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  • 【新刊】『随筆の技術』平林緑萌

    ¥770

    新書/32ページ   いったい、よい随筆とはなんでしょうか。  一言でそれに答えるのは困難です。しかし、さまざまな技術によって、随筆を少しずつよくしていくこと、「よい随筆」に近づけていくことは可能だと考えます。 (はじめに より抜粋)  書肆imasuの平林緑萌が、『随風』や随筆教室で得た知見をもとに書いた、随筆執筆の指南書。  随筆を書きたい人に向けて、読みやすくコンパクトにまとめまることを心がけた一冊です。

  • 【新刊】『「象の消滅」 短篇選集 1980-1991 』村上春樹

    ¥1,980

    四六変形/432ページ 1993年Knopf社で編集、出版された短篇選集『The Elephant Vanishes』は英語圏で好評を博し、ロング・セラーとなっている。その日本語版がついに刊行! 英語版から著者みずから翻訳を試みた、新バージョンの「レーダーホーゼン」など初期短篇17作品。更に「New Yorker」誌デビュー当時を振り返る書下ろしエッセイも収録した話題作。

  • 【新刊】『ユメノユモレスク』夢野久作

    ¥4,180

    四六判/304ページ 没後80年記念刊行 夢野久作・4つの恋の奇想曲×幻想銅版画 夢野久作の小説の中から恋の奇想曲(ユモレスク)をテーマに4つの物語を選出した短篇集。4人の銅版画家が幻想世界へと誘うカラー扉を描きました。校訂は歴史的仮名遣いと旧字体を使用。 扉絵: アルフォンス・イノウエ(死後の戀) 杉本一文(押繪の奇蹟) 林由紀子(ココナツトの實) 宮島亜紀(瓶詰地獄)

  • 【新刊】『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』

    ¥1,870

    SOLD OUT

    四六判/232ページ あなたが本からもらったものは何ですか? 「光文社古典新訳文庫」創刊編集長の駒井稔を聞き手に、8人の翻訳者が語る本にまつわる数々の思い出。 「WATERRAS BOOK FES」の「翻訳者×駒井稔による台本のないラジオ」待望の書籍化! 「最も原始的なタイムマシン、あるいは書物の危険な匂い」(貝澤哉)と「本箱の家」(永田千奈)、2つのエッセイも収録。 本は人生最高の贈り物である。読書のおもしろさを語り尽くした一冊。 【「はじめに」より】 このまえがきを読んでいる皆さんは、きっと教養や知識、深い内的体験など難しそうな話が満載なのだろうと思っていませんか。ある意味では、もちろんその通りなのですが、対談形式で個性あふれる8人の翻訳者の皆さんが披瀝する本のお話は、そういう話題も実に楽しく読めてしまうのです。 筋トレしながら娘の本に関する質問に答えてくれた父親、早く自分の話し相手になって欲しいとひたすら世界の名作を大量に与え続けた母親。どの回も本をめぐる心に残るエピソードが満載です。そして最も重要なことは、読書に関する本質的な事柄がきちんと述べられていることだと思います。(駒井稔) 【本書に登場する書籍】 『ちいさなうさこちゃん』『シートン動物記』『三国志』『吾輩は猫である』 『点と線』『嵐が丘』『汚れつちまつた悲しみに』『読書について』 『収容所群島』『カラマーゾフの兄弟』『風と木の詩』『ジェイン・エア』 『こころ』『源氏物語』『鶉衣』『千夜一夜物語』『狂雲集』 『チボー家の人々』『赤毛のアン』『宮沢賢治詩集』『方丈記』など

