-
本屋発の文芸誌「しししし」全5冊セット
¥9,900($62.89)
双子のライオン堂が刊行してきた文芸誌『しししし』の全5冊セットです。 書庫の整理に伴い見つかった在庫切れの創刊号(Vol.1)も含めて数量限定で販売します。 創刊号から第5号まで、それぞれの特集テーマに挑んだ豪華な執筆陣の言葉と熱量を、ぜひこの機会にまとめてお手元へ! 【セット内容】 創刊号 特集:宮沢賢治(定価:1,800円) 第2号 特集:ドストエフスキー(定価:1,800円) 第3号 特集:J.D.サリンジャー(定価:2,000円) 第4号 特集:中原中也(定価:1,800円) 第5号 特集なし(定価:1,600円) (総額定価:9,000円+税) 【購入特典】 「ししししについて(仮)」ペーパーを封入します。 (発行人・竹田による書き下ろしのメッセージです。(A4用紙を二つ折り冊子) 〜「ししししについて(仮)」冒頭一部〜 『しししし』を作り始めたとき、ぼくの頭の中にあったのは、「文芸誌をもっと自由に」というシンプルな思いでした。「古典を再発見し、新人を発掘する」そんな目標も掲げていました。 宮沢賢治、ドストエフスキー、J.D.サリンジャー、中原中也――。毎号、ひとりの作家やテーマにとことん向き合い、素晴らしい書き手たちの言葉を借りて、自分たちが読みたい雑誌を手探りで形にしていきました。ページをめくれば、あのとき赤坂の空間や書庫で交わされた議論の熱や、紙とインクの匂いが今でも鮮やかによみがえります。 書店を営むなかで、本はただモノとしてそこにあるのではなく、人と人、あるいは過去と現在をつなぐ媒体なのだと強く感じてきました。 (特典ペーパーへ続く)
-
【新刊】『菌は語る ミクロの開拓者たちの生きざまと知性』星野保
¥1,980($12.58)
四六/224ページ 異端の菌類学者が見た菌類のダイナミックなドラマ。極限環境でヒト知れず暗躍する菌類の謎に包まれた生態や生存戦略等を紹介,生物の多様性を照らし出す異色の菌類解説書。
-
【通常プラン】「百年ししの友」第6期(2026/08/01〜2027/7/31)
¥11,000($69.88)
双子のライオン堂の活動を応援してくれる方々を募集しております。 百年ししの友は、いわゆる美術館や科学館などの運営をサポートする友の会のようなものです。 「100年残る本屋」をモットーに、本屋が生き残る方法を日々模索している双子のライオン堂ですが、2026年4月27日で実店舗13周年を迎えました。 これまでも「100年残る本屋」を目指して、試行錯誤してきました。 これからも、いろいろなことに挑戦していくために、ぜひ応援してください。 ししの友に入会すると、ここでしかもらえない特典もございますので、 どうぞ、よろしくお願いします。 ============== 【「百年ししの友」第6期の内容】 期間:2026年8月1日から2027年7月31日まで。 税込料金:11,000円(1年間分) 【特典】 1)会員証 *入会時にお送りします。 2)3000円分の双子のライオン堂通貨(GAO)発行券。 *双子のライオン堂の実店舗で使えます。期限は100年。 *譲渡も可能。 *入会時にお送りします。 3)選べるオリジナルグッズプレゼント(年1回) *2〜3種類から1つ選べます。 *入会時にお送りします。 4)毎週限定配信 入会の週から会期終了まで基本的に週1回ほど、双子のライオン堂の日々について話します。 作家や編集者がゲストで来てくる配信もあるかも!? 5)会員限定イベント ・ししの友ミーティングという交流会を年2回実施。(2026年12月、2027年7月に予定。オンライン現地ハイブリット。前回は上半期下半期におすすめだったコンテツ紹介しました) ・そのほか、一緒に映画を観る会や本の交換会などを予定してます。 <会費の用途> ・双子のライオン堂の運営・宣伝広報および実験的企画。 ・本屋・文芸創作活動への支援・後援。
-
『ひとりでやらないもん!ー「誘われ待ち」をやめて「巻き込み上手」として生きていく方法』竹田信弥
¥1,980($12.58)
『ひとりでやらないもん!』 【商品内容・仕様】 書籍:『ひとりでやらないもん!』(雷鳥社刊/四六判/176p) 公式情報: 雷鳥社 書籍詳細ページ https://www.raichosha.co.jp/book/1809 さようなら、 ぜんぶひとりでやろうとして 結局あきらめてしまう自分 気になっているお店の前をいつも通り過ぎてしまう…… 趣味を発表したいのに評価されるのは怖い…… 地元や地域を盛り上げたいけど人前に立つのが苦手…… それなら、共感してくれる人に助けてもらえばいいんです! 仕事を続けながら、生きがいを見つけたい人へ ひとりでは小学校のトイレにも草野球チームの見学にも行けなかった本屋店主による、孤独な大人にならないためのハウツー&エッセイ 「ひとりでやらない」人生と、誰かとの一歩が踏み出しやすくなる50のコツ 作家や研究者が選ぶ「100年後まで読みたい本」を並べる書店〈双子のライオン堂〉の店主は、小さいころから40歳を過ぎた現在まで、ひとりでは何もできない人生を歩んできた。 小学校のトイレは連れション。