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【新刊】『本を作るのも楽しいですが、売るのはもっと楽しいです。──韓国の文学を届ける』金承福
¥2,420
四六判/208ページ 大学の先輩が手書きで韓国語に訳してくれた吉本ばななの『キッチン』、茨木のり子の詩に重ねた民主主義への思い、ハン・ガンの初邦訳作品『菜食主義者』刊行の舞台裏――互いの国の物語をつないできた人々の情熱が、日韓文学の未来をひらく。出版社クオンの社長による、読むことへの愛と信頼に満ちたエッセイ!
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【新刊】『なぜ人は締め切りを守れないのか』難波優輝
¥1,980
四六変形/288ページ 時間について:時間とはそもそも何なのか? 計画について:昔の人はもっとのんびり生きていた 仕事について:無理な要求から逃れる方法は? 死 について:最大にして最後の締め切りを考える ●締め切りの間を縫って、私たちが〈いい時間〉を手に入れるために “残業によって得られる賃金は計算できる。さまざまな締め切りの集合体である「プロジェクト」は、時間を対価に成果を提示する。いっぽうで、愛する人と過ごす時間、趣味に没頭する時間の価値は計算が難しい。私たちは、〈いい時間〉を計量することができずにいるのだ──。” 〈目次〉 序章 なぜ人は締め切りを守れないのか 第1章 いい時間とわるい時間──私たちはどんな「今」を生きたいのか? 第2章 プロジェクト──私たちから時間を奪うもの 第3章 生きている時間──私たちはいつも何かに間に合わない 第4章 いろいろな遊びの時間を旅する──時間の遊び論 第5章 いい時間をつくる──時間正義のためのデザイン 第6章 デッドライン──死から締め切りの本性を考える あとがき ブックガイド 新しい時間をデザインするために 参考文献
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【新刊】『小説を書くこと、続けること、世界と繋がること』〈対談録 太田の部屋2〉太田靖久・旗原理沙子
¥990
新書判/82頁 双子のライオン堂書店で、連続で開催している小説家の太田靖久さんと様々なクリエーターが「つくる」をテーマに語り合う配信イベントのZINEのシリーズ第2弾を刊行します。 第2弾は、小説家・旗原理沙子さんと行った対談と、文学賞を受賞した旗原さんに太田さんが追加で7つの質問を送り、それに応答するエッセイを収録しました。 <基本情報> 書名:『小説を書くこと、続けること、世界と繋がること』〈対談録 太田の部屋2〉 著者:太田靖久・旗原理沙子 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年11月23日(文学フリマ東京) 予価:900+税 判型:新書判、並製 ページ:82頁 発行元:双子のライオン堂出版部 <著者> 太田靖久(おおた・やすひさ) 小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『ののの』(書肆汽水域)、『犬たちの状態』(金川晋吾との共著/フィルムアート社)、『ふたりのアフタースクール』(友田とんとの共著/双子のライオン堂出版部)、『犬の看板探訪記 関東編』(小鳥書房)など。文芸ZINE『ODD ZINE』の編集、様々な書店や図書館での企画展示、「ブックマート川太郎」の屋号で出店も行っている。 旗原理沙子(はたはら・りさこ) 小説家。1987年群馬県生まれ、東京、大阪など転々として育つ。2021年、「代わりになる言葉」を電子書籍で刊行しインディーズデビュー。2024年「私は無人島」で第129回文學界新人賞受賞。「犯罪者と私」( 文學界2024年12月号)など。 <「はじめに」> 本書には私と旗原さんの対談(2023年11月開催)を再構成したテキストに加え、その約2年後(20 25年8月)の私からの7つの問いに対する旗原さんの応答形式のエッセイを収録しました。 旗原さんは2024年に『文學界』新人賞を受賞されているため、対談はその前の出来事であり、エッセイはその後のこととなります。 社会通念としては新人賞の受賞を機に対外的にも作家と認められるのかもしれませんが、物事の本質はそれほど単純ではないでしょう。小説を書き続けていなければその人は小説家ではないのかもしれません。 旗原さんにとっての変わるもの/変わらないものの軌跡を追うことで見えてくる景色があります。それは旗原さんの独自の経験でありながら、たしかな普遍性があり、広く創作にかかわる人たちの参考にもなるはずです。(太田靖久)
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【新刊】岡和田晃『世界の起源の源』
