-
【新刊】『湖まで』大崎清夏(サイン本)
¥2,200
四六変形判並製/160p 歩いていった先に大きな水の塊があることは安心だった。 海でも川でも湖でも。 いまを生き、いまを描く詩人による 詩と散文のさきに見出された光り溢れる 初めての書き下ろし連作小説集。 ひとと出会い、土地に触れ、わたしはわたしになっていく。 みずからの世界の扉をひらく全5篇。 目次 湖畔に暮らす 眼鏡のバレリーナのために 次の足を出すところ みなみのかんむり座の発見 二〇二四年十一月三日 著者略歴 大崎清夏【著】 2011年、第一詩集『地面』刊行。『指差すことができない』で第19回中原中也賞受賞。詩集に『暗闇に手をひらく』『踊る自由』『新しい住みか』、その他の著書に『私運転日記』『目をあけてごらん、離陸するから』などがある。協働制作の仕事に、奥能登国際芸術祭「さいはての朗読劇」(22、23年)の脚本・作詞、舞台『未来少年コナン』(24年)の劇中歌歌詞、オペラ『ローエングリン』(24年)の日本語訳修辞、ダンスパフォーマンス『渋谷への手紙 ~LOVE HATE SHOW ~』(25年)の共同構成・語りなど多数。2025年春、山の暮らしをゆるゆると開始。
-
【新刊】『チーヴァー短編選集』ジョン・チーヴァー
¥1,210
文庫判/336ページ/ 短篇小説の巨匠による最良の15篇 繊細で、不条理で、静かな緊張感に満ちた小説世界。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞 ジョン・チーヴァーは、サリンジャーと同時代に都会派の小説家として活躍した。小説世界は繊細で、精妙で、静かな緊張感に満ちている。サバービアの憂鬱、中産階級の孤独、東海岸を書きつづけた。長篇小説もあるが、本領は短篇にある。ピュリッツァー賞、全米批評家協会賞を受賞した『The Stories of John Cheever』のなかから選んだ、メランコリーが漂う極上の15篇
-
【新刊】『昏色の都』諏訪哲史
¥3,960
四六判・箱入り/268ページ 芥川賞に輝いた第一作以来、作品ごとに文体を変幻させてきた《小説狂》作家による 高踏的、唯美的、反時代的な、幻想文学の金字塔!! 《狂躁の夜、悪魔の筆を藉り、これらの小説は書かれた》 初出時の3倍に改稿された耽美的・象徴主義的な表題作「昏色(くれいろ)の都」170枚に、極限地の中洲でただ独り夢現のあわいを行き惑う幻想紀行譚「極光」、零落散逸した古漫画の記憶に遠い幼少期を幻視する瘋狂小説「貸本屋うずら堂」の2編を併録。文体や世界観を全く異にする鏤刻の3編。《夜ごと悪魔の筆が紡がせた》畢生の記念碑的小説集。 ──低い冬の陽が平原を黄金に透き、雲と地平、幾百年変わらぬ廃都ブリュージュの翳を紅に焦がし、日々わたしの眼裏に燃え落ちてゆく──