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【新刊】『立岩真也を読む』稲葉振一郎&岸政彦&小泉義之
¥2,420
四六判/200ページ 「立岩真也」と出会う/出会いなおすための最良の書 障害学/生存学と向き合いつづけ、人びとがともに生きて在ることについて思考しつづけてきた孤高の天才・立岩真也。その最初の著作である『私的所有論』を読み解くことからはじめ、三人の思想家が不世出の社会学者の核心に迫る。
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【新刊】『実はおもしろい古典のはなし: 「古典の授業?寝てたよ!」というあなたに読んでほしい』三宅 香帆&谷頭和希
¥1,980
四六判/232ページ 「古典」と聞いただけで眠くなる……そんなあなたにおすすめです! 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題!書評家の三宅香帆さんと、『ブックオフから考える』『ニセコ化するニッポン』など、都市やチェーンストア論で注目を集める谷頭和希さんが、平安文学から江戸文芸まで、教科書に載っている古典をひたすら読みなおして、ふたりでしゃべってみた! 実は生粋の「古典オタク」として知られる三宅香帆さんと、実は高校で古文を教えていたことがある谷頭和希さん。お二人による中高生向け古典教養バラエティー番組「放課後の古典ラジオ」を書籍化!ラジオでお話ししていない作品を大幅に追加! 三宅さんと谷頭さん独自の目線で、学校ではなかなか教わらない「日本の古典のおもしろいところ」を紹介していきます。 本書では古典についてこんなおしゃべりをしています。 『東海道中膝栗毛』 今読むと、本当に「ひどい」作品なんですよね。(谷頭) 『根南志具佐』 実在の人物が登場するのに、内容はかなりヘンテコ!!(三宅) 『竹取物語』 「大喜利」みたいに、お題に対して「次はこういう話はどうだろう」という提案の連続で書き足されていったんじゃないか……(三宅) 『源氏物語』 登場人物全員やばい。おしとやかなアウトレイジですよ。(谷頭) 『蜻蛉日記』 現代で、雰囲気が近いかなと思うのは、女性向け雑誌の投稿欄やWEBの掲示板「発言小町」。(三宅) 『更級日記』 読んでいたら「自分かな?」ってマジで思うんですよね。(三宅) 『方丈記』 正直、「友達作りに何があったんだ、君は」と思いますよ!(三宅) 『徒然草』 兼好のXを人生全体分読まされているような気持ちになりますよねえ。(谷頭) 『枕草子』 これ読んだら、清少納言の前に出るとき、緊張するでしょうね(笑)。(谷頭) お二人のおしゃべりを読んでいたら、「自分なりに日本の古典のおもしろいところを見つけたい」と思うようになるはず。本書を読んで、ぜひ探してみてください。 <本書でお話ししている古典作品> 『竹取物語』『伊勢物語』『源氏物語』『大鏡』『今昔物語集』『平家物語』『古事記』『土佐日記』 『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『紫式部日記』『更級日記』『徒然草』『方丈記』『枕草子』『万葉集』 『古今和歌集』『新古今和歌集』。 話題の「蔦屋重三郎」と江戸文芸『根南志見佐』『東海道中膝栗毛』『奥の細道』も取り上げています。
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【新刊】『言葉にできない想いは、どうしたら伝えられるだろう。——悩める大人に贈る万葉集』三宅香帆
¥1,980
四六判/256ページ 1300年前、奈良時代の人々は、誰かに伝えたい想いを、自由な発想とひらめきを詰め込んで歌にした。そこには、現代を生きる私たちと変わらない「悩み」や「喜び」があった——京都大学の博士課程で万葉集を研究していた人気作家が、和歌に詰まった言葉の技術を縦横無尽に解き明かす。古典が苦手な人も一気読み! スリリングな読書体験を届ける「新しい古典のバイブル」。 ◉装丁家・原条令子さんによるレインボー箔押しの豪華特装版! (商品の見え方は、見本画像と実物で異なる場合がございます。) (本書は『妄想とツッコミでよむ万葉集』[だいわ文庫、2019年]に書き下ろしを加え、加筆修正・再編集を行い、単行本化したものです。) [目次] はじめに 序章 ♦︎いまなぜ千三百年前の歌を学ぶのか ♢万葉集には人生が詰まっている 第一章 日常の歌 ♦︎ふらふらする娘を心配する母の歌 ♢キラキラネームの起源は万葉集にある? ♦︎天皇のナンパと女性の作法 ♢ざぶとん一枚あげたいだじゃれ歌 ♦︎暴言もユーモラスにひと工夫 ♢脇毛と鼻で笑いあう ♦︎賢者たちのとにかくお酒LOVEな歌 ♢蟹のふりして詠んだ歌 第二章 たのしい恋の歌 ♦︎万葉集の恋歌が輝いているワケ ♢プロポーズを引き出した巧みな歌 ♦︎許されぬ恋の歌という美しき誤解 ♢リズムもノリノリなラテン系のろけ歌 ♦︎白髪とユーモア——中年の恋愛歌 ♢中国の古典を詰め込んだ美少女の歌 第三章 「大人」の歌 ♦︎神女伝説から生まれた男子の妄想? ♢下着のひもがほどけたら…… ♦︎浮気男に対する恨みつらみの送り方 ♢年下男子をひっかけるお姉さんの歌 第四章 映える歌 ♦︎メタファーで作る感情のタイムカプセル ♢酔いも眠気も覚める怖い歌 ♦︎四季を「作った」歌 ♢露を真珠にインスタ的な歌 ♦︎星の林に月の船を浮かべて ♢雪のように舞う梅の花びら 第五章 心の歌 ♦︎滅びゆくものは歌になる ♢悲しみが生まれるとき ♦︎妻を亡くしたつらさを詠んだ芸術の輝き ♢梅を見るたび涙する ♦︎春の光のなかの悲しみ 押さえておきたい歌人たち ① 深みのある歌を詠む泥酔系教養人 大伴旅人 ② 乙女な心を持つ万葉集最大の歌 大伴家持 ③ 少女漫画的な和歌を詠むヒロイン 額田王 ④ 謎に満ちた歌の神 柿本人麻呂 Column 1 万葉集は一つではない? 2 改元の の謎が が解けました 3 カテゴリ分けされるようなされないような 4 巻ごとにテーマを総ざらい あとがき 寄稿 相澤いくえ「星をみている」 解説 宮田愛萌
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【新刊】『 韓国・朝鮮の心を読む』クオン
¥4,180
A5判/516ページ 「韓国・朝鮮の心」とは何かーー。 『韓国・朝鮮の知を読む』(2014年)、『韓国・朝鮮の美を読む』(2021年)に続き、三部作構想で始まったシリーズがついに完結! 今回のテーマは〈心〉。122人に及ぶ日・韓の執筆者らが、それぞれの分野や読書体験を紐解きながら綴るブックガイド。 読む⼈の⼼、新たな本との出会いを開く渾⾝の1冊。 中沢けいさん、中島京⼦さん、平野啓⼀郎さん、斎藤真理⼦さん、吉川凪さん、菱⽥雄介さん、⼋⽥靖史さん、前⽥エマさんといった著名⼈ほか⽇本や韓国各地にある独⽴系書店店主、⽇韓の知識⼈、作家、詩⼈など、122⼈に及ぶ多彩な執筆者が、それぞれの分野や読書体験を紐解きながら綴るブックガイドです。
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【新刊】『ロイヤルホストで夜まで語りたい』
¥1,760
四六判/208ページ ロイヤルホストで味わえる、おいしい特別な時間 青木さやか、朝井リョウ、朝比奈秋、稲田俊輔、上坂あゆ美、宇垣美里、織守きょうや、温又柔 古賀及子、高橋ユキ、似鳥鶏、能町みね子、平野紗季子、ブレイディみかこ、宮島未奈、村瀬秀信、柚木麻子 豪華執筆陣17名による“ロイヤルホスト愛”でいっぱいのエッセイアンソロジー 藤井隆さん、ハリセンボンの近藤春菜さん、箕輪はるかさんによる特別鼎談も収録! このまま1日を終わらせたくなくて夜景を見たくなったときも 魔法のように仕事を進めたいときも 「自分の中の確信」が揺らいだときも ロイヤルホストは、いつもそこにいてくれた ハワイの空港みたいな匂いのパラダイストロピカルアイスティー、個人所有のポテトフライ、生まれて初めて食べたラムステーキ……。 はじめても、いつもも、あこがれも、とくべつも詰まったロイヤルホストの味。 【目次】 第一章 はじめては 褪せない夢 平野紗季子 ロイホに住みたい 宇垣美里 未知のおいしさに出会える場所 稲田俊輔 家族レストラン ブレイディみかこ 【パラティー1杯目】「天神西通り店の朝食ビュッフェ」(高橋ユキ) 第二章 あこがれて ねえ、夜のロイヤルホストを見に行こう 古賀及子 石坂線と神楽坂 宮島未奈 ロイホがロイホであるために 村瀬秀信 サザエさんはパーを出してる来週が来ない人にも来るわたしにも 上坂あゆ美 【パラティー2杯目】「雑談はずむ神楽坂店」(高橋ユキ) 第三章 いつもの 夢も現実もある 能町みね子 ロイヤルホスト慕情 織守きょうや ロイヤルホストと勤務医時代 朝比奈秋 ここが最高の定位置 青木さやか 【パラティー3杯目】「八丁堀店の定例会」(高橋ユキ) 第四章 とくべつな 幸せな記憶を、またロイヤルホストで 温又柔 ロマンスのインフラ 柚木麻子 細部の魔法 似鳥鶏 クイズ★どこの店舗でしょ〜か⁉ 朝井リョウ 【パラティー4杯目】「働く仲間との夜ごはんは神田神保町店で」(高橋ユキ)