¥2,200
新書判/272ページ もとより名ざしえない者、もはや相まみえることはないであろう私たちの夢……。 文芸評論家・岡和田晃の第二詩集。茨城文学賞を受けた第一詩集『掠れた曙光』(幻視社/書苑新社、2019)以降、2020年1月から2024年4月までに書かれた形而上詩とプロレタリア詩、計52編を一挙に収録。 近現代の文学に随伴し、現代音楽にも通じる技巧性の確保、あるいは「呪いの解放」(睡蓮みどり)に加えて――現場感覚を保持しながら――猖獗を極めるアイヌ民族の否定やガザでの虐殺といった事態への抵抗が目論まれている。 「壘」(主宰・荒巻義雄)、「白亜紀」(主宰・武子和幸)、「潮流詩派」(主宰・麻生直子)といった詩誌に発表された作品や、「現代詩手帖」(思潮社)や「ナイトランド・クォータリー」(アトリエサード)といった商業文芸誌、さらには「早稲田学報」、「茨城の文化」、『詩の檻はない』といった、地域や海外等との連帯を目した媒体に発表された詩群を集成している。
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【新刊】『ひとり出版入門』宮後優子
¥2,420
SOLD OUT
四六判/ どうやって本をつくる? どうやって運営していく? ひとり出版ノウハウのすべて。 本の制作と販売、出版社登録、書誌情報登録、書店流通、在庫管理、翻訳出版、電子書籍、さまざまなひとり出版の運営についてまとめられています。 著者 宮後優子 装幀 守屋史世(ea) 編集 小林えみ、宮後優子 校正 牟田都子 印刷 藤原印刷 <目次> はじめに 1章 本のつくり方 本をつくるプロセス 1 企画を立てる 2 著者と打ち合わせする 3 企画書をつくる 4 原価計算をする 5 企画内容を確定する 6 台割とスケジュールをつくる 7 著者に原稿を依頼する 8 原稿整理をする 9 写真撮影や図版の手配をする 10 デザイナーに中ページのデザインを依頼する コラム:デザイナーの探し方 11 ISBNを割り振る 12 デザイナーに表紙のデザインを依頼する 13 束見本を発注する 14 用紙を確定して印刷代を計算する コラム:コストをおさえ美しい本をつくるコツ コラム:書店流通で避けたほうがいい造本 15 著者編集者が校正する 16 校正者が校正する コラム:校正者、翻訳者の探し方 17 文字や画像をDTP で修正する 18 定価を決めて注文書を作成する 19 受注して刷り部数を決める コラム:書店への訪問営業 20 書誌データを登録する 21 印刷所へ入稿する コラム:紙見本の入手方法 コラム:印刷所の選び方(おすすめ印刷所リスト) 22 色校をチェックする 23 色校を印刷所へ戻す(校了) 24 電子書籍を作成する(必要があれば) 25 刷り出しや見本をチェックする 26 制作関係者やプレスに見本を送付する 27 販促をする(イベント企画やプレスリリースの作成) 28 請求書をもらい支払い処理をする 29 書店で確認する 30 発売後の売れ行きを見ながら追加受注する コラム:売上の入金時期 コラム:直販サイトのつくり方 コラム:本の発送料をおさえるコツ コラム:倉庫のこと 番外編 翻訳出版 1 翻訳したい本の原書、PDFを入手する 2 原書出版社に版権の問い合わせをし、オファーする 3 版権取得可能なら、契約と支払いをする 4 翻訳書を制作し、原書出版社のチェックを受ける 5 翻訳書を出版する 2章 本の売り方 書店流通のために必要なこと 書店への配本の流れ 出版物の流通方法を決める 1 版元直販(直販サイト、イベントでの販売) 2 別の出版社のコードを借りる(コード貸し) 3 Amazonと直取引で売る(e 託) 4 書店と直取引で売る 5 トランスビューの取引代行で流通 6 中小取次経由で流通 7 大手取次経由で流通 電子書籍の流通 コラム:Book&Design の場合 コラム:図書館からの注文 3章 ひとり出版社の運営 ビーナイス 烏有書林 西日本出版社 よはく舎 ひだまり舎 コトニ社 みずき書林 Book&Design URLリスト、索引 参考文献 おわりに 宮後 優子 (ミヤゴ ユウコ) (著/文) 編集者。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、出版社勤務。1997年よりデザイン書の編集に従事。デザイン専門誌『デザインの現場』『Typography』の編集長を経て、2018年に個人出版社・ギャラリーBook&Design を設立。日本デザイン学会会員。共著『要点で学ぶ、ロゴの法則150』(BNN)。 https://book-design.jp/
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【新刊】『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』牟田都子