  • 【新刊】『小さな声の島』アサノタカオ

    ¥1,980

    戦争、疫病、異常気象。ふと顔をあげれば、日々の暮らしにさす死の影がますます濃くなる暗い時代がそこにある。花にも歌にも詩にも、この暗さを明るさに変える強さはない。……個としてははかなく弱くても、種のいのちがあまねくつづいていく、そのつよさを信じたい。あまねくつづいていくものに根ざす詩のことば に、美しさに、心とからだをやわらかく広げて待機していたい。 ——アサノタカオ 本書より 旅と読書は、「本当に大切なこと」を、さびしさに震える君に教える。 サウダージ・ブックスの編集人である著者が雑誌、リトルプレス、ウェブマガジンに寄稿したエッセイを集成し、未発表の台湾紀行も収録。家族の歴史について、移動と定住について、小さな声を守る詩のことばについて、本のかたわらで考える随筆集。 目次 プロローグ——旅と詩、五冊の本 1 家族のはじまり 台湾への旅、沈黙への旅 2 旅することと住まうこと ひそやかな約束 アナーキー・イン・ザ・小豆島 ここではない、どこかの港へ 血の繫がりや地域の繫がりは大事ですか? 3 小さな声の島 聴こえてくる声を待ちながら——永井宏 『幼年画』のことなど——原民喜 蔵書返却の旅——塔和子 山尾三省をめぐるふたつのエッセイ 「牛」と「らば」と「烏」、生きのびるうつくしいものたち エピローグ——幕なしのダンス 後記 著者紹介 アサノタカオ 編集者。1975年生まれ。2000年から3年間ブラジルに滞在し、日系移民の言語生活に関する人類学的調査に従事。その後、東京と香川の出版社を経て独立。現在はサウダージ・ブックスの編集人をつとめるほか、文学・人文社会・アートなどの領域で仕事をしている。著書に『読むことの風』(サウダージ・ブックス)など。明星大学、二松学舎大学非常勤講師。

  • 【新刊】『また編集者になってしまった』遊牧菜々

    ¥1,540

    文庫/228ページ ライスワークとしての編集、 ライフワークとしての執筆 ――編集者。私の社会人生活は、編集という仕事への愛着と、同時にこれではないという気持ち、の両方に引き裂かれ続けている。インタビューしたり、企画を考えたり、タイトルや惹句を考えたりするのはとても好きなのに、一生の仕事だ! 天職だ! と思えない。なぜ。答えは簡単で、私がなりたいものは、もうずっと変わらず子どもの頃から作家であり、編集者ではないからだ。でも作家って、職業なんだろうか。書くことって、お金がついてくるかどうかは別の問題で、書くか書かないか、これだけ、生き方なんだと思う。 ブランクあり30代が転職活動する話 この本は、30代前半でキャリアから数年離れていた私が、どのようにして転職活動を行い、復職したかを伝える本だ。転職歴が多く、適職がわからず、仕事との向き合い方にも迷いがある。そんな状態をそのまま書き綴った。 結果として私は、過去に経験した編集の仕事を再開することになった。編集の仕事に関しては葛藤も多かったのだが、自分に向いている仕事を見つめ直したとき、この仕事に行きついた。それが「また編集者になってしまった」というタイトルの由来だ。 この本は、転職活動をしている人や、転職を迷っている人はもちろん、転職回数が多いとか、仕事がしんどい、続かないといった悩みを持っている人にも役に立つと思う。 また、編集の仕事に関する悩みという内容も終章に含まれているから、編集に興味のある人にも一部、面白く読んでもらえるだろう。 【目次】 第1章 ブランクあり30代の転職活動記 直接応募か転職エージェントか 求人への大量応募はゆるやかな自傷行為 迷走する転職活動と、キャリアカウンセリング 転職活動、もう限界かも 3か月で190社応募したら、心ときめく求人票が見えてきた(?) 「はずれ」面接官に当たってしまった 内定が出ました:返答までの期間をいかに引き延ばすか? 心理的安全性の高い職場を求めている 転職活動 地獄の延長戦 内定3社目:ついに就職先を決める 第2章 日記 2024.12.27~2025.7.16 第3章 キャリアカウンセリングの記録 羅針盤を失って キャリカウンセリング①過去を探る――自分史 キャリカウンセリング②コミュニケーションの傾向を知る――パーソナル診断 終章 書くことと編集 ライスワークとしての編集、ライフワークとしての執筆 本当の編集者になれなかった 「編集」は世の中に役立つ職業なのか?