中学校では人のためになることをしたいが「褒められたいだけ」と思われるのがいやで、協力してくれる友だちといっしょに「校内美化部」を作り、委員会活動としてやらされている振りをした。高校生で友だち関係に悩んだときは、違う学校の同じ目標を持った仲間たちとの対話に救われた。社会人になり野球がしたくなったときは大学時代の同級生についてきてもらい、ふたりで草野球チームの見学に行った。 そして自身の本屋を構えてからも、イベント開催に踏み切れない思いを打ち明けた常連さんに助けられたり、本屋仲間に力を借りたりしながら、読書会や開業講座、文芸誌の刊行など、さまざまなアイデアを実現してきた。 そんな「本当はひとりでなんでもこなしたいけどできない」現実と折り合いをつけてきた著者が、多くの人が大人になる過程で抱えてしまった「こうじゃなきゃいけない」という思い込みや他者を恐れる気持ちを代わりにさらけ出します。 先のことを想像して不安になり、理由をつけて後回しにしていたことに向き合ってみませんか? 人を頼っていいんです。ひとりでできなくたって恥ずかしくありません。 行きたいところがあれば誰かについてきてもらえばいいし、やりたいことがあれば相談相手になってもらえばいいんです。 みんな誰かの役に立ちたいと思いながら、声をかけられるのを待っています。 せっかくの思いつきも、形にしなければ「何もない」のと同じこと。それはあまりにもったいない。 10年後、20年後に「あのとき、一歩踏み出せばよかった」と後悔しないためにも、「ひとりでやらないもん」を〝いっしょ〞に考えましょう。 本書の裏テーマは「大人になってからの仲間づくり」です。 周囲からの評価にひどく敏感なぼくは、自分がどう見られるかを過剰に気にして、人から否定されたり、自分の能力の低さを露呈したりすることを極端に恐れていました。さらに「何でもひとりで完璧にこなさなければならない」という呪縛に囚われてもいたんです。他人に弱みを見せることができず、しかも自信がなく自己評価が低い。やっかいなことに「ぼくなんて……」と思う一方で、「人から評価されたい」という欲求を強く抱えてもいました。 この複雑な心を落ち着かせてくれたのが、誰かといっしょに活動するということでした。(3章「自分の弱さと人とやるめんどくささを受け入れる」より) ●もくじ ・1章 ひとりでできなくていい 思いつきを形にできない / 「こだわり」に逃げる / お客さんからのアドバイス / 「ひとりでできないのかよ」から抜け出す / 「困っている」は恥ずかしくない / 連れション人生 / 裏方ならやりたいことができる / 「いいじゃん」に救われる / 居場所があることの安心感 / みんな誰かの役に立ちたい / 技術がないなら、「助けて」を言えばいい / 「困っている=恥ずかしい」を乗り越える / 断られ慣れよう ・2章 友だちがいなくても仲間がいればいい 「友だち」について考えることになった高校時代 / 「村」を出る / 部活仲間の存在 / 大人になろうとするストレス / 学校に行けなくなる / ちょっと「斜め上」の人 / 同じ夢をもった仲間 / 自分のことを分かってくれる人 / リセットされる感覚 / 「敵」に小説を読まれる / 開き直り、夢を隠さなくなった / やりたいことを話すのも、世の中に出す練習 / 声をかけられたら誰だって悪い気はしない / 「本屋入門」 / 人はお願いされることを待ってる / 「仲間」と「友だち」を考える / 漫画で見る「仲間」 / 友だちは助けに来ない / 仲間は取り替えられる ・3章 自分の弱さと人とやるめんどくささを受け入れる やっぱりひとりでできない / 自分のスキルを誰かの役に立てたい人 / 「本屋を100年続けたい」理由 / 理想とは裏腹の現実 / 「ひとりでやらないもん!」 / お店でイベントをしたいけど怖い / 本音を話すと、相手も心を開いてくれる / お店に置く本も人任せ? / お客さんの声が2倍うれしい / 人とやるのはめんどくさい / 「じゃあ、俺が司会をやろうか?」 / めんどくささを乗り越えたところにあるもの / AIはまだ人間のようにはめんどくさくない / 正しいことを言われてイラ立ってしまう ・4章 ひとりでやらないコツ50 コツ①~⑨【準備】とにかく誰か話し相手を見つける / やりたいことを意識する / どう助けてほしいか具体的に伝える / どんな仲間がいるとうまくいくか考える / 誰とやるべきか / いっしょにやる人でいい人はどんな人か / バディ選びのコツ / 友だちや家族と始めるときの心構え / いっしょにやる人を新しく探す コツ⑩~㉔【進め方】ルールを決める / 目標(ゴール)を明確にする / 最初は小さなことから / やることを洗い出す / 役割分担を明確にしておく / ふたりができないことは外部に任せる / 無理な予定を立てない / 定期連絡のタイミングを決める / 〝いっしょ〟に取り組む時間をつくる / その場ですることを〝最初〟に確かめる / 次の作業日までの宿題を決める / メモを残す / 共有ツールを決める / やめどきを決めておく / 反省会はかならず コツ㉕~㉛【お金】まずはお金のことを決めておく / お金を見えるように管理する / お金の出入りを予測しておく / 得をしようとしない / 損を相手のせいにしない / やめどきを決めておく② / 自分の使うことのできるお金・時間・身体の限界を正確に把握する コツ㉜~㊺【コミュニケーション】信頼してもらうために自分をさらけ出す / 感覚を近づける / 仲がよくてもホウレンソウはしっかり / 正直に伝える / 謝罪と感謝はしっかり / 逃げ場をつくる / 意見のすれ違いにそなえる / 誰も無理しない。