¥2,200
A5判並製/144ページ 言葉のあるところには、すべて校正がある。 世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。 マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。 校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。 [目次] はじめに 1 マンガ 講談社校閲部 2 レシピ レタスクラブ(KADOKAWA LifeDesign) 3 テレビ タイトルアート 4 辞書 境田稔信 5 ウェブ ヴェリタ 6 法律書 有斐閣法律編集局校閲部 7 スクール 日本エディタースクール 8 地図 平凡社地図出版 9 新聞 毎日新聞社校閲センター 10 商業印刷物 タクトシステム 11 雑誌 BRUTUS(マガジンハウス) 参考文献 より校正・校閲を知るためのブックリスト おわりに
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【新刊】『太宰治『桜桃』読書会 めろんと『桜桃』を読む』
¥825
A6/中綴じ/36ページ ▼概要: 太宰治「桜桃」読書会。太宰晩年の作品、父の苦悩を描く桜桃……現代から見たその姿は、はたしてどのように見えるのか。
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【新刊】『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』仲俣暁生
¥1,870
──青春小説を探偵小説によって殺害してください。 舞城王太郎に宛てた「依頼状」として発表当時、大いに話題を呼んだ伝説的な批評文〈「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか〉と、それへの「解答」ともいうべき 優れた諸作品をミステリだけでなく広く現代日本文学から探った、いまだかつてない「探偵小説論=青春小説」論。 【目次】 「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか ── For How Much Longer Do We Tolerate Murder Cases? 悪の遍在について──宮部みゆきが戦ったもの エモーショナル・レスキューの憂鬱──米澤穂信『犬はどこだ』 クッションボール、穴のあいた壁、上昇気流──堀江敏幸『雪沼とその周辺』 「探偵」の帰り着くべきところ──柴崎友香『帰れない探偵』
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【新刊】大崎清夏『いいことばかりは続かないとしても』
¥2,090
新書判/272ページ 山にも、街にも、悲しみの先にも。どこにだって発見はある。自然と芸術を求めて旅する最注目詩人の、〈生への祈り〉と〈センスオブワンダー〉に満ちた傑作エッセイ 祝・萩原朔太郎賞受賞! いま最も注目される詩人・大崎清夏の、旅と暮らしとことばの軌跡。 熊のいる山奥・湘南の海辺・震災後の能登半島・知床の雪原・ハンセン病資料館・ヴェネチア・そして古今の文学と映画と芸術の中まで――〈自然=力=詩〉を探して、どこまでも。 すみかも、生活も、人間関係も、 何かが変わってしまっても、柔らかい力強さをもって生きてゆくために。 「いいことばかりは続かないとしても、あくまでも軽妙に、明るく、希望をもって。(…)どんなに事態が悪化したように見えるときでも、そこに新しく面白いことを見つけることはできる。その先に待ち受ける大仕事にとりかかることはできる。無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。英語が話せなければ、日本語で語りかければいい。崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。」(本文より) 〈目次〉 熊に会ったら歌うこと。 遠くにトナカイがいます ちゃんと知りながら、へんなことをやる ムーミンの世界のこと 何かをほんとうに聞くときには…… ミヒャエル・エンデ『モモ』のこと いいことばかりは続かないとしても ウェス・アンダーソンの動物たち 動物と知り合うヒト 岩合光昭さんの写真のこと 港はありません その家に、住んでいた どうぞゆっくり見てください もうひとつの地震日記 快楽主義者の詩学 谷川俊太郎さんのこと いつか眼差しが再び会うまで 『燃ゆる女の肖像』のこと 詩人の副業、詩の日常 『パターソン』のこと 存在しない故郷への旅 『ミリオンダラー・ベイビー』のこと 説明できない理想のために…… 『木のぼり男爵』のこと それはあなたの自由 『さらば、愛の言葉よ』のこと 雪と踊る方法、あるいは訪れの合図 映画『Shari』のこと 大志の歌の祭りに寄せて 安野みつまさ先生へ 池上上々日記 その心は優しかった。 『いのちの芽』の詩人たちと出会った日のこと 中也はポエムか 大衆との合作について 風の展示を見にいく 自然を浴びに、ヴェネチアへ行く 装丁:佐々木暁 装画:小城弓子
