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【新刊】『社会学入門・中級編』稲葉振一郎
¥2,090
社会学はどこまで行けるのか?―因果推論から質的社会調査まで、現在の社会学の方法を社会科学の潮流のなかに位置づけ、AIを用いた統計的機械学習の可能性をも射程に、学問の針路をうらなう。 目次 第1章 なぜ因果推論なのか? 第2章 社会学における「質的調査」と「量的調査」 第3章 「社会変動の一般理論」から「質的社会調査」へ 第4章 媒介項としての「合理的主体性」 第5章 対面的・コミュニカティヴな質的社会調査の意味 第6章 人工知能による社会(科)学? 第7章 エピローグ―社会学の道を歩むには
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【新刊】『社会倫理学講義』稲葉振一郎
¥2,090
倫理学は哲学の一分野として探究されてきた。それは文明の発展や社会の変動とともに深化を余儀なくされた思考の蓄積でもある。ロボットやAIが人間と一緒に暮らす世界が迫り、環境破壊が動物の権利を問う時代、社会とは、そして人間とはいったいどのようなものか。 目次 倫理学とは何か?―どのようなことが論じられるのか? 規範倫理学1 功利主義 規範倫理学2 権利論 規範倫理学3 徳倫理学 メタ倫理学1 表出主義 メタ倫理学2 実在論 メタ倫理学3 錯誤説と逆転説 現代倫理学のコンテクスト 政治哲学 応用倫理学1 生命医療倫理学 応用倫理学2 環境倫理学 応用倫理学3 動物倫理学 応用倫理学4 AI倫理学 人間とはどのようなものか?
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【新刊】『『忘れられた日本人』をひらく 宮本常一と「世間」のデモクラシー』若林恵・畑中章宏
¥1,760
SOLD OUT
新書判変形/208ページ 宮本常一は民主主義の理論家だ!──宇野重規(政治学者) 不世出の民俗学者・宮本常一の主著のひとつであり、今なお愛され読み継がれる『忘れられた日本人』。そこに描かれた日本人の姿を、ノスタルジアや復古主義に陥ることなく、グローバリズムとナショナリズムとが錯綜する21世紀の世界のなかにいかに価値づけ、その可能性をひらくことができるのか。編集者・若林恵が民俗学者・畑中章宏と「忘れられた日本人」と「民主主義」の新たな姿をさがす、寄り道だらけの対話篇。 『宮本常一:歴史は庶民がつくる』『感情の民俗学』(畑中章宏)と『実験の民主主義』(宇野重規+若林恵)の必読副読本! 【本書の目次】 はじめに 若林恵 1. 翻訳 translation 2. 反作用 reaction 3. 寄合 consensus 4. 実施 practice 5. 経営体 enterprise 6. 海賊 pirates 7. 世間 worldly 8. 環世界 unwelt 9. 進歩 progress 10. 実験 experiment 11. 道具 tools 12. 伝承 lore おわりに 畑中章宏 (版元サイトより)
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【新刊】『ららほら2』編著・藤田直哉
¥1,650
批評家 藤田直哉企画編集の文芸誌。第二弾は震災後文学を語る対談集。 双子のライオン堂で行われた、表題をテーマにした全六回の対談イベントの集成本。参加者との対話も多く収録されています。「1」巻は饗文社より2019年に刊行されていますが、「『ららほら』は、東日本大震災を経験した人たちの書く小説を多くの人と共有するために、新しく創刊された文芸誌です」と表明されているとおり、(対談メインでもあり)「2」単体で成立する内容となっています。 時期的に本書内で言及されていない(はず)ですが、くどうれいんさんの『氷柱の声』(講談社)が芥川賞候補になった記憶も新しく、10年後に初めて語れるようになる文章もあるだろうと思います。 