そのための気遣いを忘れない / 連絡手段をいくつか用意する / モチベーションの低下にそなえる / 自分たちを責めない / ルールは守るけど厳しくしすぎない / 任せることも大事 / 喧嘩にまでならないようにするコツ ㊻~㊿【トラブル】お金 / 離脱・中断 / ハラスメント / 法に頼ったほうが楽な場合もある / 外部への違和感、外部からのクレーム ・5章 友だちはフィクション!? 友だちへの幻想を捨て、バディという生存戦略をもとう / 「友だち」という言葉の底なしの曖昧さ / 小学校での挫折と、不登校で見つけた悟り / 告白と契約 バディという明確な関係性 / 草野球に見る程よいバディの距離感 / 職場に友だちって必要? / 店番がひとりでも孤独じゃない本屋 / 藤子不二雄、メロスとセリヌンティウス / 「ご近所さん」を増やしたい ・最終章 ひとりでもやってみる、という勇気
-
随筆復興を推進する文芸誌『随風04』(ランダムで執筆者のサインがつきます)
¥2,200($13.98)
A5判・ 152ページ 特典:サイン本(執筆者誰のサインが入っているかはランダムです) 随筆復興を推進する文芸誌『随風』。 第4号は「非日常」がテーマ。 【執筆者一覧】 表紙 坂内拓 デザイン 川名潤 DTP 大石十三夫 巻頭随筆 宮崎智之 随筆特集 大森皓太 壁園佳 済東鉄腸 早乙女ぐりこ 佐々木里菜 染水翔太 白瀬世奈 杉森仁香 スズキナオ 竹田信弥 武塙麻衣子 守田樹 森田千琴 紀行文 オルタナ旧市街 批評 柿内正午 伊崎修通 川村のどか 角野桃花 随風賞発表 ゲスト審査員 こだま 編集していない編集者の編集後記 石原将希(石原書房)
-
『GOAT meets (02)』(おまけタブロイド冊子付き)
¥2,200($13.98)
B5判・並製本/368ページ こことよそ そのあわいから物語は生まれる 第2号のテーマは「こことよそ」(here & there)です。世界を分かつのは線か、壁でしょうか。こっちとあっち、理解が及ぶ世界と及ばぬ世界……その境界に線を引くのも人間なら、橋をかけるのもまた人間です。作家の小川哲氏、パク・ソルメ氏、ピンク地底人3号氏ら小説家に加え、映画監督・三宅唱氏、劇作家・大石恵美氏ら多様な執筆陣が集結。「こことよそ」のあわいに立ち上がる物語を綴るほか、表紙を飾った俳優・のん氏もインタビューに応じています。 前号大反響だった金原ひとみ氏・朝吹真理子氏・イ・ラン氏による「韓国文学の旅」──今号では、お三方に加え、トラックメイカーの荘子it氏、映画監督の山中瑶子氏らを加え、那覇滞在企画「Today I am, in Okinawa」を実現しました。そのほか、沖縄出身のクリエイターである写真家・上原沙也加氏、三島賞作家・豊永浩平氏、芸人・小橋共作氏(ドンデコルテ)も参加し、沖縄の現在地を照らします。 そのほか、一挙200枚超の遠野遥氏の新作「適応」や、ノンフィクションライター・濱野ちひろ氏による韓国ルポルタージュなど、豪華企画満載です! 【編集担当からのおすすめ情報】 文芸誌は小説だけが主役ではありません。小誌の巻頭は、向坂くじら氏、暮田真名氏らの詩や川柳が飾ります。歌人20名がリレー形式でバトン(短歌)をつなぐ「もしもし短歌」も必見です。文芸評論家の三宅香帆氏は、歌人の大森静佳氏とともに、「批評の現在地」を探ります。ほかにも安田浩一氏のノンフィクションをはじめ、文芸の可能性を広げています。
-
【増刷しました!】小田垣有輝『お笑いを〈文学〉する〜「笑える/笑えない」を超える』(第2刷)
¥1,210($7.69)
新書判/120頁 双子のライオン堂書店で、開催した連続講義「笑いを〈文学〉する」が書籍になります。 2024年に小田垣有輝さんをお招きして開講した授業を、書籍化に伴い授業だけでは伝えきれなかった熱い思いと独自の論をブラッシュアップして展開します。 【目次】 はじめに 1、東京03と中島敦『山月記』~トリオネタの魅力/『山月記』って本当に二人? 2、ピン芸人の構造論―「語り」か「噺」か 3、「お笑い」と「コード」ー既存のコードへの「抵抗」と「逸脱」 4、トム・ブラウンをなぜ笑う?―文学史と小川洋子『貴婦人Aの蘇生』をヒントに 5、ランジャタイとラーメンズ―谷崎・芥川の文学論争と比較して 6、ランジャタイとシェイクスピア―文学と「おばけ」の関係 ―ランジャタイとは何か 付録 登場人物紹介&参考文献 おわりに 【基本情報】 書名:『お笑いを〈文学〉する 「笑える/笑えない」を超える』 著者:小田垣有輝 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年5月11日(文学フリマ) 予価:1100+税 判型:新書判、並製 ページ:120頁 発行元:双子のライオン堂出版部 【著者】 小田垣有輝(おだがき・ゆうき) 私立中高一貫校、国語科教員。