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【新刊】『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』宮崎智之(サイン本)
¥968
文庫並製/272ページ/サイン本 注目の文芸評論家、エッセイストによる等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。解説 山本貴光・吉川浩満。 【宮崎智之さんからメッセージいただきました!】 ちくま文庫版には、三篇からなる新章を加えました。「寂しさ論」を軸に、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』の視点や考え方を深化させています。僕の「初期代表作」とも呼べる大切な一冊になりました。ぜひ、お手に取って、いっときの凪のなかに身を置いていただき、「この世界も、あながち悪いものではない」と一緒に笑い合えたなら幸いです。
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【新刊】『文集・「富士日記」の一年』案内人・岸波龍
¥1,320
文庫判/97ページ/岸波龍さんのサイン付きもあります。 機械書房の岸波龍さんを案内人に、『富士日記』を1年かけてゆっくり読んだ記録を、参加者の声も含めてまとめました。 12回分の読書会後記を収録! いつでも連続読書会に参加した気分に。
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【新刊】『仮面の告白(初版本復刻版)』三島由紀夫
¥3,960
四六判・箱入り/284ページ 1949(昭和24)年に刊行、日本文学史を揺るがした自伝的書き下ろし小説の初版本を限定復刻。発表当時の「『假面の告白』ノート」「作者の言葉」も収録する。生誕100年記念出版。 本文のみならず、カバー、表紙、扉、帯、そして、三島氏自身による「「假面の告白」ノート」を含む、当時の「書き下ろし長篇小説」シリーズの月報までを再現。 三島氏が広告宣伝のために書いたという「作者の言葉」、三島氏の死去の直後に書かれた坂本一亀氏による回想エッセイ「『仮面の告白』のころ」を含む小冊子も封入。 ※部数限定復刻につき、重版はいたしません。 平野啓一郎氏推薦! 「私は永遠に私でしかない。──絢爛たるペダントリーと華麗な技巧、瑞々しくも官能的な詩情に酔わされながら、読者が最後に向き合うのは、素顔の三島の孤独な自己認識だ。この告白は悲痛だが美しく、そして確かに、天才の開花だ。」
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【新刊】『私が私らしく死ぬために 自分のお葬式ハンドブック』
¥1,430
新書判・ソフトカバー/96ページ 最新の遺体処理から安楽死まで。 あなたは、いつ、どこで死ぬでしょう。 よりよく生きるために知っておきたい「死ぬ」ということ。 一章 死ぬ直前のこと 二章 死んだあと、すぐのこと 三章 私らしく死んでいった人たち 四章 明日も前向きに生きるために 死ぬときの呼吸のこと、食事のこと。宗教のこと、費用のこと、お墓のこと。うんざりするような「決まりごと」と、これからの私たちのこと。たくさんの事例を紹介しながら綴るルポルタージュ。
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【新刊】『がっこうはじごく』堀静香
¥1,760
四六判・ソフトカバー/184ページ 学校って変な場所だよね 生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。 学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。 ●著者略歴 堀静香(ほり・しずか) 1989年神奈川県生まれ。歌人、エッセイスト。「かばん」所属。上智大学文学部哲学科卒。中高国語科非常勤講師。著書にエッセイ集『せいいっぱいの悪口』(百万年書房)、第一歌集『みじかい曲』(左右社)。 【目次】 あなたの話 とびきりのくだらなさで とても気楽で ひらかれている 名前がある 安心できてつまらない ちいさな箱 いまここで ふたりの幽霊 たったひとりに 問い直す 先生じゃない 雑談なんて 止まり木から 学校という引力 口が悪い だれとしてそこにいるのか とりどりのコートと赤い耳 春の匂いがわからない あとがき