第一回 震災後文学を日本文学に位置づける 仲俣暁生×藤田直哉(円堂都司昭/坂田邦子/長瀬海/藤井義允/竹田信弥) 第二回 東日本大震災と、芸能の力 矢野利裕×藤田直哉(杉田俊介/円堂都司昭/荒木優太/仲俣暁生/坂田邦子/片上平二郎/藤井義允/今藤晃裕) 第三回 震災後文学とアナーキズムと反出生主義 荒木優太×藤田直哉(宮本道人/仲俣暁生/檀原照和/長瀬海/西崎航輝(ソーシャルディア)/藤井義允/竹本竜都) 第四回 なぜ二〇一〇年代の日本文学はディストピアが主流になったのか 円堂都司昭×藤田直哉(仲俣暁生/片上平二郎/西崎航輝(ソーシャルディア)) 第五回 文学の自由と倫理ーー『美しい顔』をめぐって 長瀬海×藤田直哉(円堂都司昭/パヴォーネ・キャーラ/高田雅子/竹田信弥) 第六回 震災後文学と東北文学ーー木村友祐作品をめぐって 杉田俊介×藤田直哉(吉田威之/スズキロク/竹田信弥) 付録 震災後文学年表 作品リスト
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【新刊】被災地の「言葉」をつなぐ文芸誌『ららほら』編著・藤田直哉
¥1,320
四六判/ハードカバー/260ページ 目次 藤田直哉 「はじめに」 Ⅰ 当事者たち 平山睦子 「家族という壁」 大澤史伸 「藤田直哉さんへの手紙」 木田修作 「あの日からのこと」 木田久恵 「「分からない」から始まった」 Ⅱ 被災地の言葉を集める者たち 小松理虔 「語りにくさをくぐり抜ける、小さな場づくり」 金菱清 「「亡き人への手紙」から考えざるを得なかったこと」 瀬尾夏美 「震災後に書き始める」 川口勉 「彼らの原発」 土方正志 「被災地で本を編む」 甲斐賢治、清水有、田中千秋「信頼できる状況を作り出すために――「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の挑戦」 Ⅲ 特別寄稿 室井光広 「〈冬の大三角〉座で正しく不安を学ぶ」 藤田直哉 「おわりに」
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【新刊】『「知らない」から始まる 10代の娘に聞く韓国文学のこと』(ま)& アサノタカオ
¥1,980
未知の世界を発見する喜びは、いつも知らないものたちの冒険心からはじまる。 サウダージ・ブックスの編集人で韓国文学ファンである父親が、K - POPが好きな10代の娘に話を聞いてみた。憧れのソウルを旅行したこと、韓国の小説を読んだこと。隣の国のカルチャーを追いかける親子の、少しミーハーで少しきまじめな証言を一冊に。インタビュー&エッセイによる韓国文学ガイド。 《作者のチョン・セランには、いまの韓国はそう簡単に幸せになることが許されない暗い時代だっていう考え方があって、暗ければ暗いほど、小さな希望に光を感じられるっていうことなんじゃないの? だから……ホ先生が通りすがりの子どもに運を分けてあげたいと思うちょっとしたエピソードにもあたたかい価値が生まれるんだと思う。》 ——(ま)「ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある」本書より もくじ はじめに ——「知らない」からはじまる旅と読書 アサノタカオ Ⅰ インタビュー ま&アサノタカオ 「バンタン食堂」で会ったお姉さんは、とてもフレンドリーだった ——BTS聖地巡礼その他 1 距離みたいなものがなくなってメンバーが身近な存在に ——BTS聖地巡礼その他 2 この「むなしさ」は自分と同じ「世界線」にある ——チェ・ウニョン『ショウコの微笑』 ホ先生が人生の最後に抱く幸福には、でも陰がある ——チョン・セラン『フィフティ・ピープル』 思いを話したいと願うようになったから「ことば」が出てきた ——ファン・インスク『野良猫姫』 背負いきれないものを背負っている人たちが何かを封印して生きている ——キム・エラン『外は夏』 問題の原因は目に見えない感情や気持ち、人と人の関係にある ——チョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』 非日常のあとの日常を普通に生きていく人を描くこと ——チョン・セラン『屋上で会いましょう』 Ⅱ エッセイ 心の矢印が、ぐっと朝鮮半島のほうに傾いた アサノタカオ 忘れられたものたち、忘れてはならないものたち ——ファン・ジョンウン『ディディの傘』 アサノタカオ わからない世界で自分を生きる ——チョン・セラン『声をあげます』 (ま) おわりに ——親子という境域(ボーダーランズ)で話を聞く アサノタカオ 著者紹介 (ま) 2004生まれ。