  • 【新刊】『バンリュー フランス団地映画の軌跡』陣野俊史(サイン本)

    ¥2,970

    四六判/300ページ(サイン本) 花の都パリの背後に広がる、もうひとつのフランスーー。 カルト的な人気を誇る映画『憎しみ』から30年—— フランスの“郊外”は、いまどうなっているのか? 移民、貧困、暴力。 そのイメージの裏側を、映画から読み解きます。 約100本の作品+MAP+データベース収録。 映画と社会をつなぐ、決定版ガイド。 ーーーーーーーーーーーーーーー (以下、詳細) パリの華やかなイメージの裏側に広がる、もうひとつのフランス——。 それが「バンリュー(郊外/団地)」です。 移民、貧困、暴力。こうしたイメージで語られがちなバンリューですが、本当にそれだけなのでしょうか。 本書は、フランスの郊外を舞台にした映画を手がかりに、その実像に迫る一冊です。 カルト的な人気を誇る映画『憎しみ』以後に形成されたバンリュー映画の流れを軸に、教育、ジェンダー、移民、ヒップホップなど、多様なテーマとともに展開してきた作品群を丁寧に読み解きます。 約100本におよぶ作品をもとに、フランス郊外映画の全体像を体系的に整理。 映画ファンはもちろん、フランス社会や移民問題に関心のある方にもおすすめです。 さらに本書には、作品の舞台となった地域を一覧できる「バンリューMAP」を収録。 地理と映画の関係を視覚的に把握することができます。 巻末には、レビュー付き作品リストとデータベースも掲載。 気になる作品を探したり、視聴のガイドとしても活用できます。 映画から社会を読み解く。 そして、遠い国の話にとどまらない「郊外」の問題を考える。 300ページのボリュームでお届けする、フランス映画と社会をつなぐ決定版ガイドです! 目次 第1章 そこにあるもの/見えないもの― 郊外映画の誕生前夜 第2章 『憎しみ』論 ― 郊外映画の生成 第3章 暴力でも貧困でもなく― クリシェから離れて 第4章 学校映画の系譜― 教育と格差をめぐって 第5章 理想と現実 ― 『最強のふたり』周辺 第6章 女たちの共同体 ― 『ガールフッド』と『ディヴァイン』 第7章 移民はどこへ向かうのか 第8章 ヒップホップ・シネマ― ラッパーたちの表現 第9章 それでも闘いは続く ― 『レ・ミゼラブル』以後 ◎付録 バンリューMAP 本編外レビューセレクション(約50本) フランス郊外=団地映画データベース 著者 陣野俊史(じんのとしふみ) 1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。主な著書に『じゃがたら』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『テロルの伝説 桐山襲烈伝』『泥海』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『戦争へ、文学へ 「その後」の戦争文学論』(集英社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)、『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』(アプレミディ)、『ジダン研究』(カンゼン)などがある。 装丁・本文デザイン・DTP 齊藤穂(bicamo designs) 印刷 株式会社シナノパブリッシングプレス 協力 島袋祥子

  • 【新刊】友田とん『今を生きるための赤瀬川原平=尾辻克彦』

    ¥1,210

    新書・並製本/52頁 「おもしろいと感じたなら、きっとそこに何かがある。」 路上観察などで知られる芸術家・小説家、赤瀬川原平=尾辻克彦の発想を 不確かで捉えどころのない今を生きるために使い倒す方法を考えるエッセイ。 akasegawa-otsuji-cover1.jpg akasegawa-otsuji-cover4.jpg 目次 イントロダクション 1.複製する ——「レンズの下の聖徳太子」 2.ひっくり返す ——「梱包芸術」から「宇宙の缶詰」へ 3.フィクション  (1) 見つけるためのフィクション ——分譲主義、「純粋階段」、「風の吹く部屋」  (2)現実を進めるためのフィクション ——「肌 ざわり」 4.見立てる ——『新解さんの謎』、「父が消えた」 参考文献 あとがき 書誌情報 定価 1,100円+税 新書判52頁、並製本 表紙用紙:アラベールスノーホワイト130kg 本文用紙:アラベールホワイト110Kg 発行年月:2026年4月 発行所:un poco / 代わりに読む人

  • 【新刊】『本を書く』田畑書店

    ¥1,540

    文庫・上製本/208ページ 『ティンカー・クリークのほとりで』でピュリッツァー賞を受賞したネイチャー・ライティングの第一人者、アメリカの女性作家が、創作生活のすべてを象徴的な文体で記した、ものを書こうとしているすべての人に贈るバイブル。