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【新刊】『研究者、魚醤と出会う。』
¥2,090
A5判・ソフトカバー/1224ページ 僕たちは山形の離島、飛島に消えゆく魚醤(ぎょしょう)があると知り、調査へ向かった――。 「魚醤」という調味料をご存じだろうか。 秋田のハタハタで作る「しょっつる」や石川の「いしる」や「いしり」、香川の「いかなご醤油」は三大魚醤と知られているが、実はここ飛島でも古くから魚醤が作られている。 しかしその「飛島魚醤」は、消滅の危機に瀕している文化である。本書はその面白さを正しく追及した学術ルポだ。 調査過程を追いかけながら、様々なことがわかるように仕掛けた。島の皆さんへの取材を写真付きで掲載し、飛島魚醤の成分分析、飛島や酒田の漁業の状況など様々な角度から調べ、魚醤を使った料理も考えた。「飛島魚醤」を取り巻く人や文化、そして生物化学的視点からの記録といえるが、本書の深淵は実は別のところにある。それは何だったのだろうか。 伝統とは、文化とは一体なにか? 消え去ろうとしている「イカの塩辛」と人との関係は、なにを問いかけるのか。 気候変動が与える生活への影響や、高齢化・過疎化など、いま飛島が直面している諸問題は、より広い規模で顕在化している問題と地続きにあり、私たちにとって他人事ではない。 執筆は、白石哲也、松本 剛、奥野貴士、高木牧子、五十嵐悠、渡部陽子、高橋恵美子。
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【新刊】『つくって食べる日々の話』
¥2,420
四六判・ソフトカバー/160ページ これ絶対、おいしい本! 食の文芸、最前線の一冊がついに発売 人気小説家や食エッセイの第一人者、ノンフィクションライターなど様々な分野で活躍する16名の表現者による「料理と生活」をテーマにした書き下ろしエッセイ集。 執筆 平松洋子/円城塔/スズキナオ/春日武彦/大平一枝/白央篤司/牧野伊三夫/阿古真理/絶対に終電を逃さない女/辻本力/オカヤイヅミ/島崎森哉/宮崎智之/松永良平/ツレヅレハナコ/滝口悠生
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【新刊】『『忘れられた日本人』をひらく 宮本常一と「世間」のデモクラシー』若林恵・畑中章宏
¥1,760
新書判変形/208ページ 宮本常一は民主主義の理論家だ!──宇野重規(政治学者) 不世出の民俗学者・宮本常一の主著のひとつであり、今なお愛され読み継がれる『忘れられた日本人』。そこに描かれた日本人の姿を、ノスタルジアや復古主義に陥ることなく、グローバリズムとナショナリズムとが錯綜する21世紀の世界のなかにいかに価値づけ、その可能性をひらくことができるのか。編集者・若林恵が民俗学者・畑中章宏と「忘れられた日本人」と「民主主義」の新たな姿をさがす、寄り道だらけの対話篇。 『宮本常一:歴史は庶民がつくる』『感情の民俗学』(畑中章宏)と『実験の民主主義』(宇野重規+若林恵)の必読副読本! 【本書の目次】 はじめに 若林恵 1. 翻訳 translation 2. 反作用 reaction 3. 寄合 consensus 4. 実施 practice 5. 経営体 enterprise 6. 海賊 pirates 7. 世間 worldly 8. 環世界 unwelt 9. 進歩 progress 10. 実験 experiment 11. 道具 tools 12. 伝承 lore おわりに 畑中章宏 (版元サイトより)
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【新刊】読書会の記録本スペシャルセット(『富士日記』+『文集・「富士日記」の一年』
¥4,444
文庫3巻とZINE1冊。 『富士日記』中公文庫の上中下巻と、それを一年間かけて読んだ記録『文集・「富士日記」の一年』をセットにしたスペシャルセットです。
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【新刊】『カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ』頭木
