波×目黒 蓮×長月天音 [特集] 「ぎんなみ商店街の事件簿」完全ガイド 読書系 YouTube「ほんタメ」×「GOAT」コラボ 【対談】たくみ×齋藤明里 【インタビュー】井上真偽 新作試し読みも! 【小説】 金子玲介 貴志祐介 佐原ひかり 遠田潤子 八木詠美 他豪華企画多数!
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【Tシャツ】双子のライオン堂12周年記念Tシャツ第3弾(イラスト・大谷津竜介)
¥3,300
SOLD OUT
双子のライオン堂実店舗12周年の記念に作家とコラボしたオリジナルTシャツを作ります! 第3弾は、大谷津竜介さんによるイラストです。 色:黒地 サイズ:フリーサイズ(身丈:72、身幅:56、肩幅53、袖丈22)
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【新刊】『BOXBOXBOX』坂本湾
¥1,650
四六版・ソフトカバー/120p 宅配所に流れてくる箱を粛々と仕分ける顔なき作業員たち。倦怠と衝動を描きだすベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。
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【新刊】『贈り物の本』牟田都子
¥2,200
四六版・ソフトカバー/156ページ あなたの「忘れられない贈り物」はなんですか? 読むと、誰かを思い出す。 うれしさ、心温まる記憶、懐かしい風景、かすかな痛み、複雑な思い。 作家・詩人・ミュージシャン・俳優・漫画家など37人が、大切な記憶を持ち寄る、書き下ろしエッセイ集。 【目次】 ・「キャサリンという贈り物」川内有緒 ・「受け取る深さ」斎藤真理子 ・「流氷のかんづめ」山崎ナオコーラ ・「白いもらいもの」名久井直子 ・「贈り物は難しい。」後藤正文 ・「鯛焼き」渡辺尚子 ・「娑婆は桜」武塙麻衣子 ・「バウムクーヘンと熱意」武田砂鉄 ・「母と蝶」青木奈緖 ・「要らない部分がある子供服」こだま ・「ヤクザと贈り物」鈴木智彦 ・「しわっとしたお札」佐藤ジュンコ ・「今夜、すべてのバーで」村井理子 ・「祖母の着物、祖母の記憶」安達茉莉子 ・「うなぎで釣竿を釣る」美村里江 ・「別れのダンス」金井真紀 ・「戻ってきた文庫本」青山ゆみこ ・「生まれてはじめての贈り物」西淑 ・「祖母としての私に贈られた万年筆」頭木弘樹 ・「お返し」浅生鴨 ・「それはもう愛」植本一子 ・「ずっしりと、重く」古田徹也 ・「緑の靴」近藤聡乃 ・「宛名のない場所」白川密成 ・「祖母の長財布」高橋久美子 ・「プレゼントロイヤルストレートフラッシュ」サンキュータツオ ・「ポカリ遺跡」藤岡みなみ ・「ホンダCD125-T」吉村萬壱 ・「差し入れ」日野剛広 ・「不器用を、自信を持って贈ります」古賀及子 ・「猫たち」田尻久子 ・「贈ったり贈られたり」辻山良雄 ・「贈られた小説」有松遼一 ・「持っていき」牟田都子 ・「夜明け前の戦いを贈ります。」和合亮一 ・「見えない贈り物」若松英輔 ・「はるちゃんの動画」くどうれいん
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【新刊】『地元を生きる』岸政彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子(サイン本)
¥3,520
四六版・ソフトカバー/472ページ/岸政彦さんのサイン本 膨大なフィールドワークから浮かび上がる、教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢……さまざまな人びとの「沖縄の人生」。 階層格差という現実のなかで生きられる沖縄的共同性──。 膨大なフィールドワークから浮かび上がる、 教員、公務員、飲食業、建築労働者、風俗嬢…… さまざまな人びとの「沖縄の人生」。 ここにあるのは、私たちがたまたま出会った、小さな、ささやかな断片的な記録である。しかしこの「生活の欠片たち」を通じて、私たちなりのやり方で沖縄社会を描こうと思う。 …… 私たち日本人は、一方で「共同性の楽園」のなかでのんびりと豊かに生きる沖縄人のイメージを持ちながら、他方で同時にその頭上に戦闘機を飛ばし、貧困と基地を押し付けている。 本書は、少なくともそうした沖縄イメージから離脱し、沖縄的共同体に対するロマンティックで植民地主義的なイメージが、基地や貧困とどのように結びついているかを、日本人自身が理解するための、ささやかな、ほんとうに小さな一歩でもあるのだ。――序文より <目次> 序文――沖縄にとって「地元」とは何か(岸 政彦) 第一章 沖縄の階層格差と共同性(上原健太郎) 一 沖縄の経済と階層 二 「共同体の島」としての沖縄 第二章 距離化――安定層の生活史(岸 政彦) 一 安定層の生活史調査 二 「よそ者はよそ者なんですね」――公務員・男性・一九六四年生まれ 三 「沖縄ってすごく階層社会」――教員・男性・一九七三年生まれ 四 「彼方にある沖縄」――教員・男性・一九五五年生まれ 五 「地元捨てたんですよね」――高校教師・女性・一九七二年生まれ 第三章 没入――中間層の生活史(上原健太郎) はじめに 一 調査概要 二 タカヤの「夢」 三 地元の同級生と合流 四 若者集団Yの結成 五 オープン間近の状況 六 ネットワークの活用・創造・維持 七 互酬性と没入 おわりに 第四章 排除Ⅰ――不安定層の男たち(打越正行) はじめに――終わらないパシリ 一 暴走族のアジトへ 二 暴走族から建築業へ 三 沖縄的共同体の外部に生きる――〈共同体からの排除〉 四 終わらないパシリ――〈共同体への拘束〉 五 沖縄の下層の若者と共同体 エピローグ 第五章 排除Ⅱ――ひとりで生きる(上間陽子) はじめに――沖縄の地域社会 一 援助交際開始・前 二 家を出る 三 家に帰る 四 帰ってきた場所といま あとがき (版元サイトより引用)