今年で教員11年目。研究分野の専門は谷崎潤一郎、語り論。教員として働くかたわら、個人文芸誌『地の文のような生活と』を一人で執筆・編集・刊行(現在vol.1~vol.6まで刊行中)。本づくりを通じて、自らが帯びる特権性と向き合う。 <「はじめに」> なぜ人は、お笑いを観て笑うのでしょうか。 「お笑い」という名称からもわかるように、お笑いはお笑いを鑑賞する者に「笑う」という反応を要請します。小説であれば、もちろん笑える小説もあるし、泣ける小説もあるし、怒りを共有する小説もあるし、漠然としたもやもやを読者に植え付ける小説もあるし、小説を読む者の反応は様々である、ということが「当たり前」となっています。しかし、一般的にお笑いは「笑う」という反応に限定されます。ネタ番組では、観覧の人々はみな笑っているし、その中に泣いたり怒ったりする人はいません。 でも、お笑いを観て「笑う」以外の反応をしたっていいはずです。そうでなければ、「笑えるお笑い=良いお笑い」という評価軸しか存在しないことになります。お笑いの中には「笑えないけど良いお笑い」だって存在します。 本書では、物語論や社会学を媒介にしながら「お笑い」と「文学」の関係を考えていきます。そうすることによって「笑えるか否か」という評価軸とは違う軸が見えてきます。私たちが普段観ているお笑いを違った視点から批評することによって、お笑いが備えている豊かな世界が立ち現れるはずです。(小田垣有輝)
-
『珍獣に合鍵』 早乙女ぐりこ(サイン本)
¥2,035($12.93)
四六判/192ページ 日々積み重なる小さな絶望に抗う、血みどろの闘いの記録。 「大丈夫なふりをしたことがある、全ての人に読んでほしい」高瀬隼子(作家) 中高一貫男子校で教員として働く鍵岡奏。 女性が極端に少ない職場で、 彼女はまるで「珍獣」のような存在。 無秩序で制御不能な生徒たちに翻弄され、無神経な同僚に削られながら 壊れかけギリギリの日々を過ごしている。 ある日、心の拠り所にしていた先輩教員から発せられた一言から歯車が狂いだす ……。 社会に絶望しながらも、もがき生きる人間のリアルを圧倒的解像度で綴る。
-
『彼女のカロート (First Archives) 』荻世いをら
¥2,200($13.98)
四六/236ページ 長く単行本化が望まれてきた傑作小説、待望の刊行。 耳が聞こえなくなった女性アナウンサーからの依頼は、彼女自身のために新しい墓をつくってほしいというものだった。彼女とのどこかちぐはぐなやりとりが主人公の日常を静かに侵食していく表題作「彼女のカロート」。読むことに困難を抱えながら文学に殉じる青年がある〈宝物〉をめぐるシュールな冒険に巻き込まれていく「宦官への授業」。発表時に読者を衝撃と驚嘆の渦に巻き込んだ、1行ごとに読む快楽に包まれる2篇を収録。 彼女はさりげない、かといって愛想を失い切らない──レストランで食事を注文したついでに水を頼むような──口調でこう声をかけた。 「あとお墓下さい」 (「彼女のカロート」より) 「彼女のカロート」は、小説だけでなく、広い意味での「書くこと」を後押しする触媒としての力を発している作品だと思う。本作がさらに広く読まれ、人々にヒントを与えることを願ってやまない。 ──千葉雅也(哲学者・作家/本書解説) 当時も興奮し、いままた興奮が新鮮に胸に迫るこのテキストを、もしかすると作者名すらしらなかった新しい読者に手渡せることは、奇跡あるいは僥倖としかいいようがない。 ──江南亜美子(書評家/本書解説) ※収録作「彼女のカロート」(『すばる』2010年7月号)、「宦官への授業」(『文學界』2013年12月号) ◆シリーズ[First Archives] 倉本さおり・滝口悠生・町屋良平の3名が選者となり、文芸誌に発表された小説や入手が困難になっている書籍のなかから、あらためて読み直されるべき作品を刊行していくシリーズです。 文学には、発表時に大きな反響を呼びながらも単行本として読まれる機会を持たないまま時間が過ぎていってしまうことが少なくありません。 First Archives は、そうした作品をはじめて書物として残し、文学の記録として手渡していくための試みです。 発表から時を経て、こうして刊行される作品が、新たな読者との出会いを生むことを願っています。 【目次】 彼女のカロート 宦官への授業 解説(千葉雅也、江南亜美子)
-
『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす: 正義の反対は別の正義か』朱喜哲
¥2,420($15.37)
