-
【新刊】十文字青『さよならは言わない』(サイン本)
¥2,530
四六判変型、上製、カバーなし、表紙クロス装、箔押し/216ページ 医師から末期癌を告げられた作家には、多くの進行中のシリーズがあり、そして別れた妻と子がいた。病状を切りだせぬなか、彼の前にかつての同級生が不意に現れる。 十文字青が書き下ろしで贈る、「作家」の物語。 著:十文字青 装幀 名久井直子 装画 タダジュン 本文組版 はあどわあく(大石十三夫)
-
【新刊】村上きわみ 『とてもしずかな心臓ふたつ』(おとなの国語キャンペーン書籍)
¥2,530
単行本/おとなの国語キャンペーン書籍のしおり付き
-
【新刊】 江國香織『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(おとなの国語キャンペーン書籍)
¥638
文庫/おとなの国語キャンペーン書籍のしおり付き
-
【新刊】 夏目漱石『こころ』(おとなの国語キャンペーン書籍)
¥473
文庫/おとなの国語キャンペーン書籍の帯としおり付き
-
【新刊】 『谷崎潤一郎フェティシズム小説集』(おとなの国語キャンペーン書籍)
¥528
文庫/おとなの国語キャンペーン書籍の帯としおり付き
-
【新刊】 『転の声』尾崎世界観(サイン本)
¥1,650
四六変形・上製/168p 第171回芥川賞候補作。 「俺を転売して下さい」喉の不調に悩む以内右手はカリスマ”転売ヤー”に魂を売った? ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す。 主人公の以内右手は、ロックバンド「GiCCHO」のボーカリストだ。着実に実績をつみあげてきて、ようやくテレビの人気生放送音楽番組に初出演を果たしたばかり。しかし、以内は焦っていた。あるときから思うように声が出なくなり、自分の書いた曲なのにうまく歌いこなせない。この状態で今後、バンドをどうやってプレミアムな存在に押し上げていったらいいのだろうか……。 そんなとき、カリスマ転売ヤー・エセケンの甘い言葉が以内の耳をくすぐる。「地力のあるアーティストこそ、転売を通してしっかりとプレミアを感じるべきです。定価にプレミアが付く。これはただの変化じゃない。進化だ。【展売】だ」 自分のチケットにプレミアが付くたび、密かに湧き上がる喜び。やがて、以内の後ろ暗い欲望は溢れ出し、どこまでも暴走していく…… 果たして、以内とバンドの行きつく先は? 著者にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
-
【新刊】 『“山"と“谷"を楽しむ建築家の人生』
¥2,420
SOLD OUT
四六判/330p 7人の建築家に人生で「人生で苦しかった時」「乗り越えた時」を尋ねたインタビュー集。自分の道を切り開くためのメッセージ。 ときにしたたかに、ときに子どものように純粋に建築と向き合った話は、建築の仕事を楽しむことをはるかに超えて、人生をいかに豊かで意義深いものにできるか、という広がりさえもっている。 その言葉たちは目の前にある不安を大きなワクワク感がうやむやにして、建築を目指す若者たちの背中をあっけらかんと押してくれる。 建築に臨む態度、経営思想も尋ねており、あらゆる世代の設計関係者にもお薦めできます。 【目次】・始めに 人生を有意義なものとするために 山﨑健太郎 1 永山祐子 (永山祐子建築設計)‖「やらなくていいこと探し」から道を切り開く 2 鈴野浩一(トラフ建築設計事務所)‖繋がりを大切に、熱中しながら進む 3 佐久間悠(建築再構企画)‖ニーズとキャリアから戦略を立てる 4 谷尻誠(サポーズデザインオフィス)‖不安があるから、常に新しい一手を打つ 5 小堀哲夫(小堀哲夫建築設計事務所)‖探検家的スピリットで建築を探求する 6 五十嵐淳 (五十嵐淳建築設計事務所)‖ 琴線に触れるもの、違和感と選択 7 森田一弥(森田一弥建築設計事務所 )‖旅と左官を通し、歴史と文化を血肉化する ・鼎談 いつの日か、マイナスもプラスに書き替わる ‖ 山﨑健太郎/西田司/後藤連平 ・〝山〞に登って振り返ると、〝谷〞だったと気づいた。‖ 西田司 ・後書き建築人生を切り開く開拓者たちへ ‖ 後藤連平