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【新刊】『生活史の方法 人生を聞いて書く』岸政彦
¥1,155
新書・並製本/304ページ 地域で、大学で、学校で、家族で、個人で。第一人者による、最良の手引き。 沖縄で30年にわたって聞き取り調査をしてきた著者が、「他者の話を聞く」ことについてまとめた一冊。 「ひとりの人間の、人生の語り」が生活史です。この本は、生活史を聞いて原稿を書き、冊子にまとめて作品とするための手引きとして書かれています。生活史の美しさ・おもしろさから、そのむずかしさ・暴力性まで、これまでの考えをまとめた一冊です。 「この本では、生活史を聞いて書くうえでの、技術的なことを含めたさまざまなことが書かれていますが、本書はいわゆる「マニュアル本」ではありません。……聞き取りをめぐるさまざまなことを書いて、それをきっかけに、他者の話を聞くということについて考えてみたい。この本はそんな本です。」 === 【目次】 はじめに――生活史を聞いて、書く 作品としての生活史/誰にでもできること/たくさんの生活史/語りを残す 第一章 生活史とは何か 1 生活史とは 生活史からわかること/生活史のおもしろさ/人生、歴史、意味/広がる生活史 2 生活史の事例 第二章 語り手と出会う ―― 調査という「社会関係」 1 どうやって語り手と出会うか 2 トラウマを抱えた人びと、差別され排除された人びと 安易な理解/聞かないと残らない声/語りの搾取 3 構造的な聞きにくさ 調査の現実/社会的つながりの外へ 4 分断そのものを研究する 『地元を生きる』の調査/聞きやすい範囲 5 「聞き取り調査」ということ自体のわかりにくさ もっとも聞きづらいひと/「普通」の人びとへの調査 6 分断を乗り越える 打越正行という希望/那覇のスナックで/時間をかけて関わる/当事者性とはなにか 7 関係性の網の目の中で 8 キーパーソン、リーダー、活動家 9 語り手と聞き手のジェンダーについて 中立の語りはない/語り手のジェンダー/聞き手のジェンダー/安心して語れる場をつくる 第三章 調査の進め方 1 調査のプロセスに入る 2 聞き取りの依頼とアポ取り 電話でのアポ取り/メールでの依頼/理解のされにくさ 3 インタビューの場所 カラオケボックスとラブホテル/意味をもつ場所 4 手土産 相手に合わせて選ぶ/手土産のもつ意味 5 名刺、同意書、「調査のお願い」 調査倫理/同意の意味 6 録音とメモ、ファイルの管理 カセットテープとがっちゃんこ/レコーダー類/参与観察/録音のタイミング/メモ/音環境/バックアップ 7 謝礼、お礼、聞き取りの後 謝礼とお礼/語り手との関係を続けるべきか 8 ゆっくり休む 第四章 語りの聞き方 1 積極的に受動的になる、あるいはピントを合わせない集中 話を聞くとはどういうことか/言葉の連鎖/積極的に受動的になる/ピントを合わせない集中 2 質問をする/しない 最初の質問/事実関係だけを聞かない/物語は生きている 3 「一般論」と生活史 一般論には一般論しか返ってこない/一般的な語り/千差万別な定型 4 差別的表現とどのように向き合うか 5 ぜんぶは聞けない たまたま語られたこと/それぞれの方法 6 聞き手の自己開示 応答責任/前もっての共有 第五章 聞き手から書き手へ――編集と製本 1 文字化する AIと文字起こし/時間と労力 2 編集する そのまま残す/記録されないこと/文字のほうが情報量が多い/すべてを再現しなくていい/匿名化の問題/特定できる場合/匿名化の方法/「ウラ」をとること 3 本人チェック 例外中の例外/本人チェックのやり方 4 印刷・製本
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【新刊】『虚弱に生きる』絶対に終電を逃さない女
¥1,760
四六判/256ページ 病気じゃないけど、体力がない。労働する元気も恋愛する元気もない――。 SNSで「虚弱エッセイ」が話題沸騰の著者による 「虚弱体質」のリアルをつづる、新世代のサバイバル・エッセイ! ・21歳で身体にガタがきた ・仕事がないからじゃなくて、体力がないからお金がない ・眼鏡をかけたら不眠症が治った ・世界の中心が膝になった ・そもそも本当に虚弱なのか ・面前DVと場面緘黙症 ・愛よりも健康が欲しい ・生理のない女になりたい ・ずっとスタートラインを目指している
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【新刊】『クソッタレな俺をマシにするための生活革命』済東鉄腸
¥1,980
四六判/256ページ あの、千葉の凄い引きこもりが帰ってきた! 脱引きこもり中の引きこもり、男らしさを考え直してたら、人間として生き直すことになった── 熱くて小規模な冒険がいま始まる!