四六判/272ページ 正義は暴走しないし、人それぞれでもない──。 アメリカ大統領選挙から、日本の「道徳」の授業まで、現代において「正義」や「公正」といった「正しいことば」はどのように使われているかを検討。 ジョン・ロールズ、リチャード・ローティ、アイザイア・バーリン、ジュディス・シュクラー、アイリス・マリオン・ヤング、スタンリー・カヴェルなどの議論を参照しながら、「正しいことば」の使いこなし方をプラグマティズム言語哲学から探る。 「正しさ」とはなにかを考えるうえで、わたしたち自身の〝ことばづかい〞を通して「正しいことば」をとらえなおす画期的論考。 ●目次 序章○正しいことばの使い方 第I部◎「正義」というテクニック 1章○「正義」の模範運転とジョン・ロールズ 2章○「正義」の前提としての「公正」 3章○道徳教育と「正しいことば」の危険運転 4章○「道徳としての正義」とトランプ現象 コラム1●「交差性(インターセクショナリティ)」が行き交う世界 第II部◎「正しいことば」のよりどころ 5章○「会話」を止めるとはどういうことか 6章○「関心」をもつのはいいことか 7章○「自由」を大切に使う 8章○わたしたちの「残酷さ」と政治 コラム2●だれも「中立」ではいられない 第III部◎「公正(フェアネス)」を乗りこなす 9章○理論的なだけでは「公正」たりえない 10章○「公」と「私」をつらぬく正義 11章○「公正」というシステムの責任者 12章○正義をめぐって会話する「われわれ」
-
【新刊】『SA001』杉森仁香(サイン本)
¥880($5.59)
A5判/132ページ 『夏影は残る』で第30回(2021年度)やまなし文学賞を受賞した杉森さんの少し後味の悪い短編集。
-
【新刊】『随筆の技術』平林緑萌
¥770($4.89)
SOLD OUT
新書/32ページ いったい、よい随筆とはなんでしょうか。 一言でそれに答えるのは困難です。しかし、さまざまな技術によって、随筆を少しずつよくしていくこと、「よい随筆」に近づけていくことは可能だと考えます。 (はじめに より抜粋) 書肆imasuの平林緑萌が、『随風』や随筆教室で得た知見をもとに書いた、随筆執筆の指南書。 随筆を書きたい人に向けて、読みやすくコンパクトにまとめまることを心がけた一冊です。
-
【新刊】『そして これからも ずっと』ヨハンナ・シャイブレ
¥2,750($17.47)
大判/56ページ 【あらすじ】 「何十おく年もまえ、この星はうまれた。」 恐竜たちがいた時代、人々が巨大なものを作り上げた時代、そして昨日、1時間前、1分前、今……。ページをめくるごとに時間は現在へと近づき、やがて問いかけは未来へと向かいます。「これからずっとつづいていく、きみがのぞむのはどんなみらい?」 スイスの気鋭アーティスト、ヨハンナ・シャイブレが贈る、地球の誕生から壮大なスケールを描いた美しい絵本です。 【息をのむような、ユニークな仕掛け】 この本は、私たちを時間の旅へと連れ出します。何十億年も前の過去から始まり、ページをめくるごとに時間は現在へと近づきます。現在に近づくにつれてページはどんどん小さくなり、やがて未来へと向かうにつれて、ページは再び大きくなっていきます。「時間」と「命」の尊さを、造本そのもので表現した唯一無二の絵本です。
-
【新刊】『詩あ01』
¥1,100($6.99)
A5・並製/112ページ ドキュメンタリー詩誌「詩あ」01の特集は「現代詩をはじめよう」。松下育男の特別インタビュー、マーサ・ナカムラと山﨑修平の対談、佐藤文香のインタビューを中心に、3つのパートに分けて、「詩を読む」「詩を書く」「詩を学ぶ」「詩を教える」について、わかりやすく考察しています。石松佳、赤澤玉奈、ケイトウ夏子、南田偵一、杉本真維子、石田諒、関根健人、山﨑修平8名による寄稿詩は、「学校」を共通テーマとし、さまざまな現代詩のスタイルを掲載。連載は石松佳、山﨑修平によるエッセイ、そして、詩の編集者・藤井一乃による連載対談。装幀・ブックデザインは水戸部功。
-
長瀬海『僕と「先生」』(サイン本)
¥2,750($17.47)
四六・並製本/368ページ 批評家・加藤典洋とは、何者だったのか。 これから僕が語るのは、一人の「先生」と過ごした14年間の日々と思考の軌跡である。 ******************** 「著者と同じように、僕も「その人」を「加藤さん」と呼んでいた。僕にとって「加藤さん」は、友人であり、同時代の最良の批評家であり、文学の最高の「読み手」だったが、著者にとっては、ただ一人の「先生」だった。この、生々しくも、温かさに満ちた本を読みながら、僕は気づいた。「加藤さん」は、著者にとってだけではなく、この困難な時代を生きるあらゆる人びとにとって、進むべき「道」を黙って照らし出してくれる「先生」だったのだ。」 ――高橋源一郎 ******************** 批評とは何か。 批評とともに生きるとはどういうことなのか。 あの日からずっとそのことを考えている。 2005年に早稲田大学に入学し、「先生」のゼミに入った僕は、一度は就職するものの、その後大学院に入学して「先生」のTAを務めることになる。ひとつのテキストを徹底的に読み込む作品読解の演習、学生に対して本気で怒ったときのこと。サバティカル中に海の向こうで知った東日本大震災。大切な人々の死、大学を辞める決断……。闘病を経て、2019年、71歳で亡くなった「先生」が残した言葉たちを手がかりに、考えること、書くこと、生きることの意味について考えてみたい。
-
【新刊】友田とん『カタカナの行方』(サイン本)
¥440($2.80)
SOLD OUT