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【新刊】『お笑いを〈文学〉する〜「笑える/笑えない」を超える』小田垣有輝(サイン本)
¥1,210
新書判/120頁 双子のライオン堂書店で、開催した連続講義「笑いを〈文学〉する」が書籍になります。 2024年に小田垣有輝さんをお招きして開講した授業を、書籍化に伴い授業だけでは伝えきれなかった熱い思いと独自の論をブラッシュアップして展開します。 【目次】 はじめに 1、東京03と中島敦『山月記』~トリオネタの魅力/『山月記』って本当に二人? 2、ピン芸人の構造論―「語り」か「噺」か 3、「お笑い」と「コード」ー既存のコードへの「抵抗」と「逸脱」 4、トム・ブラウンをなぜ笑う?―文学史と小川洋子『貴婦人Aの蘇生』をヒントに 5、ランジャタイとラーメンズ―谷崎・芥川の文学論争と比較して 6、ランジャタイとシェイクスピア―文学と「おばけ」の関係 ―ランジャタイとは何か 付録 登場人物紹介&参考文献 おわりに 【基本情報】 書名:『お笑いを〈文学〉する 「笑える/笑えない」を超える』 著者:小田垣有輝 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年5月11日(文学フリマ) 予価:1100+税 判型:新書判、並製 ページ:120頁 発行元:双子のライオン堂出版部 【著者】 小田垣有輝(おだがき・ゆうき) 私立中高一貫校、国語科教員。今年で教員11年目。研究分野の専門は谷崎潤一郎、語り論。教員として働くかたわら、個人文芸誌『地の文のような生活と』を一人で執筆・編集・刊行(現在vol.1~vol.6まで刊行中)。本づくりを通じて、自らが帯びる特権性と向き合う。 <「はじめに」> なぜ人は、お笑いを観て笑うのでしょうか。 「お笑い」という名称からもわかるように、お笑いはお笑いを鑑賞する者に「笑う」という反応を要請します。小説であれば、もちろん笑える小説もあるし、泣ける小説もあるし、怒りを共有する小説もあるし、漠然としたもやもやを読者に植え付ける小説もあるし、小説を読む者の反応は様々である、ということが「当たり前」となっています。しかし、一般的にお笑いは「笑う」という反応に限定されます。ネタ番組では、観覧の人々はみな笑っているし、その中に泣いたり怒ったりする人はいません。 でも、お笑いを観て「笑う」以外の反応をしたっていいはずです。そうでなければ、「笑えるお笑い=良いお笑い」という評価軸しか存在しないことになります。お笑いの中には「笑えないけど良いお笑い」だって存在します。 本書では、物語論や社会学を媒介にしながら「お笑い」と「文学」の関係を考えていきます。そうすることによって「笑えるか否か」という評価軸とは違う軸が見えてきます。私たちが普段観ているお笑いを違った視点から批評することによって、お笑いが備えている豊かな世界が立ち現れるはずです。(小田垣有輝)
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【新刊】『書く人の秘密 つながる本の作り方』〈対談録 太田の部屋1〉植本一子&太田靖久(Wサイン本)
¥990
新書判/84頁/Wサイン本 双子のライオン堂書店で、連続で開催している小説家の太田靖久さんと様々なクリエーターが「つくる」をテーマに語り合う配信イベントが、ZINEのシリーズになります。 第1弾は、2023年と2025年に植本一子さんと行った2つの対談を1冊の冊子にまとめました。 ZINEやリトルプレスについて考えて続けているお二人のそれぞれの視点が交差します。 自分でも”作ってみたい”人は必携の1冊です。 また、今後のシリーズとして刊行していきますので、ラインナップにもご注目ください! <基本情報> 書名:『書く人の秘密 つながる本の作り方』〈対談録 太田の部屋1〉 著者:太田靖久・植本一子 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年5月11日(文学フリマ) 予価:900+税 判型:新書判、並製 ページ:84頁 発行元:双子のライオン堂出版部 <著者> 太田靖久(おおた・やすひさ) 小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『ののの』(書肆汽水域)、『犬たちの状態』(金川晋吾との共著/フィルムアート社)、『ふたりのアフタースクール』(友田とんとの共著/双子のライオン堂出版部)、『犬の看板探訪記 関東編』(小鳥書房)など。