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【新刊】『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』済東鉄腸
¥1,980
四六判/256ページ 著者・済東鉄腸さんが『クーリエ・ジャポン』「2023年に世界のメディアが注目した日本人100」にて紹介されました 暑苦しくって切実で、好奇心みなぎるノンフィクションエッセイ!! 海外留学はおろか地元の千葉からもほとんど出ない引きこもりの映画オタクが、 ルーマニア語と運命的な出会いを果たし、一回も海外に行ったことがないままルーマニア文学史に名を残した話。 受験コンプレックス、鬱、クローン病。八方塞がりの苦しみから、ルーマニア語が救ってくれた。 千葉の片隅から、魂の故郷・ルーマニアへの愛を叫ぶ—— #千葉ルー #千葉ルー #千葉ルー #千葉ルー 【刊行後、話題沸騰!! メディア情報続々!!】 ◉alterna「うつ、クローン病のひきこもりが〈ルーマニアの小説家〉になった理由」(2023年2月2日) ◉yahoo news「うつ、クローン病のひきこもりが〈ルーマニアの小説家〉になった理由」(2023年2月2日) ◉FRIDAYデジタル「〈金なし仕事なし友達なし〉引きこもりでオタクの30歳日本人が〈ルーマニア文学史〉に名を刻んだワケ」(2023年2月11日) ◉bayFMラジオ「MOTIVE!!」に著者ゲスト出演 ◉週刊文春「私の読書日記」で酒井順子さんがご紹介(2023年3月9月号) ◉週刊文春「私の読書日記」で酒井順子さんがご紹介(2023年3月9月号) ◉WEB本の雑誌「現代のヒーロー・済東鉄腸の大冒険〜」(高頭佐和子さんがご紹介) ◉「毎日新聞」花田菜々子さんによる書評が掲載(2023年3月18日) ◉「HONZ」首藤淳哉さんによる書評が掲載(2023年3月18日) ◉「朝日新聞」トミヤマユキコさんによる書評が掲載(2023年3月25日) ◉「週刊教育資料」著者インタビュー掲載(2023年3月27日号) ◉「週刊プレイボーイ」著者インタビュー掲載(2023年4月24日号) ◉「日経新聞」著者インタビュー掲載(2023年4月1日朝刊) ◉「讀賣新聞」川添愛さんによる書評が掲載(2023年4月9日朝刊) ◉「千葉日報」一面に著者インタビュー掲載(2023年4月6日朝刊) ◉日刊SPA!「千葉の実家に7年間ひきこもった30歳男性がルーマニアで小説家に…“異世界転生”の一部始終」(2023年4月9日)
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【新刊】『ガラスと雪のように言葉が溶ける-在日韓国人三世とルーマニア人の往復書簡』尹雄大&イリナ・グリゴレ
¥1,760
四六判/192ページ 注目の人類学者と在日三世ライターが語る! 自分の子供と異国の言語で話す文化人類学者と自国の言葉を話せないライターが、自らルーツと言語、そして言葉で表現できないアイデンティティと身体感覚について語り合う。
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【新刊】『本を作るのも楽しいですが、売るのはもっと楽しいです。──韓国の文学を届ける』金承福
¥2,420
四六判/208ページ 大学の先輩が手書きで韓国語に訳してくれた吉本ばななの『キッチン』、茨木のり子の詩に重ねた民主主義への思い、ハン・ガンの初邦訳作品『菜食主義者』刊行の舞台裏――互いの国の物語をつないできた人々の情熱が、日韓文学の未来をひらく。出版社クオンの社長による、読むことへの愛と信頼に満ちたエッセイ!
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【新刊】『おいしいはやさしい』宮田愛萌
¥1,870
四六判/208ページ どうしても料理をしたくない新婚のアラサー、過度なダイエットに励む姉を見守る受験生、東京に家出し、一人時間を満喫する主婦……。偏食なオーナーが開いた「カフェ・オヴィ」には食と人生に悩む人が訪れ、自分の心と向き合う。女性の内面を繊細に捉えた、温かな連作短編集!