¥693
文庫判/224ページ 家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、 あらゆることに、私は失敗する。 いや、失敗することすらできない。(本文より) 20世紀を代表する巨星が残した、短く未完成な小説のかけらたち。 絶望的で何故だか笑える言葉の中にある、カフカが本当に伝えたかったこと。 カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。 本作に収録されている断片 ・わたしはいつでも道に迷う。 森の中だが、ちゃんと道がある。 うっそうとした暗い森だが、道の上にはわずかな空も見える。 それでもわたしは、果てしなく、絶望的に、道に迷う。 しかもわたしは、一歩、道から外れると、たちまち千歩も森に迷い込んでしまう。 よるべなくひとりだ。 このまま倒れて、ずっと倒れたままでいたい…… (〔道に迷う〕より) ・すぐとなりにいる人までの道のりが、わたしにとっては、とても長い。 (〔隣人までの距離〕より) ・ふさわしくない。 それはわかりきっている。 だが、こうもふさわしくないとなると…… (〔ふさわしくない〕より) ・うまくいかないことは、うまくいかないままにしておかなくては。 さもないと、もっとうまくいかなくなる。 (〔うまくいかないこと〕より)
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【新刊】『シェルフ・ライフ カイロで革新的な書店を愛し育て、苦悩した記録』ナディア・ワーセフ
¥2,420
四六判/400ページ 2000年に入る頃、数十年にわたる社会主義の失敗により、出版や流通、 書籍販売が疲弊しきっていたエジプト。書店を開くことなど不可能だと 思われた時代に、ナディアは「Diwan」という今やエジプトを代表する モダンな独立系書店チェーンを創業し、成功に導く。これは、一冊分ず つ、社会を変えていこうとした、カイロの革新的な書店主の実話である。
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【新刊】『みんなの校正教室』大西寿男
¥2,420
四六判変形 並製/136ページ 楽しく学んで仕事や生活に活かす校正の智恵 言葉に関心のある一般の方から実務者まで、わかりやすく基本が身につく、これまでにない校正の教科書。6つのテーマからなる章立てで、各章に親しみやすい実例と実習課題を豊富に付し、初歩から応用まで楽しく学べる構成とした。本・雑誌・新聞から料理レシピや手紙までの多彩なテーマ設定で、さまざまな分野・職種、生活シーンの校正が体験できる。校正という営みが、言葉と上手に付き合い「生きる智恵」となることをめざす。
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【新刊】『暗闇に手をひらく』大崎清夏
¥1,980
四六判変形 並製/136ページ 人間の作った小さな場所では 言葉はときどき、信じることが 震えてくるほど難しい。 想像もつかなかった光景を見て 何も持たずに逃げてきたあなたを 下ろした両手は抱きしめる。 (巻頭詩より) 軽やかに言葉と遊び、現実を深く見つめる 人気の詩人・大崎清夏。 『地面』、『指差すことができない』(中原中也賞受賞)、 『新しい住みか』、『踊る自由』に次ぐ、待望の第五詩集! 自分の手で作ること、描くこと。 辞書にない私の言葉を持って生きること。 戦争も災害もある今を生きている私たちが 口ずさむと力になる、歌のような詩。 (私の生活はこっちだ、)と標になる31篇。 帯の推薦コメント: わたしの中に詩の種が蒔かれ 日常に言葉の風が吹き始める (写真家・植本一子) 詩的散文+小説集『目をあけてごらん、離陸するから』でも 多くの読者の心を掴んだ詩人による最新作。
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【新刊】『さみしい夜にはペンを持て』古賀史健
¥1,650
四六判/290ページ 「長編詩であり、冒険絵本であり、あらゆる少年少女のハンドブックであり、 文章を書くことがすっかりおもしろくなってしまう魔法の本。 こんな本は、世界中でもはじめてなんじゃないかな」 他者より先に、自分との人間関係を築くための本 『嫌われる勇気』古賀史健が、 はじめて13歳に向けて書き下ろした 「自分を好きになる」書き方の寓話