文芸ZINE『ODD ZINE』の編集、様々な書店や図書館での企画展示、「ブックマート川太郎」の屋号で出店も行っている。 植本一子(うえもと・いちこ) 写真家。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げる。著書に『かなわない』『愛は時間がかかる』、写真集に『うれしい生活』、小説家・滝口悠生との共著『さびしさについて』などがある。主な展覧会に『アカルイカテイ』(広島市現代美術館)、『つくりかけラボ07 あの日のことおぼえてる?』(千葉市美術館)。 <「はじめに」(太田靖久)> 植本一子さんとの2回のトークイベント(2023年9月と2025年3月開催)を再構成して追記等も行い、本書に収録しました。2回目は1回目の1年半後に行われたため、その間の変化も楽しんでいただけるはずです。 今企画は双子のライオン堂の竹田さんからの提案がきっかけでした。 「太田さんは質問がうまいのでゲストを迎える形式のトークイベントを定期開催するのはいかがですか?」 すぐに快諾しました。自分の話をするより、誰かの話を聞いていたいと思うのは、知らないことを知りたいというシンプルな好奇心が根っこにあるからです。 1回目のゲストは植本さんが良いなとひらめきました。植本さんの文章には親しみやすさがあるのに、決して安全なものではなく、深くえぐってくる強度もあります。そんな植本さんのやさしさと鋭さのバランスや、創作と事務作業の使い分けについてなど、様々に興味がありました。また、ZINEに関するトークイベントをほとんど行っていないとうかがい、貴重な内容になるという判断もありました。 植本さんには登壇だけでなく、〈つくるをかんがえる〉というタイトルも付けていただきました。それが企画の方向性を固めるうえで助けになったことも忘れずに記しておきます。(太田靖久)
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【新刊】『Hukyu』GAMABOOKS(サイン本)
¥2,200
A5判/279ページ/諸星めぐるさんのサイン入り! 今をつなぐバーチャル文化普及史マガジン「Hukyu(ふきゅう)」創刊号です。 創刊号特集は「VTuber×民俗学」と題し、総勢26名のVTuber(&VTuber関係者)の インタビューを収録しています。 純粋にVTuberを楽しみながら、+αで新たな視点も得られる本になっていますので、 VTuber好きの方は是非気軽な気持ちでお手に取っていただけますと幸いです。 ---------------------------- 21世紀以降、私たちを取り巻く文化は想像以上に急激に変化し続けている。 かの柳田國男が闊歩した平地の都会や農村は、鉄の車が様々な燃料を元に動き回り、道行く人々は異世界につながる四角い窓を持ち歩いている。そしてかつての農耕文化の営みが都市民俗に変わっていったように、バーチャル文化と呼ばれるインターネット上にも様々な民俗がリアルタイムに生まれ、増殖し、息をしている。 雑誌『Hukyu』では、このような社会生活に包括されるバーチャル文化を、学際的な視点から立体的に取り上げていくことを目的とする、いまを生きる「私たちのための」普及誌である。このため、雑誌名には普及・不朽・不急・負笈などの意味を込めさせていただいた。 『Hukyu』における民俗学とは、伝統的民俗文化の回帰という、過去との懐古的な伝言ゲームを知ることだけが目的ではない。歴史は必ずしも一つではなく、語り継ぐ過去の先には現代に生きる日常と価値観が、同時多発的に存在している。 そして本誌は、ありのままをいまを「つなぎ」留め置くが、その後の変化やいまある他の見方を否定することはしない。掲載されるすべての人々の視点は導き出された「答え」であり、それぞれの「可能性」でもある。読者の方々には、ゆたかな好奇心に身を任せ、好きなページから手に取っていただき、自分自身の価値観との対話を楽しんでいただきたい。 (~Hukyu序文より一部抜粋~)
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【新刊】『アイムホーム』向坂くじら
¥2,200
四六判 /200ページ 一冊の窓から強風が入る。 “ただいま”と帰ってきやがった孤独も まっとうに味わう恵みの讃歌。 杉咲花(俳優) 目次 複製 ●バスタオル よい家 うちにはだれも あじたま ほほえみ わたしのなかの パジャマのうた わき毛 良心Ⅰ 排出 手よ hustéra イブ 半身 正直 おかえり ●土 ただいま 居間に 庭 家族 ドアに 鏡に トイレに あと ひと皿のソネット ●フィルム あーあ 像について 負けて帰ってきた人よ 忘れることについて 家の外のこと 思い出すことについて アイムホーム ●打ち覆い 産褥 窓 彫刻 その棒 カーテン Maundy ベッドで 解体を待つ家に 椅子 ●遠くのこと 歩く はる 膝ふたつ 遠くのこと うちにはだれも 青
