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【新刊】『もっと ひとんちのかぞく』鈴木彩可
¥1,400
文庫判並製/114ページページ 前作『ひとんちのかぞく』に続く第2弾! noteに掲載していた家族の話の中から、セレクトして一冊の本に。 まえがきとあとがきには、新しい話を収録。 <前書きより> “うちの家族は、誰かに自慢できるような立派な家族でもなければ、有名な両親で〜とかでもない、 普通の家族だけど、そんな普通の家族なりに、色々あって、そういうことを書き始めたら止まらなくなった”(まえがきより) これは、どこにでもいる、普通の父や、母、妹の話です。 読んだ後に、あなたの大切な家族の顔が浮かぶ“家族エッセイ”です。 ……………………… 『ひとんちのかぞく』 著者:鈴木 彩可 価格:¥ 1,200+税 発行日:2024/6/15 頁数:81ページ デザイン・イラスト:2828(ししどゆうき しげるまつげ) 印刷製本:株式会社グラフィック
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【新刊】『ひとんちのかぞく』鈴木彩可
¥1,320
文庫判並製/81ページ noteに掲載していた家族の話の中から、セレクトして一冊の本に。 まえがきとあとがきには、新しい話を収録。 <前書きより> “うちの家族は、誰かに自慢できるような立派な家族でもなければ、有名な両親で〜とかでもない、 普通の家族だけど、そんな普通の家族なりに、色々あって、そういうことを書き始めたら止まらなくなった”(まえがきより) これは、どこにでもいる、普通の父や、母、妹の話です。 読んだ後に、あなたの大切な家族の顔が浮かぶ“家族エッセイ”です。 ……………………… 『ひとんちのかぞく』 著者:鈴木 彩可 価格:¥ 1,200+税 発行日:2024/6/15 頁数:81ページ デザイン・イラスト:2828(ししどゆうき しげるまつげ) 印刷製本:株式会社グラフィック
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【新刊】『随風01』(サイン本/誰のサインが届くかはランダム)
¥1,980
A5判/140ページ/サイン本(誰のサインが届くかはランダムです) 文学フリマや独立系書店の店頭を席巻する随筆/エッセイムーブメントに呼応する文芸誌、ついに創刊! 本誌『随風』は書き手/読者の随筆にかける思いに寄り添って船出する小舟です。 随筆の風が吹く限り、どこまででもともに旅しましょう(年2回刊行予定)。 『随風』01 目次 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一
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【新刊】『花粉はつらいよ』編・岩井圭也
¥1,760
四六判/192頁 世界初?の花粉症アンソロジー! 待望の刊行決定!! 共に泣き、共に洟(はな)をたらし、共にくしゃみする、 日本の約6000万人の花粉症患者のみなさんに捧げます。 編者:直木賞候補作家・岩井圭也! 涙と鼻水なくして語れない!! 笑いと共感の嵐を巻き起こす 45名の花粉症エッセイだけを収録した 前代未聞のアンソロジー! 花粉症の人はもちろん、そうでない人にも面白い。 花粉症あるある&リアルを赤裸々につづるエッセイ集! ********** [目次](各タイトルや順については変更される場合がございます。) 巻頭言 岩井圭也 Ⅰ 「楽器じゃなくなった日」ひらいめぐみ(ライター) 「花粉という名の服を着て」本間悠(佐賀之書店店長) 「クラス6」愛野史香(小説家) 「花粉症、それは恋」宮田珠己(エッセイスト) 「ゆけ、くしゃみ」向坂くじら(作家/詩人) 「どうせ特別な治療してんだろ!」