-
【新刊】 『私労働小説 ザ・シット・ジョブ』ブレイディ みかこ
¥1,650
四六判/252p 「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」。魂の階級闘争の軌跡! 「あたしのシットはあたしが決める」 ベビーシッター、工場の夜間作業員にホステス、社食のまかない、HIV病棟のボランティア等。「底辺託児所」の保育士となるまでに経た数々の「他者のケアをする仕事」を軸に描く、著者初の自伝的小説にして労働文学の新境地。 「自分を愛するってことは、絶えざる闘いなんだよ」 シット・ジョブ(くそみたいに報われない仕事)。店員、作業員、配達員にケアワーカーなどの「当事者」が自分たちの仕事を自虐的に指す言葉だ。 他者のケアを担う者ほど低く扱われる現代社会。自分自身が人間として低い者になっていく感覚があると、人は自分を愛せなくなってしまう。人はパンだけで生きるものではない。だが、薔薇よりもパンなのだ。 数多のシット・ジョブを経験してきた著者が、ソウルを時に燃やし、時に傷つけ、時に再生させた「私労働」の日々、魂の階級闘争を稀代の筆力で綴った連作短編集。 ■声を出さずに泣く階級の子どもがいる。 ■水商売では年齢と美醜で判断されて、失礼な言葉や態度を許容することでお金を貰う。失礼を売り、失礼を買う。失礼は金になるのだ。 ■何かを感じたり、ムカついたりする主体性のある存在として認識しない者は、相手の賃金だけでなく、人間としての主体性さえ搾取している。 ■革命とは転覆ではなく、これまでとは逆方向に回転させることなのかもしれない。 【目次】 第一話 一九八五年の夏、あたしたちはハタチだった 第二話 ぼったくられブルース 第三話 売って、洗って、回す 第四話 スタッフ・ルーム 第五話 ソウルによくない仕事 第六話 パンとケアと薔薇 あとがき
-
【新刊】『体温』多田尋子
¥1,980
四六判/227頁/書肆汽水域 15歳のとき、両親が本当の両親ではないと知らされた素子。兄の藤一とも血が繋がっていないと知ったそのときから、素子は藤一に恋心を抱くようになる(「秘密」)。 8年前に夫を亡くした率子は、夫の仕事仲間だった小山と再会し関係を深める。率子の自宅の客間を間借りしている女子大生の清子とあけみ、そして娘の百合、幼馴染の光子。賑やかな生活を送る中で、小山との関係はどのような進展を見せるのか―(「体温」)。 心地好い温かさに包まれていたはずが、いつのまにか孤独や哀しさの方に針が振れ、心に引っ掻き傷を残す。歴代最多の六度芥川賞候補にあがった著者の、成就しない大人の恋愛小説集を復刊。 「体温」「秘密」「単身者たち」の3作品を収録。 <著者について> 1932年長崎県生まれ。日本女子大学国文科を卒業。 1986年に「白い部屋」が第96回芥川賞最終候補作となり注目を集める。 その後、「単身者たち」「裔の子」「白蛇の家」「体温」「毀れた絵具箱」で計6度芥川賞最終候補にあがる。
-
【新刊】『夏目漱石 美術を見る眼』ホンダ・アキノ
¥2,750
四六判/264ページ 「芸術は自己の表現に始つて、自己の表現に終るものである」 明治40年、東大教授を蹴って朝日新聞に入社した漱石は、折にふれ芸術に関する記事を紙面に綴り、自由で忖度のない持論を堂々と展開した。同時代の美術に漱石は何を見たのか、繰り返し強調した「自己の表現」とは何を意味するのか──。 “美術の門外漢”として書きのこした言葉から浮かび上がる独自の芸術観、そこから浮かび上がる、漱石の生きる姿勢とは? 各紙で書評続々の『二人の美術記者 井上靖と司馬遼太郎』著者による〈小説家×美術〉第二弾。 【目次】 はじめに 1 漱石の美術遍歴と美術批評の背景 一 子ども時代から積み重ねた美術体験 二 小説にあらわれた美術 三 教師をやめて新聞社員となる 四 過渡期にあった明治〜大正の日本美術界 2 同時代の美術を見る眼 一 独自の着眼点と向き合い方 二 「文展と芸術」 三 「素人と黒人」について 四 津田青楓君は「ぢゞむさい」 五 西洋美術と同時代の日本美術へのまなざしの違い 六 芸術批評が浮き彫りにした“生きる姿勢” 3 「自己の表現」とは何か 一 絵筆をとる漱石 二 「自己の表現」再考 おわりに あとがき 関連年表 主な参考文献