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【新刊】『次郎にもきいてみた。ブツブツ問答集』
¥1,100
文庫判/116ページ 「勉強しないとダメですか?」「気楽でうらやましいよ」「いつか立派になれるよね?」 みんながモヤモヤする100の問いに、今度は次郎がブツブツ答えます。 さくらももこさんが大切に描いた『コジコジ』のエッセンスを凝縮したポケットブック『コジコジに聞いてみた。モヤモヤ問答集』に続く第2弾。 ナンセンスギャグや、キャラクターたちのモヤモヤをシュールな目線で描く漫画『コジコジ』。コジコジのツッコミ役・半魚鳥の次郎は、カッコつけてもカッコつかない。面倒くさがりなのにやさしく、ツンデレ。そんな次郎の言葉はいつも等身大で親身なもの。次郎が口をツンととがらせブツブツ答えれば、何も解決しなくても、励まされた温かみがじんわりと残る、不思議な1冊です。 お笑いコンビ・シソンヌのほうの「じろう」さんからも、あったかいエッセー「コジコジと隣の席になる以前の次郎について考える」を寄稿いただきました。
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【新刊】『現代思想2021年12月臨時増刊号 総特集=ドストエフスキー』
¥3,080
A5判/779ページ 「200歳のドストエフスキー」像に迫る 本年はドストエフスキー生誕200年という記念すべき年にあたる。われわれはドストエフスキーからいかなる思想的課題を引き継ぐことができるのか。超一級の布陣にて難渋な作品を迎え撃ちながら、その魅力に迫る。 亀山郁夫・望月哲男・番場俊・越野剛責任編集
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【新刊】『見えるもの見えざるもの』 (ナイトランド叢書3-1) E・F・ベンスン
¥2,640
四六判/304ページ 海外の怪奇幻想小説から、傑作を選りすぐり、一流の翻訳で、ホラー愛好者に贈るナイトランド叢書。 いよいよ第3期配本刊行開始! 第3期第1回配本は、英国の名匠E・F・ベンスンの怪奇幻想傑作集、第2弾! 吸血鬼、魔女、降霊術――そして、奇蹟。 恐怖と奇想の洒脱なブレンド! 死者の声を聴く発明、雪山の獣人、都会の幽霊…… 多彩な味わいでモダン・エイジの読者を魅了した、ベンスンが贈る、多彩な怪談12篇!
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【新刊】『歌集 ビットとデシベル』フラワーしげる
¥1,980
SOLD OUT
四六判/176ページ おれか おれはおまえの存在しない弟だ ルルとパブロンでできた獣だ タンカトロニクス 西崎憲×短歌=フラワーしげる 待望の第一歌集、ついに完成
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【新刊】『物語のカギ 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』渡辺祐真(スケザネ)
¥1,980
四六判/324ページ/サイン本 本の魅力をわかりやすく伝える書評動画で人気のYouTubeチャンネル「スケザネ図書館」。 その配信者である著者が、文学だけでなくマンガや映画まで幅広い「物語」へのあふれる愛を語りながら、より深く味わうための目のつけどころ=「カギ」をわかりやすく解説します。 小説・詩歌・マンガ・映画など幅広いジャンルを対象に、『走れメロス』、『アンナ・カレーニナ』といった名作文学から『呪術廻戦』(マンガ)、『ドライブ・マイ・カー』(映画)など近年の人気作まで、多種多様な作品をピックアップ。 それら具体例を紹介しながら紹介する「カギ」は、「語り手を信頼するな!(『日の名残り』)」、「比較・変遷をたどれ!(歌人・俵万智の作風の変化)」、「元ネタを探ろう(『ピーターパン』と『約束のネバーランド』)」など。 著者自身が物語の面白さに目覚めた経験談を交えながら、様々な角度から「物語」の楽しみ方を案内します。 ふだんあまり本を読まない人や、まだ読書に慣れていない中高生にこそ読んでもらいたい1冊です。 【目 次】 はじめに 序章 なんで物語を読むのか? 物語を味わうってどんなこと? 第一章 物語の基本的な仕組み 第二章 虫の視線で読んでみる 第三章 鳥の視点で読んでみる 第四章 理論を駆使してみる 第五章 能動的な読みの工夫 おわりに