武田砂鉄(ライター) 「季節は巡り、時代は巡る」稲垣栄洋(植物学者) 「花粉のトリクルダウン」東 千茅/樫(農耕者/全日本棍棒協会会長) Ⅱ 「ひとつ屋根の下」光用千春(漫画家/イラストレーター) 「母と息子のDNA」五十嵐大(作家) 「頑固じいさんと洟水」秋谷りんこ(小説家) 「サブカルをこじらせて花粉症になった」木爾チレン(小説家) 「疑惑の春」竹田信弥(双子のライオン堂店主) 「ぼくのオーバーホール」栗秋正寿(登山家) 「最強の花粉症対策」山本ぽてと(編集者) 「花粉より猫がいい」谷川嘉浩(哲学者) Ⅲ 「ティッシュ・コミュニズム」綿野恵太(批評家) 「症状と自由」pha(作家/蟹ブックス) 「福寿草」北大路翼(俳人) 「すべての道は鼻に通ずる」阿部公彦(英文学者) 「いいから病院へいけ」カツセマサヒコ(小説家) 「あの音」髙倉大輔(写真作家) 「腐海の森へ」イモトユウヤ(旅人/季節労働者) 「マスク男、花粉症に救われる」頭木弘樹(作家) Ⅳ 「花粉症って言うな!」インベカヲリ★(写真家) 「なぜ耳鼻科の待合室は混雑しているのか」岩井圭也(小説家) 「サイン」牟田都子(校正者) 「逃げてもいい」オカヤイヅミ(イラストレーター/漫画家) 「克服の兆し」吉開菜央(映画作家/ダンサー) 「絶望の花粉症一年目、恩機との出会い」けんご(小説紹介動画クリエイター) 「花粉症の否認」尾久守侑(詩人/精神科医) 「アレルゲンとダンスする」伊藤雄馬(言語学者) Ⅴ 「旅の力と花粉症」石川直樹(写真家) 「宇宙最強レベルのアレルギー」宮崎智之(文芸評論家) 「くしゃみの波をキャッチせよ?」森元斎(アナキスト) 「時限爆弾」川端健太(画家) 「いつもちょっとだけ」寺地はるな(小説家) 「バスは遅れ、ブタクサは枯れ、私は洟をすすった」高森順子(社会心理学者) 「予行練習」吉田大助(ライター) 「小さな死の微粒子」山内朋樹(美学者/庭師) コラム「花粉はつらそうだよ」 1 風邪だか花粉症だかわかりません 高橋久美子(作詞家/作家) 2 スギやヒノキから感じる太古の地球 瀬尾一樹(樹木医) 3 特別観察対象者K-7103 栗下直也(ライター) 4 やめられない、とまらない、ハックショイ 栗原康(アナキスト) 5 マスク一枚の距離感 江上越(画家)
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【新刊】『おかわりは急に嫌-私と「富士日記」』古賀及子(サイン本)
¥1,870
B6変形/240ページ 大注目の日記エッセイの著者が武田百合子生誕100年のいま、『富士日記』のきらめく一節を味わいながら自身の日記的時間をつづる。 内容紹介 いま大注目のエッセイストによる『富士日記』への道案内。 戦後日記文学の白眉とされる武田百合子『富士日記』のきらめく一節をあじわいながら、そこから枝分かれするように生まれてくる著者自身の日記的時間をつづる。 武田百合子生誕100年、日記エッセイの書き手による『富士日記』再読エッセイ。
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【新刊】『しゅうまつのやわらかな』浅井音楽
¥1,980
四六判並製/224ページ ―鮮明に思い出せることほど、ほんとうは忘れられたことなのかもしれない。 忘却と喪失。停滞と安寧。異端の言語感覚で綴られる、過ぎ去った日々の心象。 随筆。小説。詩。日記。変幻自在に境界を超える筆致が織りなす待望の随想集。 装画:つくみず 装丁:名久井直子
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【新刊】『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』宮崎智之(サイン本)
¥968
文庫並製/272ページ/サイン本 注目の文芸評論家、エッセイストによる等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。解説 山本貴光・吉川浩満。 【宮崎智之さんからメッセージいただきました!】 ちくま文庫版には、三篇からなる新章を加えました。「寂しさ論」を軸に、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』の視点や考え方を深化させています。僕の「初期代表作」とも呼べる大切な一冊になりました。ぜひ、お手に取って、いっときの凪のなかに身を置いていただき、「この世界も、あながち悪いものではない」と一緒に笑い合えたなら幸いです。
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【新刊】『花火と残響』ササキアイ
¥1,870
SOLD OUT