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【新刊】『珠洲の夜の夢/うつつ・ふる・すず さいはての朗読劇』大崎清夏
¥1,650
B6変形判 /136ページ 作曲家・阿部海太郎の声かけにより、演出・長塚圭史、戯曲・大崎清夏によって2022年、23年と奥能登珠洲で上演された『さいはての朗読劇』全戯曲。 詩人・大崎清夏の初めての戯曲集は、珠洲に伝わる民話と民謡から生まれました。珠洲に暮らす方々のお話。土地に響く声、語られる声。二つの戯曲には、誰もが知っている物語と、誰も知らない珠洲の姿があります。 “草むらのほうから、夏の終わりのいい風がざあっと吹いて、会場を吹き抜けた。 「あいの風だ。」 と誰かが言った。“(本文より) “演劇の戯曲を書くのは初めてだった。そして、戯曲を書くということは、途轍もないことだった。その驚きについては「珠洲の夜の夢」日記で触れたから、ここでは繰り返さない。あの舞台を作った日々が、私の創作人生にとって決定的な「何か」になったことは間違いなく、いまの私の仕事も暮らしも、あの日々がなかったらどうなっていただろうと考えると、咄嗟に浮かぶのは「ありえない」という言葉だ。” “この戯曲集が完成する頃には、能登半島地震から一年半が経つことになります。珠洲の復興への道のりについては、私にはわからないことだらけです。でも、この戯曲集によって、ひとつの珠洲の物語をこの先の未来へ手渡すことができれば、少なくともそれは珠洲を愛する私にとって、ひとつの復興の形になるのではないかと思います。”(あとがきより) “大崎さんは、決して目の前のもの/ことから目を逸らさない。むしろ永久に正しい焦点を探し続けている。“(「まえがきのまえに」より)阿部海太郎 “珠洲を舞台にした『夏の夜の夢』。読み始めると、途端に物語の中の人、外の人が鮮やかに動きだす。“(まえがきより)長塚圭史
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【新刊】鈴木俊貴『僕には鳥の言葉がわかる』
¥1,870
SOLD OUT
四六判/264ページ 言葉を持つのは人間だけであり、鳥は感情で鳴いているとしか認識されていなかった「常識」を覆し、「シジュウカラが20以上の単語を組み合わせて文を作っている」ことを世界で初めて解明した研究者による科学エッセイ。 【編集担当からのおすすめ情報】 本書の草稿を拝読したとき、何より感動したのは、鈴木先生が「シジュウカラのことが好きだ、もっと知りたい」というまっすぐな気持ちで、自然の中に身を置いて根気強く鳥たちをよく観察する姿勢でした。文系、理系、アウトドア派、インドア派問わず、何かを「好き」と思う気持ちを大事にすることで、日常生活の中でも新鮮な驚きや気づきが得られ、ひいては世界的な発見にまで繋がる--これは読者の皆さまにとっても、ポジティブなメッセージとなることと思います。 本文内のイラストもすべて鈴木先生自身によるもの! 細部までかわいらしく描かれているのは、愛と興味をもって丁寧に相手を観察する鈴木先生ならではのタッチです。
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【新刊】『フィッシュ・アンド・チップスの歴史: 英国の食と移民』パニコス・パナイー
¥2,640
SOLD OUT
四六判・ 238ページ 19世紀英国に誕生し、20世紀初頭に安価で栄養価の高い日常食として労働者階級に普及したフィッシュ・アンド・チップス。魚の衣揚げの起源はユダヤの食文化にあり、揚げた細切りのジャガイモはフランスに由来すると考えられる。店舗経営者には移民が多く、その出身地はイタリア、キプロス、中国と多岐にわたった。英国の「国民食」の形成と移民の関係を解き明かす。
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【新刊】トム・ルッツ 『働かない: 「怠けもの」と呼ばれた人たち』
¥4,620
四六判/536ページ 人類と労働の、せつない関係 来る日も来る日もカウチに寝そべっている子ども、上司の言いつけを守らない部下、叶わぬ将来を夢見てやまないフリーター……。古今東西を問わず、“スラッカー”(怠けもの)と呼ばれる人たちの肖像をつぶさに見つめていけば、私たちが抱える矛盾に満ちた労働倫理が浮かび上がってくる。豊富な資料から読み解く、圧巻の労働文化史。 栗田隆子氏(著書『「働けない」をとことん考えてみた。』)解説!