  • 【新刊】『配信日記』作田優

    ¥1,000

    A6/96ページ 作田優さんの日記と小説を収めた1冊。

  • 【新刊】『逃亡日記』作田優

    ¥880

    SOLD OUT

    A6/96ページ 【守りながら逃げる強制スクロール的日常生活】 押入れの奥にあった日記には、九年前の夏のできごとが書かれていた。父からの殺害予告の留守電、ポストに入れられた宝くじ。包丁を持った父。 私たちは弟の中指の骨を持って逃げた。みんなで前に進もうとした。 九年前に書いた日記を本にしました。(文学フリマカタログより)

  • 【新刊】『収容所のプルースト』ジョゼフ・チャプスキ

    ¥2,750

    四六変型判/228ページ 1939年のナチスとソ連による相次ぐポーランド侵攻。このときソ連の強制収容所に連行されたポーランド人画家のジョゼフ・チャプスキ(1896 - 1993)は、零下40度の極寒と厳しい監視のもと、プルースト『失われた時を求めて』の連続講義を開始する。その2年後にチャプスキは解放されるが、同房のほとんどが行方不明となるという歴史的事実の過程にあって、『失われた時を求めて』はどのように想起され、語られたのか? 現存するノートをもとに再現された魂の文学論にして、この長篇小説の未読者にも最適なガイドブック。 目次 編者による注記 ✶ 005  収容所のプルースト ✶ 011 後注 ✶ 106      ジョゼフ・チャプスキ略年譜 ✶ 137   ジョゼフ・チャプスキ著作一覧 ✶ 151   プルースト、わが救い 訳者解説にかえて 岩津航 ✶ 154 グリャーゾヴェツ・ノート ✶ 別丁

  • 【新刊】『専門家なしでやってみよう! オープンダイアローグ 安全な対話のための実践ガイド』石田月美 頭木弘樹 鈴木大介 樋口直美

    ¥1,980

    四六判並製 284頁 安全な対話が、 人生をやわらげる。 「あまりにも濃い「当事者」たちによる、濃密で感動的な対話。4人のポリフォニーに何度も驚かされる。あなた方に支持されることは、どんなエビデンスよりも私を勇気づける。オープンダイアローグを続けていこう」──斎藤環(精神科医) ただ繰り返し対話する、それだけで高い効果をもたらすとして精神医療やメンタルケアの世界で注目される〈オープンダイアローグ〉。この手法、病気や困りごとを抱えた当事者だけで安全に行えることをご存じですか? 本書は、全員素人かつ病気/障害持ちの物書き4人がオンラインで行った対話をもとに作成した、悩める者の悩める者による悩める者のためのガイドブックです。これまで話せなかったことを話せる場の力、問題を解決しなくても救いが訪れる驚き──こころのケアの新しい可能性をひらくオープンダイアローグの世界へようこそ。実施にあたり精神科医・斎藤環氏と交わしたQ&A、オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパンによるガイドライン(抜粋)も収録。

  • 【新刊】『しるもの読物』木村衣有子

    ¥2,200

    46判/ページ数 192 食にまつわる文章の名手・木村衣有子が「しるもの」がある28の風景を描く。味噌汁、シチュー、冷や汁、コーンスープ、コーヒー、紅茶、めんつゆ…四季折々のしるものにまつわるエッセイ、ブックエッセイに連作短編小説を加えた、著者の新境地! 目次 早春(豚肉とベーコン;シチューの壁;胡麻すりと豚汁;パンと白いシチュー) 初夏(トマトの皮と色;きゅうりのしるもの;ミネストローネの柄;スコール、冷や汁) 盛夏~初秋(とうもろこしの第一印象;アンディ・ウォーホルを知った頃;めんつゆ現代史;自販機とおさげ髪;クリームチキン味;うどんスープ) 秋(百合の果汁、私のジャム;コーヒーをはかる;紅茶の入口;りんごジュースをあたためる;ペアマグ) 冬(出汁と味噌の近況;味噌汁の具を読む;インスタントラーメンをえがく女たち;おにぎり屋の味噌汁;豆腐;そばやの中華そば;レシピの行間を読む料理本;本の中の味噌汁論;器) 著者等紹介 木村衣有子[キムラユウコ] 作家。1975年栃木県生まれ。『恵文社一乗寺店』『喫茶ソワレ』でアルバイトしながら、フリーペーパー『nounous』、リトルプレス『marie=madeleine』を発行する。2002年より東京の東側に住みつつ、東北に通い続けて今に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