B6変形判/144ページ === 予定通りに上手くいかなかった思い出ほど振り返ったときになんだか愛しかったりして、そういう微妙な心のさじ加減はまだAIなんかに悟らせるものか、と思ってしまう。 (「その思い出、私にくれない?」より) === 誰にだって、“特別じゃないのに忘れられない夜”がある――。 作家・燃え殻、こだま 絶賛!! 大人になってしまったあなたへ送る、人生の軌跡をほの明るく照らす26編。 「文学フリマ」で自費出版誌が話題となった作家・ササキアイ、待望のデビューエッセイ集。 (装丁:飯村大樹、装画:原倫子) ---------------------- 【応援・推薦コメントが続々届いています!】 アイさんとおしゃべりしているような気分。 「それでここだけの話さ」って。(燃え殻/作家) 日々の営みや淡い思い出をそっと闇夜に打ち上げるような、綴る悦びに満ちている。(こだま/作家) 自分は何者にもなれなかったと言う人が、こんなにも美しく乾いた文章を書いた。それは彼女が日々を大切に生きてきた証だ。(爪切男/作家) 記憶の中の忘れ物をふいに届けてもらえたような感動。すべてのエピソードをドラマ化したくなりました。(佐藤佐吉/映画監督) スマホはないしニトリもない。何者でもない。そんな何かが満ち足りなかったあの頃をかくも輝かせて見せるのだ。記憶を背負って生きる人間の本能と、日々の生活で磨かれた才能を見た。(高石智一/編集者) ちょっと切なくて、懐かしくて、愛おしい日々。 その残響が、きっと読む人の過去も未来も花火のように照らしてくれる。 心に染みる、ちいさなお守りのようなエッセイたち。(鈴木永一/本屋イトマイ 店主) 人生はいいものなのかもしれないな。 アイさんの本を読んでいたら、なぜかほっとして涙が出た。(渡辺愛知/雑貨と本gururi 店主) 34年間住んだ東京を離れて九州に戻ったのに、こんなことを書かれるとまた青春したくなって帰りたくなるじゃん!(神田裕/本と羊 店主) あなたの声は消えてしまっても、その響きはわたしの中に残り続けてる。 ササキさんの言葉で、思い出した。(熊谷充紘/twililight 店主) まだ見ぬこれからに不安を添加して想いを馳せるのもいいが、過去をゆったり振り返ることにより、未来に想いを馳せることもできる。毎日がかけがえのないものだ、そんな気持ちになる一冊。(中川和彦/スタンダードブックストア 店主) ----------------------
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【新刊】『訳者あとがき選集』越前敏弥(サイン本)
¥1,540
B5形判/131ページ 「この本では、わたしが文芸翻訳の仕事をはじめてから現在までに書いた「訳者あとがき」のうち、計二十一作品のものを選び、刊行順に並べた。選出にあたっては、ひとりの作家について一作品を原則とし、ジャンルや作品のタイプがなるべく異なるものを集めることを心がけた。それぞれのあとがきの末尾には、その作品や作者にまつわる後日談やちょっとした裏話などを追記している。 それぞれが独立した内容なので、順番に読む必要はないが、時代順にながめていくと、文芸翻訳者の仕事や日常、さらには、ひょっとしたらこの四半世紀の翻訳出版の歴史の一端が見えてくるかもしれない。」(版元サイトより)
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【新刊】『翻訳百景ふたたび』越前敏弥(サイン本)
¥1,540
B6判/140ページ/サイン本 『翻訳百景』(越前 敏弥 著 角川新書 2016年)の続編。 第1章 その後のダン・ブラウン翻訳秘話 『インフェルノ』文庫版&『翻訳百景』刊行記念公開対談 『オリジン』とダン・ブラウン来日 次作はまだ? 第2章 エラリー・クイーンは永久に不滅です 怒濤の16作 苦闘の5作 エラリー・クイーン長編作品リスト 第3章 読書会トラベラーの軌跡 全国翻訳ミステリー読書会の思い出 オンラインに変わっても 第4章 語学・翻訳・学ぶこと 文芸翻訳の基本と実践 翻訳出版の企画を立てるには シリーズ存続のために 英語と日本語のはざまで 翻訳で深める英文理解 知は力なり 「場を作る」ということ あとがき 初出一覧
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【新刊】『Something-Good』オルタナ旧市街
¥660
SOLD OUT