新書・並製本/20頁 「だからまあ、私らが思っている以上にカタカナは根が深い。(…)これからもずっと続いていきます。」 働きはじめた会社で受け継がれる謎の制度「カタカナ」に疑問を感じながらも次第に引き寄せられていく表題作の他、 宿泊したビジネスホテルのルームキー代わりの6桁の暗証番号から考えをめぐらせるエッセイ「おぼえやすさ」を収録。 目次 短篇小説 カタカナの行方 エッセイ おぼえやすさ 定価 400円+税 文庫判20頁、並製本 表紙用紙:アラベールスノーホワイト110kg 本文用紙:アラベールホワイト90Kg 発行年月:2026年8月 発行所:代わりに読む人/un poco
-
『人並みというもの』(サイン本)
¥2,750($17.47)
四六・上製本/ページ 真冬の雨、高架下トンネル、吹き溜まりの桜、水辺の光、冷たい風、清潔な雪。日常の風景に宿る彩りに人々は魅了されながら、「人並み」の境界線上で頼りなく揺れ続ける。忘れかけていた思い出がふいに襲ってくる。そのとき、ここには人生があるだけで、正しさも間違いもないと気づくのかもしれない。記憶にまつわる残酷な美しさを描く20の物語。 【目次】 王様か清掃員 父の予告 ?の?末 それだけのこと 父の自転車と母の赤い車 追憶の打ち上げ花火 遅 配 逸脱と従順 一年に一度 路地奥の喫茶店 流れるプール 読み聞かせの手腕 水しか飲まない兄 息子の長靴 土俵際の夢 カラスの味 各々の嗜好 短いトンネルの先に 甘く匂う花々 影の聞き手
-
【新刊】『私が諸島である』中村達
¥2,530($16.07)
四六判/343p 西洋列強による植民地支配が行われたカリブ海の国々をそれぞれ孤立したものとしてではなく、ひとつの世界として認識し、その独自の思想を体系化する画期的著作。 目次 序章 冒険の季節 第1章 ひとつの世界としてのカリブ海 第2章 1492を越えて、人間であること 解呪の詩学 第3章 カリブ海を定義する者へ 存在論的不純性 第4章 神話とカリブ海 悲しくも希望に満ちた叙事詩 第5章 出会いを押し進めるために 相互歓待 第6章 カリブ海の社会モデル論 プランテーション、多元、クレオール 第7章 環カリブ海的経験のクレオライゼーション この海の下で、我々は手を取り合う 第8章 カリブ海によるクレオール的時政学 海が歴史である 第9章 ミサイルとカプセル 円環性の実践としての弁潮法 第11章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(前編) 第12章 カリブ海のポストモダンの地平 カリビアン・カオス(後編) 第13章 押し付けられた言語は誰の存在の家か 私‐像を描く言語 第14章 クレオール礼賛の裏で カリビアン・フェミニズム 第15章 クレオールの精神 カリビアン・クィア・スタディーズ
-
【新刊】『旅食中毒記』熊谷七恵
¥2,200($13.98)
四六 並製本/184頁 この星は、美味しいものであふれている ペルー、ドイツ、クロアチア、イラン…… 訪れた土地で恋した料理、その背景に流れる人々との記憶をたどる旅食エッセイ 塀をくぐると、軒下で若い女性がちょうどラヴァシュを焼いていた。美しい人だった。少しアンニュイな雰囲気、はっきりとした輪郭、奥ゆかしい顔立ち。生地を回し伸ばす仕草、クッションに張り付けていく動き、鉄板に叩きつける力強さ。流れるように繰り返される全ての瞬間が美しかった。そっとカメラを向けると、静かに微笑んで、そして焼き続ける。しばらく見惚れていると、奥から先ほどの男性がお茶を運んできてくれた。来訪者にお茶を出す文化はこんな生活資源の限られた山奥にも根付いているのか。 「バフティアリ族を訪ねて イラン」より 2026年7月中旬発売 【著者プロフィール】 熊谷七恵(くまがい・ななえ) 1999年北海道生まれ。歯科医師、写真家、文筆家。大学在学中に一年間の食を記録したフォトエッセイを制作したことをきっかけに、食べることの意味、その背景にあるものについて考えはじめる。現在は食を通して世界を知るおもしろさを探究しながら活動の場を広げている。現地のものは何でも食べるがお腹がよわい。気がつくとカレーを食べている。本書が初の著書。 note@七恵/日常の食エッセイを更新中 【目次】 はじめに 星空の上を歩く ボリビア アヒ・アマリージョの誘惑 ペルー エブリデイトマトパスタ スペイン だまされてマックーダ モロッコ カオソーイに恋して タイ 命がけの市場メシ タイ 草原のプリンス モンゴル 草原の教え モンゴル サンドイッチと夜明けのレアヒェ ドイツ プラハで楽しむ食堂グルメ チェコ アイバルのある生活 モンテネグロ クジラのツナサンド クロアチア 羊飼いの鍋 ハンガリー カレー革命 バングラデシュ バングラデシュ風どら焼き バングラデシュ 海辺の街を歩く ギリシャ オスマン帝国を食す トルコ バフティアリ族を訪ねて イラン 詩と哲学とフルーツ料理 イラン 番外編 モハメッド おわりに
-
【新刊】二沓ようこ『〈家庭の天使〉を殺す時間――ジェンダーの視点で読み解く日本ミステリ史』
¥2,420($15.37)