  • 【新刊】『まだ夜な気がしてる。まだ7時な気がしてる。まだ土曜日な気がしてる。まだ家にいてもいい気がしてる。まだ仕事しなくてもいい気がしてる。まだ働かなくてもいい気がしてる。まだ15時な気がしてる。まだ4月な気がしてる。まだ26歳な気がしてる。まだ22時な気がしてる。本当はもう朝になろうとしている。』マンスーン

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    B6変形判 288ページ ウェブメディア『オモコロ』人気ライターの著者によって、2018年より約7年間にわたってTwitter(現 X)に投稿された“日記のような何か”の全貌。読むとくせになる、言葉と日常のちょっと向こう側。

  • 【新刊】『酒場の君』武塙麻衣子

    ¥1,650

    「私はこの夜をきちんと覚えておこうと思った」 横浜、野毛、鶴見、川崎、西荻窪、渋谷、武蔵小杉、湯島、早稲田、そして長野、名古屋、京都━━。忘れえぬ酒場40軒の思い出。 私家版ながら大きな話題を呼んだ『酒場の君』が書き下ろしを加えてついに書籍化! 文筆家・武塙麻衣子待望のデビュー単行本となるエッセイ集。 「この世の中に存在する「酒場」は数知れない。本を読んでも読んでも決して読み尽くせないのと同じように、毎日どんなに食べ歩いたとしてもすべての店を訪れ尽くすことは到底できない。でもだから楽しいのだと思っている。 私には私だけの酒場白地図というものが頭の中にあり、好きなお店や何度も行きたいお店、行ってみたいお店などを日々その地図に少しずつ書き込んでいく。その作業が楽しい」(「はじめに」より) 【本文より】 酒場で一番大切なことはその場所に馴染みきることだと私は思っていて、目立たず邪魔せずもとからその場所にあったみたいな(大きな古い時計とかどこかの電気会社のカレンダーとか)そういうものになれはしないかと、私はいつももぞもぞ変な動きをしてしまう。 ********** 隣に来たお姉さんたちに「美味しそうに食べるねぇ」 声をかけられ、「えへへ、どうも」と乾杯する。美味しそうに食べるというのは別に私の特技でもなんでもなく、ただただ口の中の食べ物が素晴らしいというだけなのだけど、私はそれをまるで自分の手柄か何かのように「だって美味しいですからね」とつい胸を張ってしまうのだ。 ********** この季節にはこの店のこの料理を食べたい、というのはとても贅沢な願いだなぁと思う。また来年も美味しいですねぇとたくさん言える日々でありますように。「ご馳走様でした」と外に出ると、雨がやんでいた。 【著者プロフィール】 武塙麻衣子(たけはな・まいこ) 1980年横浜生まれ。立教大学文学部卒業。客室乗務員、英語講師などの職業を経て作家となる。日記ZINE『驟雨とビール』『頭蓋骨のうら側』など。『群像』2024年6月号より小説「西高東低マンション」を連載中。

  • 【新刊】『短歌ください 反対に回して篇』穂村弘

    ¥1,925

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    四六/192ページ 詠むも、読むも。短歌がもっと好きになる、実践的短歌入門! この部屋の鍵をあなたに渡しつつ「思うのとは反対に回して」 歌人・穂村弘が、毎月変わるテーマごとに読者から寄せられた短歌を選んで講評。 言葉の奥深さや日常の中にあるみずみずしい一瞬――あざやかな講評は短歌の魅力をより一層際立たせる。 短歌を読んで、あなたもきっと詠みたくなる。本とマンガの娯楽マガジン『ダ・ヴィンチ』掲載の人気連載、書籍化第6弾。