高校生(執筆当時)。K - POPファン、韓国語を勉強中。 アサノタカオ 1975年生まれ。大学卒業後、2000年からブラジルに滞在し、日系移民の人類学的調査に従事。2009年よりサウダージ・ブックスの編集人をつとめながら、現在はフリーランスで編集と執筆の仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)、共著に『韓国文学ガイドブック』(黒あんず監修、Pヴァイン)。
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【新刊】『イライラ文学館 不安や怒りで爆発しそうなときのための9つの物語』頭木弘樹
¥1,980
イライラしたときには、イライラした物語を。物語によるアンガーマネジメントが誕生! 最近、イライラしませんか? そんなときこそ、イライラした物語を。本書は小説からエッセイ、マンガまで、古今東西の〈イライラ文学〉を集めたアンソロジーです。「イライラしたときには、イライラ文学館を訪れて、イライラ文学にふれて、イライラに共感することで、イライラを相殺してもらいたい」(イライラ文学館館長より)。筒井康隆や内田百閒、チェーホフ等、バラエティ豊かな9つの物語が楽しめる、読むアンガーマネジメント。ぜひお試しあれ。 目次 ◎筒井康隆「心臓に悪い」 ◎志賀直哉「剃刀」 ◎アントン・チェーホフ「ねむい」 ◎ル・クレジオ「ボーモンがはじめてその痛みを経験した日」 ◎谷崎潤一郎「病褥の幻想」 ◎内田百閒「搔痒記」 ◎ソ・ユミ「当面人間――しばらくの間、人間です」 ◎土田よしこ「わけもなく楽しくて...!?の巻」「ムシムシイライラの巻」(『ツル姫じゃ~っ!』より
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【新刊】『柳田国男の話』室井光広/東海教育研究所
¥3,025
流転の運命と響き合う柳田国男の詩学への扉。 キルケゴール、プルースト、カフカらの言葉を手がかりに、 日本民俗学の巨人の魂に新たな光を照射する。 (出版社HPより)
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【新刊】『かわいいウルフ』編・小澤みゆき
¥1,870
サイズ:四六 ページ:296 ヴァージニア・ウルフを囲んだ、盛大なティーパーティーへ、ようこそ! モダニズム文学の旗手、フェミニスト、レズビアン……文学史の中で燦然と輝くウルフ。 でも、その文章の味わいは、ミニマムでかわいい! ヴァージニア・ウルフは、時代を切り拓いた作家として、いま世界的に見直しが進んでいる。 その作品は、映画、バレエ、オペラとなって蘇り、日本でも新訳が次々と出版。 本書はウルフをもっと身近に感じるためのファンブック。 作品解説、翻訳、まんが、『灯台へ』のなかの料理再現、『オーランドー』のボリウッド版構想など盛りだくさん。 片山亜紀、小川公代、西崎憲、水原涼、イ・ミンギョンら、多くの方もお招きして、ウルフのかわいい部分を1冊に凝縮。 同人誌『かわいいウルフ』のリニューアル完全版にして、文芸エンターテインメント決定版! 【目次】 ■ごあいさつ ■【まんが】Who is Virginia Woolf? 1.ウルフのかわいい長篇作品へ……小澤みゆき 2.ウルフ作品の探求者たち ■『ダロウェイ夫人』の音楽たち――万霊節の調べ……片山亜紀 ■〈わがまま〉の中にある普遍性……西崎憲インタビュー ■ウルフと「ヒロイン」たちの声を伝える英語劇……小川公代インタビュー ■役を通して変わっていく……上智大学英語劇サークルメンバー座談会 ■『自分ひとりの部屋』が愛される理由……イ・ミンギョン(すんみ訳) 3.