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【新刊】水野太貴『会話の0.2秒を言語学する』
¥1,760
四六判/240ページ 会話で相手に返事をするまでの間に、頭の中で何が起きている? 「ゆる言語学ラジオ」の著者が、日常の奇跡を解き明かす、大興奮の一冊。 言葉で悩んでしまうあなたに。
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【新刊】『BeːinG 壱 「妖怪とあそぶ」』
¥1,650
A4判並製/98ページ 民俗学や怪談、オカルトなどが大好きな2人が作る、 怪異とあそぶマガジン「BeːinG」。 第壱号は、「妖怪とあそぶ」。 なんでも鑑定団で話題の荒木家妖怪絵巻の取材記事と絵巻の図画紹介、 七年に一度ご開帳される夔神像レポート、 妖怪に関するエッセイや小説などなど色々な角度から 妖怪という怪異と、力いっぱいたわむれる内容となっております!
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【新刊】『いま批評は存在できるのか』三宅香帆/森脇透青/松田樹/大澤聡/東浩紀/植田将暉
¥2,200
新書判/216頁 批評の役割とは何か。どのような言葉が必要なのか。 90年代生まれの批評家たちが集まった白熱のイベントに、批評家・大澤聡と東浩紀をくわえたふたつの座談会、そして充実の書き下ろし論考まで。 いま「批評」を考えるために必読の一冊。(版元サイトより) はじめに 東浩紀 [論考]聴く批評 大澤聡 [座談会1]批評を若返らせるには──『批評の歩き方』に応答する 松田樹+森脇透青+大澤聡+東浩紀 [座談会2]2025年に批評は存在するのか? 三宅香帆+森脇透青+松田樹[司会=植田将暉] [座談会3]ひとり勝ち、あるいは批評の男子性について 森脇透青+大澤聡+東浩紀 [登壇後記]語りにくさとタイムトラベル 松田樹 [登壇後記]批評とは何か 森脇透青 [登壇後記]なぜ批評なのか 三宅香帆 おわりに 植田将暉
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【新刊】『晴れ姿の言葉たち』宮田愛萌&渡辺祐真(宮田愛萌さんのサイン入り)
¥1,650
四六/232ページ(宮田愛萌さんのサイン入り) 推し、恋愛、創作、言葉、コミュニケーション…… “恋をしたことがない”小説家とコンプレックスだらけの書評家が赤裸々につづる感動の往復書簡! 残念ながら四半世紀の人生のなかで、恋をしたことがありません。アイドルにぴったりだねと言われてきましたが、恋を歌うのに恋を知らないなんてまるで作家ねと思っておりました。 ――宮田愛萌 僕はアイドルとか芸能人を好きになったことがないし、いまでもその感覚が本当のところはよくわかりません。多分それは、顔で勝負できる人に対する強烈な劣等感があるからです。(…)僕は暗くて、どうしようもないやつで、キモい顔なんだと思っていました。 ――渡辺祐真 ・アイドルとは“来訪神”のようなものかも知れない ・感情という色に「名前をつける」と正しく感情となる ・ときには言葉のキャッチボールではなくドッジボールを! ・愛萌流“長所と混ぜ込む”コンプレックスの扱い方……etc. みずみずしい「はじまりの言葉」がここに。
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【新刊】『仮面の告白(初版本復刻版)』三島由紀夫
¥3,960
四六判・箱入り/284ページ 1949(昭和24)年に刊行、日本文学史を揺るがした自伝的書き下ろし小説の初版本を限定復刻。発表当時の「『假面の告白』ノート」「作者の言葉」も収録する。生誕100年記念出版。 本文のみならず、カバー、表紙、扉、帯、そして、三島氏自身による「「假面の告白」ノート」を含む、当時の「書き下ろし長篇小説」シリーズの月報までを再現。 三島氏が広告宣伝のために書いたという「作者の言葉」、三島氏の死去の直後に書かれた坂本一亀氏による回想エッセイ「『仮面の告白』のころ」を含む小冊子も封入。 ※部数限定復刻につき、重版はいたしません。 平野啓一郎氏推薦! 「私は永遠に私でしかない。──絢爛たるペダントリーと華麗な技巧、瑞々しくも官能的な詩情に酔わされながら、読者が最後に向き合うのは、素顔の三島の孤独な自己認識だ。この告白は悲痛だが美しく、そして確かに、天才の開花だ。」