  • 【新刊】『あれは何だったんだろう』岸本佐知子

    ¥1,980

    四六/248ページ 日常は不思議、不思議が日常。 大人気、不条理日常エッセイ集4度目の襲来! 虚実のへだてを乗り越えてどこにも行かずにどこまでも行く。 翻訳家のささやかな大冒険はつづく。 お待ちかね、『ねにもつタイプ』第四弾! 「毎日びっくりするぐらい仕事がはかどらない。 それは毎日びっくりするぐらい集中力がないからで、なぜそんなに集中力がないかといえば、そんなびっくりするぐらい暑いからだ。 誰かが言っていたが、昔の仮面ライダーで、悪の組織が人工太陽を作って人類を滅ぼそうと企んだ回があり、そのときの設定温度が三十八度だったのだそうだ。ちょうど今の気温だ。私たちは悪の組織の想像力の限界を生きている。」(「エボシ」より) 【目次】 無花果 ジンジャーエール バスケットボール 失くしもの バナ ドーム 瞑想 シャンプー台 干支{えと} バー 言い回し いとまき 休暇 メッセージ 夏の総括 エボシ ハンドブック キノコのスープ 新年の誓い シバジー 坂 雪原 疲労 未来 宇宙船 眠者たち 説得 詩人 器 あれは何だったんだろう ムクドリ 栗 森の自販機 キャッシュ 入浴中思考 タンパク質 塔 耳田さんと私 雨量 前身 世界ゼリー化計画 祈り 存在意義 茶色い指地獄 一休 呪詛♡ アピヨンポンポン 窓 シクラメン EDO ハローワーク 物語の夜 発電 王様の耳 帰り路

  • 【新刊】『監禁された翻訳者の手記&プラハ旅行記』越前敏弥

    ¥1,540

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    B6判/160ページ 《ウェブ掲載版に大幅加筆!》  2025年11月6日、ダン・ブラウンのラングドン・シリーズ第6作『シークレット・オブ・シークレッツ』が日本で翻訳刊行された。  その翻訳作業は、6人の翻訳者が出版社の一室に「監禁」されたも同然のきわめて特殊な環境で、極秘裏に進められた。本書の前半は、代表訳者である越前敏弥が、3か月に及ぶ「監禁」の日々に起こった出来事や心の動きを克明に綴った手記である。残り5人によるそれぞれの回想録も併せて掲載した。  後半には、訳書刊行後、思わぬいきさつから越前がチェコのプラハへと飛び立ち、3日にわたって作品の舞台を歩きまわったときのレポートを収録した。  全編を通して、ネタバレの記述は避けているので、『シークレット・オブ・シークレッツ』を未読のかたが読んでもまったく問題なく楽しめる。ただ、第2部のプラハ旅行記は、作品を読んだあとに目を通すと、その楽しみが何倍にもなるだろう。 ――「はじめに」より 《目次》 はじめに 第1部 「監禁」された翻訳者の手記                            地獄に閉じこめられた翻訳者たち――映画〈9人の翻訳家〉について              婿はカドカワに監禁されてるんですよ!   青木創 ここは地獄か天国か   岡本麻左子                                        眠れる翻訳者の手記   久野郁子 ある日の監禁翻訳日記    廣瀬麻微 いつ来るともわからぬ機会に備えよ    茂木靖枝 第2部 「解放」された翻訳者のプラハ旅行記                       あとがき 「監禁」された6人の身上調書 【著者プロフィール】 越前敏弥(えちぜん・としや) ダン・ブラウン全作品の翻訳を担当。ほかの訳書にエラリー・クイーン作品や『オリンピア』(デニス・ボック、北烏山編集室)など。全国の読書会とラーメン店をめぐる旅をライフワークとし、最近はついでにHHブックスの本の行商にいそしむ。

  • 【新刊】『本をひらく』杉江由次+大森皓太

    ¥1,540

    四六判変型並製 144ページ 誰かと語り合いたかった。 真剣に、本気で。 本や本作りや本屋のことを── 本の雑誌社の営業杉江由次と三鷹UNITÉ・京都鴨葱書店の店主大森皓太が交わした往復書簡12通を書籍化。 いま本を売ること。いま本をひらくこと。その切実さを、問いと言葉で確かめる。 [目次] はじめに  第1便 「街の本屋になりたいですか」   第2便 何から「独立」しているのか 第3便 いま求められている本とは 第4便 「教養」の変化 第5便 心が晴れる場所 第6便 「良い本」と「売れる本」   第7便 読むや読まざるや 第8便 言葉の苦しみ、言葉の恵み 第9便 文学フリマで何冊売っても満たされない心 第10便 まだ言葉が見つからなくても 第11便 人生をかける 第12便 希望をひらく あとがき