B6判/38ページ 「やたらキラキラした本になりましたが、中身はいつも通り歯医者や墓参りやキムタクの話など、瑣末でどうでもよいことばかりです。あなたの話も聞かせてください。」(オルタナ旧市街さんのXより)
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【新刊】『口の立つやつが勝つってことでいいのか』頭木弘樹
¥1,980
四六判/272ページ 思いをうまく言葉にできないほうが、当然なのだ。本当なのだ。 どうしても理路整然とは話せない知人、酔うと後悔ばかり話し出す友人、洗面台で流されかけている小虫、授業中に夫の死を語りつづける先生……。弱いものたちのなかにこそ、陰影のある物語は生まれてくる。『絶望名人カフカの人生論』で知られる文学紹介者による、初のエッセイ集。
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【新刊】『ロゴスと巻貝』小津夜景
¥1,980
四六判/256ページ 山本貴光さん(文筆家・ゲーム作家)推薦 細切れに、駆け足で、何度でも、這うように、 本がなくても、わからなくても―― 読書とはこんなにも自由なのですね、小津さん 注目の俳人小津夜景さんは、選び取る言葉の瑞々しさやその博識さが魅力。これまでの人生と本の記憶を、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせる、過去と現在、本と日常、本の読み方と人との交際など、ざっくばらんに綴った40篇です。 小津さんの本との付き合いは自由。流行りの本や気に入った著者にのみ傾倒するのではなく、時にそのときどきの境遇で出会った本に身をまかせ、時にその本の味を咀嚼できるまで何度も開くこともする方です。 単なる読書エッセイではなく、本から生活の記憶を手繰り寄せ、当時の心情を豊かな語彙で結びつける、これまでの苦い生活の記憶も美化せずに切り取る潔さもある、小津さんだからこその言葉が詰まったエッセイ。松岡正剛氏、池澤夏樹氏、谷川俊太郎氏という読書家が注目する俳人の、言葉と想像の糸の紡ぎ方が魅力の一冊です。
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【新刊】『編むことは力──ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる』ロレッタ・ナポリオーニ (著)/佐久間 裕美子 (翻訳)
¥2,970
SOLD OUT
四六判/208ページ 編み物は、フェミニズムや社会運動を支えるツールでもあった。フランス革命時のトリコテウス、アメリカ革命時のスピニング・ビーズ、大戦時のニッティング・スパイ、トランプ政権時のプッシーハット・プロジェクト……。個人と政治、愛と経済を結びつけ、社会を幾度となく編み直してきたパワーの歴史をたどるエッセイ。 目 次 著者の言葉 イントロダクション 愛、政治と経済を編む 1 なぜ編み物をするのか 2 糸の檻を開ける 3 革命のために編む 4 フェミニズムと糸の愛憎関係 5 ウール・イズ・クール 6 編み物のネットワークの魔法 7 神経科学時代の編み物 8 ともに編もう──社会を編み直す エピローグ 必要なのは愛だけ 謝 辞 訳者あとがき 佐久間裕美子 パターン 西村知子 訳 注 参考文献
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【新刊】『地球と書いて〈ほし〉って読むな』上坂あゆ美
¥1,980
四六判/192ページ 痛くて切なくて、めちゃくちゃ笑える。 出し抜いたりうまく騙したりできなくても、人生はめちゃくちゃ面白くなる。 このクソみたいな世界に、上坂あゆ美は笑いと怒りと言葉で立ち向かう。 爆弾みたいな本だった。 ――佐久間宣行(TVプロデューサー) 第一歌集『老人ホームで死ぬほどモテたい』でデビューした新世代歌人のパンチラインが炸裂する初エッセイ集。 不倫にギャンブルにやりたい放題の末、家族を捨ててフィリピンに飛んだ“クズ”の父、女海賊のように豪快で腕っぷしの強い母、ギャルでヤンキーでトラブルメーカーの姉、そして真実を執拗に追求するあまり人間関係において大事故を起こしてきた私―― 数々の失敗を繰り返しながらようやく最近“人間”になってきた著者のこれまでを赤裸々かつユーモラスに物語る。 ■著者コメント(「あとがき」より一部抜粋) 学校は、どうして本当のことを教えてくれないんだろうと、ずっと思っていた。なぜいま私はxの値を解かなければいけないのか、なぜ私が発言したら場の空気が一瞬凍るのか、なぜ私はこの世界のこの地域のこの家族に生まれさせられたのか、それらに対して誰も本当の答えをくれなかった。 世界が、社会が、どのように回っているかと、自分の性質を踏まえた生き延び方を概ね把握するまでに、三十年弱もかかった。長かった。そういうのを学校で教えてくれていたらこんなに悩まなくて済んだのに。だからこの本には、学校では教えてくれない、昔の自分が知りたかったことをたくさん書いた。 昔の私がずっと知りたかったのは、「内申点の上げ方」でも「年収一千万の稼ぎ方」でも「愛され美人になる方法」でもなくて、「この最悪な世界でなんとか生き延びる方法」だったんだ。 ■目次 ほんとうのことがこの世にあるとしてそれは蟻の巣的なかたちだ 人生でまだ主人公だと思う?って声がイートインコーナーからする 父がくれるお菓子はいつも騒音と玉の重みで少し凹んでた 栗南瓜の煮付けのような夕暮れに甘くしょっぱく照らされる家 めくるめく生クリームに母の声 いつかのメリー・クリスマスイヴ 人生はこんなもんだよ 眉毛すら自由に剃れない星でぼくらは ヒョウ柄とゼブラで車を埋め尽くす姉は何かを信仰している それっぽい土手とかないしサンクスの駐車場にていろいろを誓う 今日なにがあっても伸びる豆苗と必死で生きる僕たちのこと ロシア産鮭とアメリカ産イクラでも丼さえあれば親子になれる ルフィより強くてジャイアンよりでかい母は今年で六十になる メイド喫茶のピンクはヤニでくすんでて夢なんて見ない自由があった 水商売なんてしやがってと金持ちのあの子に言われてからの人生 愛はある/ないの二つに分けられず地球と書いて〈ほし〉って読むな 有休で泥だんごつくるぼくたちは世界でいちばんいちばんぴかぴか 強さとはやさしさなのかもしれなくて無害老人計画はじまる 吐瀉物にまみれた道を歩いてく おおきなおおきな犬の心で わたしにはわたしの呪いがある日々の遠くでひかる裸の言葉 煙草持つ手つきでくわえる葬式のあとのアメリカンドッグはうまい クズも死後神になれると知ってから餃子のタレが輝いている 人間は何度目ですか むっくりと起き上がる蕨に尋ねられ、風 わたしたちみんなひとりを生きてゆく 横一列で焼き鳥食めば あとがき
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【新刊】『利尻島から流れ流れて本屋になった』工藤志昇(サイン本)
¥1,870
SOLD OUT
四六判/168ページ 書店は、故郷だ――。ゴールの見えない多忙で多様な仕事と、ふとした拍子に思い起こされる大切な記憶――。絶景絶品の島・利尻島で生まれ育った三省堂書店札幌店係長が綴った最北の風味豊かなエッセイ集。〈解説〉北大路公子
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【新刊】『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』海猫沢めろん(サイン本)
¥2,750
SOLD OUT
四六変形判/256ページ 文筆業を生業としてから確実に人生が狂っている――現代を生きる流浪の作家。海猫沢めろんの珠玉のエッセイ集。苦悩と笑いが織りなす、人生の軌跡と奇蹟20年の記録。 海猫沢 めろん 1975年、大阪府生まれ。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。『キッズファイヤー・ドットコム』(野間文芸新人賞候補)で熊日文学賞を受賞。近著に『ディスクロニアの鳩時計』がある。
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【新刊】『失われた実家を求めて』飯村大樹
¥1,320