-
【新刊】『利尻島から流れ流れて本屋になった』工藤志昇(サイン本)
¥1,870
SOLD OUT
四六判/168ページ 書店は、故郷だ――。ゴールの見えない多忙で多様な仕事と、ふとした拍子に思い起こされる大切な記憶――。絶景絶品の島・利尻島で生まれ育った三省堂書店札幌店係長が綴った最北の風味豊かなエッセイ集。〈解説〉北大路公子
-
【新刊】『7月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/296ページ 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈7月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)
-
【新刊】『9月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/280ページ 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈9月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 【目次】 九月のひと(幸田文) 分身(リッキー・デュコーネイ/岸本佐知子訳) 月夜(鈴木三重吉) 鬼作筵〔「聊斎志異」より〕(蒲松齢/柴田天馬訳) 登高(小沼丹) 屋上(北野勇作) 猫町 散文詩風な小説(萩原朔太郎) 尼〔「陰火」より〕(太宰治) 溶ける魚 17(アンドレ・ブルトン/巖谷國士訳) 二人は歩いた(西脇順三郎) 市街を散歩する人の心持(木下杢太郎) 菊あわせ(泉鏡花) 溺れかけた兄妹(有島武郎) 麻畑の一夜(岡本綺堂) 天災と国防(寺田寅彦) 食堂(島崎藤村) 九月の果樹園(マチュー・ド・ノアイユ伯爵夫人/永井荷風訳) 九月は(茨木のり子) 恋のカメレオン(アンリ・トロワイヤ/澁澤龍彦訳) 跋 九月の水(西崎憲) 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)
-
【新刊】『8月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/288ページ 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈8月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 【目次】 絵はがき(堀辰雄) 影(北原白秋) お盆(石井桃子) ジャンの新盆(山川方夫) 美しく、短かすぎる夏(吉田健一) 紙の玉(シャーウッド・アンダースン/上岡伸雄訳) 霧のむこうに住みたい(須賀敦子) いちど視たもの 一九五五年八月十五日のために(茨木のり子) 八月三日の夢(中谷宇吉郎) 鏡の中の月(宮本百合子) トカトントン(太宰治) 山居(萩原朔太郎) 白雪姫(久生十蘭) 八月の星座(吉田絃二郎) 驟雨(井上靖) 初恋(尾崎翠) ネムロド(ブルーノ・シュルツ/工藤幸雄訳) 簔虫〔「小さな出来事」より〕(寺田寅彦) 穴(岡本綺堂) 蟲の声(永井荷風) 雨のふくらはぎ(唐十郎) 跋 八月の王国 西崎憲 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)
-
【新刊】『4月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
SOLD OUT