  • 【新刊】『短歌探偵タツヤキノシタ』舞城王太郎

    ¥1,980

    四六版/242ページ 小学3年生になる春、福井に引っ越してきた「キノシタタツヤ」が、「短歌探偵」として事件を解決する全5話収録の連作短編集。事件のあるところ、必ず現れる「短歌一首」。この歌を読み解くことで真相に迫る、「短歌×謎解き」の前代未聞の探偵小説!! 「僕は《ミソヒト》。《三十一文字の使い》。その神様は僕を《短歌探偵》にしたんだ。」 本書でカギとなる短歌は、人気歌人・木下龍也による書き下ろしです。

  • 【新刊】『内田樹の時代』荒木優太

    ¥1,200

    SOLD OUT

    新書判/全82ページ オレたちが愛した内田樹はどこへいってしまったのか…。フェミニズムの歴史的使命の終焉を宣言し、古だぬきは戦争を語らないとクールにさとしていた「ためらい」の倫理学者はもう死んだ。その画期を、死者を政治的に利用する「存在論の語法」が全面化した東日本大震災以降にさだめ、これを記録するいっこのドキュメントとして同時代的文章群を編集した。忘却の倫理のために。 【目次】 序 かつて時代は内田樹のものだった [エッセイ]記憶の風化 [書評]動物と天皇 [映画評]死者の国の(リ)メンバー [文芸時評]レヴィナス三部作ついに完結 [文芸時評]小泉義之では内田樹に勝てなかった [文芸時評]相互性と片務性 あとがき ◎言及した作品 演劇集団キャラメルボックス『カレッジ・オブ・ザ・ウィンド』/田上孝一『環境と動物の倫理』/ディズニー&ピクサー『リメンバー・ミー』/いとうせいこう『想像ラジオ』/プルースト『失われた時を求めて』/小田嶋隆『東京四次元紀行』/友田とん『代わりに読む人』〇号/上田岳弘『ICO』/杉本裕孝『グッバイ、メルティ』/古川真人『ギフトライフ』/尾久守侑『天気予報士エミリ』/小泉義之『弔いの哲学』/中村文則『列』/絲山秋子『神と提灯行列』/水原涼『誤字のない手紙』/足立陽『プロミネンス☆ナウ!』/鳥山まこと『あるもの』/吉村萬壱『木星人ゆき子』/木村友祐『殺しの時代における都市型狩猟の時代』/鳥トマト『漫画でイけ』/奥野紗世子『この人の知らない戦争』/佐倉ユミ『ケセルの城』/武塙麻衣子『春の波』/芝夏子『でも、やっぱり、おめでとう』など

  • 【新刊】『研修生』多和田葉子

    ¥2,970

    SOLD OUT

    四六判/520ページ 海を渡ったわたしの日常が、わたしのあり方を変えていく。仕事、言語、出会い。80年代のドイツで、若い女性が伸びやかに重ねる体験。最新長編小説。

  • 【新刊】『斜め論―空間の病理学』松本卓也

    ¥2,420

    SOLD OUT

    四六/320ページ ケアは、どうひらかれたのか? 「生き延び」と「当事者」の時代へと至る「心」の議論の変遷を跡付ける。 垂直から水平、そして斜めへ。時代を画する、著者の新たな代表作! === 「現代は、ケア論の隆盛に代表されるように、人と人との水平的なつながりの重要性をいうことがスタンダードになった時代である。けれども、単に水平的であればよいわけではない。  水平方向は、人々を水平(よこならび)にしてしまう平準化を導いてしまうからだ。けれども、水平方向には日常を捉え直し、そこからちょっとした垂直方向の突出を可能にする契機もまた伏在している。ゆえに、垂直方向の特権化を批判しつつ、しかし現代的な水平方向の重視に完全に乗るわけでもなく、「斜め」を目指すこと……。  そのような弁証法的な思考を、精神科臨床、心理臨床、当事者研究、制度論的精神療法、ハイデガー、オープンダイアローグ、依存症といったテーマに即して展開したのが本書のすべてである。」 (あとがきより抜粋)

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