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【新刊】『目の眩んだ者たちの国家』キム・エラン/パク・ミンギュ/ファン・ジョンウン/キム・ヨンス/矢島 暁子(訳)
¥2,090
四六/253 「どれほど簡単なことなのか。希望がないと言うことは。この世界に対する信頼をなくしてしまったと言うことは。」 ――ファン・ジョンウン 国家とは、人間とは、人間の言葉とは何か――。 韓国を代表する気鋭の小説家、詩人、思想家たちが、 セウォル号の惨事で露わになった「社会の傾き」を前に、 内省的に思索を重ね、静かに言葉を紡ぎ出す。 「私たちは、生まれながらに傾いていなければならなかった国民だ。 傾いた船で生涯を過ごしてきた人間にとって、この傾きは安定したものだった。」 ――パク・ミンギュ 「みんな本当は知っているのに知らないふりをしていたり、知りたくなくて頑なに知らずにきたことが、セウォルという出来事によって、ぽっかりと口を開けて露わになってしまったのだ」 ――ファン・ジョンウン 「私たちが思う存分憐れみを感じられるのは、苦痛を受ける人たちの状況に私たち自身が何の責任もないと思うときだけだ。」 ――チン・ウニョン 「「理解」とは、他人の中に入っていってその人の内面に触れ、魂を覗き見ることではなく、その人の外側に立つしかできないことを謙虚に認め、その違いを肌で感じていく過程だったのかもしれない。」 ――キム・エラン 「人間の歴史もまた、時間が流れるというだけの理由では進歩しない。 放っておくと人間は悪くなっていき、歴史はより悪く過去を繰り返す。」 ――キム・ヨンス
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【新刊】『戦前生まれの旅する速記者』佐々木光子
¥1,980
B6判/84ページ(画像は仮のものです) 速記一本で時代を駆けてきた女性の 軽やかなキャリアと人生の軌跡 「こういう話、面白い? そう。じゃあよかったわ。」 この本は、大正最後の年=1926年に生まれて、80歳になるまで速記者を続けた佐々木光子さんの人生を聞き取ったものです。 佐々木さんは戦前に女学校で速記を学び、日本銀行に勤め、戦後にフリーの速記者として独立。 NHKラジオでは寄席で落語を書き起こし、雑誌「平凡」では作家や俳優の座談会を活字にまとめ、青山学院では速記の講師を担い、経済界では田中角栄をはじめとした歴史に名を残す政治家たちの会合にも臨席。 速記の国際会議をきっかけに40代でフランス語を学び始め、語学留学と海外旅行を重ねるようになりました。 何歳になっても好奇心を失わず、時代に流されることもなく、速記という仕事一筋に駆け抜けてきた佐々木さんの約1世紀にわたる人生は、今とこれからを生きる私たちに大きな気づきをもたらしてくれるはずです。 本書に収録した主なエピソード ・樺太の職工だった父が残した月給袋 ・日本銀行の地下室の秘密 ・速記で乗り越えた新円切り替え ・いわさきちひろが描いてくれた絵 ・田中角栄の一言「速記屋さんご苦労さん」 ・家を建てるために箱根で働く ・デンスケ(テープレコーダー)の普及 ・速記者御用達の原稿用紙とペン ・フランス滞在。異国の文化を生きる ・ベルリンの壁を越えた先の光景 書名:『戦前生まれの旅する速記者』 著者:佐々木光子 聞き手:竹田信弥 編集・構成:秋葉貴章 装丁・組版:中村圭佑 判型:B6判、ガンダレ製本 ページ:84頁 版元:双子のライオン堂出版 価格:1800円+税 発売日:2024年12月1日(予定) ISBN:9784910144122