四六 並製本/320頁 ミステリ史の「死角」を撃つ ヴァージニア・ウルフは、女性作家にとって最大の困難は、 〈家庭の天使〉を殺すことだったと述べた。 「家庭という名の〈密室〉」に潜む、女性たちの叛逆。 かつて女性は社会の〈周縁〉であり、探偵小説もまた、 文学の〈周縁〉だった――。 ---------- 戦後女性探偵作家たちはなぜペンを執り、なぜ消えたのか? ジェンダーの規範に挑戦し、既存の枠組みでは回収しきれない「社会の歪み」を炙り出した彼女たちの探偵小説は、抑圧に対する切実な〈抵抗の文学〉だった――。 忘れられた先駆者たちの足跡を丹念に辿り、日本ミステリ史の空白を埋める渾身の文芸批評。 2026年8月中旬発売 【著者プロフィール】 二沓ようこ(にとう・ようこ) 福岡市中央区在住。文芸批評、エッセイを新聞・雑誌に多数連載。「文学批評 敍説」所属。日本詩人クラブ会員。福岡県詩人賞、福岡市文学賞(評論部門)受賞。 詩集『火曜サスペンス劇場』(ミッドナイト・プレス刊) 『夏樹静子と福岡』(福岡市文学館刊) 【目次】 はじめに 序章 「孤独な自転車乗り」――男性原理のミステリ小説の系譜 シャーロック・ホームズ譚から『容疑者Xの献身』まで 「孤独な自転車乗り」について 「自転車乗り」を監視する男 「自転車乗り」の風上にも置けない女 「自転車乗り」は女には向かない? 「自転車乗り」の遺伝子 第一章 レジスタンスとしての探偵小説――深尾登美子 はじめに――「女には向かない職業」 「女性読者の皆様へ」 探偵小説専門誌『宝石』 家制度に対するレジスタンス――「足音」 「癩予防法」の落とし子として――「天使にはなれない」と『砂の器』 性的マイノリティの葛藤――「湖に死す」 身体への違和、制度への不適合――「瓶詰の女」 消えた探偵作家―探偵小説文壇に於ける〈紅一点〉 「幻の探偵作家」深尾登美子を探して おわりに――幻想としての制度 第二章 子宮という〈密室〉、あるいは戦場――四季桂子 はじめに――〈周縁〉的存在としての女性と探偵小説 1 女による〈豚殺しの物語〉 2 女による〈男殺しの物語〉 はるかなるエロス 森崎和江「無名通信」との共鳴 〈男殺しの物語〉 3 女による〈子殺しの物語〉 探偵小説「胎児」の概要 旧「優生保護法」 子宮という〈密室〉 仕組まれた〈罠〉 〈亡霊〉の正体 おわりに――女性と探偵小説の「随分密接」な関係 第三章 自己実現としての〈団地マダム殺し〉――大貫進こと藤井禮子 1 大貫進こと藤井禮子の生涯 福岡市出身の藤井禮子 ミステリ界の当時の状況 『宝石』デビュー 夏樹静子らと共に、第六回「江戸川乱歩賞」最終候補 男性ネームで再デビュー 隠れて書いた作品で、第五回「宝石短編賞」受賞 主婦の本分 『宝石』最後の新人 探偵作家としての感性 第二回「双葉推理賞」受賞と、その後 「タブー 8」 「幻の探偵作家」と呼ばれて 2 夢のマイホーム 「現代住宅双六」 団地への憧れ マイホームの夢「郊外のこぎれいな団地」 静子の夢 3 専業主婦の空虚な日常 静子の肖像 専業主婦の空虚な日常 専業主婦の自己実現としての犯罪 ベティ・フリーダン『女らしさの神話』との同時代性 4 恩師の証言――女がものを書くということ 第四章 彗星のごとく現れて消えた、謎の大型新人――松原安里こと松原一枝 はじめに――謎の新人現る 1 松原安里とは何者だったのか 異例ずくめのデビュー 松原一枝の「妹」? 松原姉妹の足跡を辿る 「松原安里」の正体 無名作家時代 『宝石』誌上座談会 デビュー前夜 色褪せた『宝石』 幻の「日本のクリスティ」 2 「ミセス・カミングス殺人事件」に於ける占領期の人種問題 おわりに――霧の向こうから 第五章 〈家庭の天使〉を殺す時間――夏樹静子 はじめに――惑わす時間 ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』について考察する時間 〈家庭の天使〉を殺す時間 おわりに――〈家庭の天使〉の幻影を見たエラリー・クイーン あとがき
-
【新刊】『私が四番目に愛する季節』ハン・ジョンウォン、(翻訳)橋本智保
¥2,200($13.98)
SOLD OUT
四六変形 並製本/144頁 『詩と散策』のハン・ジョンウォンが綴る八月 夏の陽射しを浴びた木の陰、夏の雨が澱んだ水たまり、沈黙に向かう鐘の音、など。過ぎていく夏を記憶し、鼻の先や耳元に残っている夏の形跡をたどる。 ナンダ出版社の詩のシリーズの一冊。ひとりの詩人がひと月を受け持ち、一日に一篇ずつ綴る。八月は『詩と散策』の著者であり詩人のハン・ジョンウォンが担当した。 --------------------- 夏は悲しみのようにひそやかに消えるのだと、エミリー・ディキンソンは書いた。 たしかに他の季節が終わるときとは違う。なぜ夏はとりわけ消えるのか。蒸発し揮発するのか。気体なのか。つかむことのできない何かなのか。どうにもならない愛のようなものなのか。 夏のように、悲しみも消えるだろうか。 悲しみも止むだろうか。 ――――「8月22日 止む」より 2026年8月発売。 