ウルフのティーパーティーへ、ようこそ ■夢のような話……にゃんこ ■ありがとうはてなダイアリー……西村駿人 ■【まんが】うさぎの消えた後に……赤口樒 ■ハード・ファン……勝本雄一朗 ■遠い記憶の、ヴァージニア・ウルフ……今沢裕 ■かわいいジュリア……鈴木うどん ■灯台と踊ろう、そしてあなたは灯台で踊る……戸田恵一 ■池と水仙……白井結城 ■それぞれの自由を求めて……小川彩子 ■宝石で飾られた夜を、もっと……竹中万季 ■百合は何が為に咲く……佐藤泰介 ■恍惚と陶酔の「Sympathy」……吉岡泉美 ■ゆれうごく語りによる空間のブリコラージュ……熱海凌 ■ウルフの物質的想像力……シャンピン ■コンシャスネス・オブ・ストリーム――Google+のUIに寄せて……太田知也 ■ウルフという亡霊、あるいは『ヴァージニア・ウルフ短篇集』を語り損なう事……佐々木未来也 ■月曜日あるいは火曜日――三回言ってみようか……斉藤賢爾 ■ウルフと一緒に少女の頃……木花なおこ ■井戸、三葉虫、妹、……水原涼 4.オーランドー・アラカルト ■「彼は女だった」で、すべてを変える演劇のちから……樹。 ■オーランドーとカルト映画にまつわるおしゃべり会……赤口樒×小澤みゆき ■一瞬を生きる服……田村俊明 ■映画『オルランド』のボリウッドリメイクを妄想する……ヨリタム ■妄想映画『カンダーリー』(ボリウッド版『オルランド』)……構成・ヨリタム 5.ウルフとロンドンとわたし……小澤みゆき ■『灯台へ』の料理を作ってみた——「牛肉の赤ワイン煮込み」調理レポート ■キュー・ガーデン(Kew Gardens) ヴァージニア・ウルフ、小澤みゆき訳 ■ゆめみるロンドン彷徨 ■ウルフ・ニュース2021 ■夫・レナードへの最後の手紙 ヴァージニア・ウルフ、小澤みゆき訳 あとがき
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【新刊】『文化系トークラジオ Life のやり方』鈴木謙介、長谷川裕、 Life Crew/TBSサービス
¥1,430
サイズ:四六 ページ:224 注目の若手論客を続々と輩出!新たな言論シーンを生み出す名物ラジオ番組の「作り方」と「思想」を大公開。(出版社サイトより)
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【新刊】『あんぱん ジャムパン クリームパン——女三人モヤモヤ日記』青山 ゆみこ、牟田 都子、村井 理子
¥1,430
サイズ:B6、ソフトカバー 価格:¥1300+税 頁数:160 〈概要〉 神戸在住のライター・青山ゆみこ、 東京で働く校正者・牟田都子、 琵琶湖のほとりで暮らす翻訳家・村井理子。 いろいろありながらも平和に生きてきた3人を(そして世界中を)疫病の影が覆い、生活は一変。 さあ、たいへん。めっちゃ辛い。 ——そうだ、交換日記をやろう。きっとみんな、同じ気持ちを抱えているだろうから。 仕事、急に増えた家事、家族やペットのこと、必死で探したほっとする時間。 人生を揺るがす出来事を前に、戸惑い、恐れ、苦しむ。 でも、おいしいものを食べて、みんなで話せば何とかやっていけるかも。 日々のモヤモヤを3人でつづるエッセイ集。 不安だらけだけど、おしゃべりしてひと息入れよ? 【目次】 ・人物紹介 ・まえがき 1 1 小さくなった世界 2 猫だけが変わらない 3 ひとりぼっち 4 絶望しても生きている 5 こわくてたまらない 6 記憶の鍋のフタ 2 おこもり生活を支えた美味しいもの ・暑苦しいほどの焼きそば愛 ・エンゲル係数が止まらない ・15年ぶりのパンケーキ 3 7 良いニュースは小声で語られる 8 途方に暮れる 9 三人から始めよう 10 できれば機嫌よくいきたい 11 みんなどうしてるんだろう 12 紙一重 4 13 わたしの初めての猫 14 最後かもしれない 15 当たり前を取り戻す 5 なくて困った! ・災い転じて!? ・なくて困った事務用品 ・図書館が閉まった 6 緊急事態宣言が解除されて 16 モヤモヤとともに 17 小さきものの呟き 18 コロナ、その後 ・あとがき1 ・あとがき2 (版元サイトより)