B6変型判・上製本/296 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 【目次】 春昼(太宰治) 四月(北川冬彦) 四月の蕾(獅子文六) 鷗外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介) 春日遅々(堀辰雄) 牧神の春(中井英夫) 四月短章(村山槐多) 褪春記(鏑木清方) 四月馬鹿(渡辺温) イギリスの春と春の詩(吉田健一〕 死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳) 美しい墓地からの眺め(尾崎一雄) 山男の四月(宮沢賢治) かたくり(水野葉舟) ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳) 四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳) 春雪(久生十蘭) まどわしの四月(片山廣子) 若菜のうち(泉鏡花) 博士の目(山川方夫) 桜の森の満開の下(坂口安吾) 跋 四月はかならずやってくる(西崎憲)
-
【新刊】『5月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/296 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈5月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)
-
【新刊】『6月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/280 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈6月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 目次 雨後(堀辰雄) 恐怖(谷崎潤一郎) 縦むすびのほどきかた(西崎憲) 詩篇(北園克衛) 夏の室 赤い縞のあるバラッド 棒(安部公房) ワシントン将軍の黒人従者 伝記的素描(マーク・トウェイン/柴田元幸訳) 可愛い山(石川欣一) 霧を消す話(中谷宇吉郎) 六月(茨木のり子) 山の中の村(フーゴー・フォン・ホーフマンスタール/小堀桂一郎訳) 一つの出来事(宮本百合子) 入露記(二葉亭四迷) ポーランドの春(ヴワディスワフ・レイモント/金子佳代訳) 小町の芍薬(岡本かの子) 紫陽花(泉鏡花) 物語(アルチュール・ランボー/中原中也訳) 真夜中の校庭(M・R・ジェイムズ/紀田順一郎訳) 恐怖の窓(遠藤周作) 歪んだ窓(山川方夫) 司書の死(中野重治) 六月の花(北原白秋) 蟹(岡本綺堂) 無題(石垣りん) 詩「嵐の夜空」〔尾崎翠〕 初姉 嫁ぐ(石井桃子) お隣同士(シャルル=ルイ・フィリップ/山田稔訳) 跋 六月という気分(西崎憲)
-
【新刊】『新版 読書のおとも』編著・岸波龍
¥1,000
SOLD OUT
サイズ:A4/ページ:58 海乃凧「読書する身体のための調律」 二見さわや歌「読書のおともにオカメサブレ」 奈良原生織「濃度/Nord」 岸波龍「マッチウォーター」 柿内正午「読書の感覚」
-
【新刊】『こころはひとりぼっち』植本一子(サイン本)
¥1,540
SOLD OUT
B6変形/134ページ 最後に会って3カ月 別れの手紙から1カ月が経った パートナーとの関係を解消してからの数カ月の日記 友人・碇雪恵による寄稿も 目次 8月1日〜8月10日 毎日さびしい。毎日つらい。 9月11日〜9月20日 今はひとりでいることに挑戦しているのだ。 10月20日 誰かひとりでも、いてくれたらいいのだけど。 寄稿 ひとりぼっちじゃない 碇雪恵
-
【新刊】『こちら、発達障害の世界より』難波寿和
¥1,870
SOLD OUT