【目次】 作家の言葉 残暑の日々 8月1日 エッセイ)鐘の音 8月2日 詩)夏のこと 8月3日 写真)夢のしっぽ 8月4日 エッセイ)ラクリモーサ 8月5日 詩)情死 8月6日 写真)言葉がなかったとき人々は石で気持ちを伝えたという 8月7日 エッセイ)少し愛する 8月8日 詩)秘密 8月9日 写真)夏の雨は眠りを誘う 8月10日 エッセイ)重たい喜び 8月11日 エッセイ)匂いの記憶 8月12日 詩)鼻歌 8月13日 写真)象のしわ 8月14日 エッセイ)解放 8月15日 エッセイ)雨の重さ 8月16日 詩)みそかづき 8月17日 写真)涙 8月18日 詩)白夜 8月19日 エッセイ)波がなければ 8月20日 詩)波 8月21日 写真)接触 8月22日 エッセイ)止む 8月23日 詩)蜂たちが戻ってくるのを待つ夕暮れ 8月24日 写真)くーーーーーーも 8月25日 エッセイ)定住 8月26日 詩)湖の名前には冠詞がつかない 8月27日 写真)消えた音 8月28日 エッセイ)山の音――夏にまた読む本 8月29日 詩)器 8月30日 写真)残っているもの 8月31日 エッセイ)夏は止まれ 訳者あとがき 【著者プロフィール】 ハン・ジョンウォン 한정원 2020年『詩と散策』によりデビューし、旺盛な創作活動を始める。大学で詩と映画を学んだ。詩集『愛する少年が氷の下で暮らしているから』、訳書にマーガレット・アトウッドの『dearly』などがある。 【訳者プロフィール】 橋本智保(はしもと・ちほ) 1972年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科を経て、ソウル大学国語国文学科修士課程修了。 訳書に、キム・ヨンス『夜は歌う』『ぼくは幽霊作家です』『七年の最後』(新泉社)、チョン・ジア『父の革命日誌』(河出書房新社)『資本主義の敵』(新泉社)、チョン・イヒョン『きみは知らない』、ソン・ホンギュ『イスラーム精肉店』(同)、ウン・ヒギョン『鳥のおくりもの』(段々社)、クォン・ヨソン『レモン』(河出書房新社)『春の宵』(書肆侃侃房)、チェ・ウンミ『第九の波』(同)、ハン・ジョンウォン『詩と散策』(同)、イ・ジェニ『夜明けと音楽』(同)など多数。
-
【新刊】『しんどい日常を生き抜くための文学』小林真大
¥2,200($13.98)
四六判/328ページ この苦しさの正体は? ──名作にヒントあり 「本に書かれた絶望が、誰かの生きる術になる」 なぜ、SNSでつながっているのに孤独なのか? なぜ、「普通」に合わせるほど苦しいのか? なぜ、頑張っても満たされないのか? 本書は、20代〜30代が抱える「SNS疲れ」「タイパ志向」「承認欲求」といった現代特有の苦しみを、文学作品を通してひも解く文学入門書です。 カミュ『異邦人』、カフカ『変身』、村上春樹『象の消滅』、村田沙耶香『コンビニ人間』など10の名作を、高校の国語教師である著者が“現代の悩み”に重ね合わせて分かりやすく解説します。本書に即効性のある解決策はありません。AIのように、すぐ答えが返ってくるわけでもありません。しかし、だからこそ本書を通して、簡単に答えの出ない問いに向き合い続ける「体力」が身につくはずです。 作家たちが悩みながら「時間」をかけて名作を書き上げたように、本書で「時間」をかけて自分自身と向き合ってみませんか。 目次 【第1部:日々のコミュニケーションが苦しいあなたへ】 第1章:その「いいね」は、本当に必要? ──カミュ『異邦人』に学ぶ「空気を読まない」生き方 第2章:つながるほど、心は遠くなる? ──イヨネスコが暴いた「わかり合えなさ」の正体 【第2部:「普通の幸せ」が手に入らないあなたへ】 第3章:AIが決める、あなたの「格付け」 ──カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』の予言 第4章:「いつか」が来たら幸せになれる、という呪い ──ベケット『ゴドーを待ちながら』症候群 【第3部:大切なものを失いつつあるあなたへ】 第5章:タイパ重視の「倍速再生」で失われる、私たちの感性 ──村上春樹『象の消滅』からの警告 第6章:「自分らしく、でも浮かないように」という無理ゲー ──村田沙耶香『コンビニ人間』が暴く「普通」という地獄 【第4部:逃れられない人間関係に悩むあなたへ】 第7章:誰かの「地獄」を見て見ぬふりをする、私たちの日常 ──川上未映子『ヘヴン』で読み解く暴力の本質 第8章:親からの期待が重すぎて死にそう ──カフカ『変身』が突きつける「家族」という名の檻 【第5部:答えのない問いと向き合うあなたへ】 第9章:やりがいの裏にある、終わらない「砂地獄」 ──安部公房『砂の女』が暴く労働の真実 第10章:悩んだまま生きていく技術 ──中島敦『悟浄出世』と歩む「答えのない問い」との付き合い方
-
【新刊】『HAB 新潟』
¥1,320($8.39)
SOLD OUT
新書サイズ変形/271ページ 「人」と「本屋」のインタビュー誌、よくわからないなりにやってみた、創刊号。テーマは新潟。 佐藤雄一(北書店)×内沼晋太郎×石橋毅史 小林弘樹(「LIFEmag.」発行人) 諸橋武司(本の店英進堂) 新潟市文化政策課 西田卓司(ツルハシブックス)×伊藤かおり(古本いと本)
-
【新刊】『HAB 本と流通』
¥1,320($8.39)
新書サイズ変形/271ページ 「人」と「本屋」のインタビュー誌、第二号。テーマは流通。書籍流通の出荷、返品センターや、既存の取次の仕組みや歴史、2010年代から2021年現在までつながる新しい動きなどをまとめた保存版。