四六判 混沌としたミライを渡っていくための、本という名のチケット。新レーベル『ミライのパスポ』第1弾! 小さい頃から、言葉はへたくそで、乱暴で、怒りやすくて、泣きやすかった。分かっていても、自分の行動を止めることができなかった。ボクは現実から逃れるために、小学校卒業と同時に記憶を封じ込め、全てを忘れることにした。 そして大人になり、発達障害者を支援する心理士として働き始めていくうちに、何もかもがうまくいかなくなる。発達障害の診断を受け、うつ病の当事者ともなって休職したとき、ボクは、閉じた記憶のパンドラの箱を開いて、過去の自分と向き合うことを決めた――。 自閉スペクトラム症の当事者であり、子どもから大人までの療育とカウンセリングに携わる支援者。ふたつの立場をもつ1人の人間としての〈信念〉に基づき、時にシリアスに、時に軽妙に、「あり得ないことがあり得る」発達障害特有の世界を伝える、清冽な自叙伝。生きづらさを抱える全ての人が「生きやすく生きられる」ための道を描き出す。
-
【新刊】『高円寺グルメガイド』海猫沢めろん(サイン本)
¥880
A6横とじ/32P/サイン本 俺の名前は海猫沢めろん。本名だ。雑文を書いて暮らしてる売れない作家だ。いろいろあって高円寺に住んでる。なんでここにいるのかはまあ俺のエッセイなんかを読めばわかるから説明しない。まさか人生の後半戦でこんなことになるなんてな。人生はうんざりするようなクソみてえなトラブルばっかりだ。それでも俺はこの街で暮らす俺が好きだ。高円寺って街はサブカルの聖地とか言われてるけど、要するに飲んだくれと飯好きが集まるカオスな場所だ。駅前はチェーン店もあるけど、一歩裏道に入れば個性的な店がゴロゴロしてる。狭い店、クセのある店主、謎のメニュー、全部ひっくるめて高円寺の味ってやつだ。 このグルメガイドは、そんな高円寺の飲み食いスポットをゆるーく紹介するもの。別に高級レストランとか洗練されたグルメじゃない。むしろ、安くてうまくて面白い店ばっかり。でもまあ、結局のところ店の良し悪しってのは雰囲気とタイミング次第。隣の席の常連がやたら絡んでくるのも高円寺の日常。酔っ払いが路上でギター弾いてるのも日常。そんな雑多な空気が嫌なら武蔵小杉とか東横線にでも行ったほうがいいかもな。とにかく、このガイドは高円寺の雑多なグルメを楽しみたい人向けだ。腹を空かせてふらっと歩けば、どこかしら面白い店に出くわすのがこの街のいいところだ。深く考えずに飲んで食って、この街のノリを楽しんでくれ。
-
【新刊】『めろんと檸檬を読む』海猫沢めろん(サイン本)
¥750
判型:A6/中綴じ/38P サイン本 双子のライオン度で開催された読書会が冊子になりました! 『梶井基次郎『檸檬』読書会 めろんと檸檬を読む』は、名作『檸檬』を題材にした読書会の内容をまとめた冊子です。 VR的想像力、ひそやかなたのしみ、語り直し、いきぐるしさ、技術と感性のバランス……12人の参加者がゆる〜く『檸檬』をかたります。
-
【新刊】『日記の練習』くどうれいん
¥1,870
SOLD OUT
四六判/256ページ 「おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増える」 小説、エッセイ、短歌、絵本と幅広い創作で注目される作家、くどうれいん。その創作の原点は日記にあった。そんな彼女の日記の初の書籍化が本書である。日々の短文日記=「日記の練習」とそれをもとにしたエッセイ「日記の本番」をとおして浮かび上がる、作家くどうれいん一年間の生活と思考と情動。書かなかった日も、あまりに長くなってしまう日も、それこそが日常のなかの日記だ。
-
【新刊】『蛇の棲む水たまり』梨木香歩&鹿児島睦
¥2,200
15.3 x 1.1 x 19.5 cm/68ページ 「陶芸家の鹿児島睦さんの展覧会が開かれます。新作の器を見て、そこからお話を作っていただけませんか」 依頼を受けた作家の梨木香歩さんは、色や形のさまざまな器に草花に馬や象、蛇などの生き物が描かれた200点の作品を1枚ずつ、何度も繰り返し見ながら物語を紡ぎました。梨木さんの物語を受け取った鹿児島睦さんは、何度も読んで反芻し、ラストシーンに新しい1枚を制作しました。 このようにして生まれた本です。水たまりを見つけのぞき込む馬のように、水たまりに棲む蛇に、会いにいってください。