B6判/120ページ この本は、私が「実家」というものについて振り返るために制作されました。そもそも私は自分の両親に対してあまり良い印象を持っておらず、自分が将来的に家族という形で関係性を作ることにもあまり前向きに考えられていませんでした。そんな折、両親が離婚することになり、その後すぐに父が再婚。色々あって戸籍を母方に移すことになり、私にとっての「実家」はなくなりました。 育った家の建物はあるものの、そこにはほとんど祖父母しか住んでおらず、盆正月には父と新しい妻が帰ってくる。だから、この家にはもう一生来ないだろうと思って去年の夏には残してあった荷物の確認作業をしました。私の実家だったものは、別の何かに形を変えていった。そういう感覚があります。 「家族」というものを素直に、肯定的に受け止められる人が羨ましく、そして私はその場所から随分と距離がありました。親とも疎遠で、正直あまり近づきたくない。そんな時にふと考えたのは、聞き手としての身体であれば、両親の前でも「いる」ことができるのではないかということです。 親とはあまり会いたくないのですが、それでも何か自分の中にあるものに向き合うためには一度話すことが必要だと感じていました。「話を聞かせてほしい」という形でオファーをすれば「実家」の正体に迫りつつ、インタビュアーという1つの役割によって防御した状態で親と話をすることができるのではないか。すごく勝手ですが、ハードルを下げないととてもじゃないけれど会おうとは思えません。 というわけで、できあがったのがこの本です。母・父・妹へのインタビューに加え、まえがきとエッセイを1本収録しています。 私が本を作るのは、人生を通して本を読むことによって救われてきたからです。少しおこがましいかもしれませんが、この本も誰かの助けになるといいなと願っています。 (飯村大樹さんのnoteより)
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【新刊】『躁うつでもなんとか生きてます。 ~俳句と私が転がりながら歩むまで』高松 霞 (企画・原案)桜田洋(著)(サイン本)
¥1,540
A5判/192ページ/コミック/サイン本 躁うつ病の私が俳句に救われながら何とか生きてきた日々。 ウォーカープラスで約400万以上のPVと大きな反響のあったコミックがついに書籍化。 「中学校2年生から高校1年生までのはっきりした記憶がない」と語る実際のエピソードを原案にして、漫画家にフルカラーで描いてもらった。 躁うつ病で狂いそうになりながらも、何とか生き延びてきた壮絶な日々は読むだけで心苦しくなる。 家族の不幸に無意識に追い詰められていた日々と、それにより発覚した躁うつ病との日々を綴ってもらい、その心情にぴったりな俳句とともにコミカライズ。 かなりエグいエピソードもあるが、しかし、彼女を救ってきたのは、俳句や俳句を通じて知り合った友人たちだったという。 苦悩を乗り切って何とか今も生きているということを、同じく双極性障害(躁うつ病)に悩む人にも届け、生きる力を与えたい。
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【新刊】『がっこうはじごく』堀静香
¥1,760
四六判・ソフトカバー/184ページ 学校って変な場所だよね 生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。 学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。 ●著者略歴 堀静香(ほり・しずか) 1989年神奈川県生まれ。歌人、エッセイスト。「かばん」所属。上智大学文学部哲学科卒。中高国語科非常勤講師。著書にエッセイ集『せいいっぱいの悪口』(百万年書房)、第一歌集『みじかい曲』(左右社)。 【目次】 あなたの話 とびきりのくだらなさで とても気楽で ひらかれている 名前がある 安心できてつまらない ちいさな箱 いまここで ふたりの幽霊 たったひとりに 問い直す 先生じゃない 雑談なんて 止まり木から 学校という引力 口が悪い だれとしてそこにいるのか とりどりのコートと赤い耳 春の匂いがわからない あとがき
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【新刊】『研究者、魚醤と出会う。』
¥2,090
A5判・ソフトカバー/1224ページ 僕たちは山形の離島、飛島に消えゆく魚醤(ぎょしょう)があると知り、調査へ向かった――。 「魚醤」という調味料をご存じだろうか。 秋田のハタハタで作る「しょっつる」や石川の「いしる」や「いしり」、香川の「いかなご醤油」は三大魚醤と知られているが、実はここ飛島でも古くから魚醤が作られている。 しかしその「飛島魚醤」は、消滅の危機に瀕している文化である。本書はその面白さを正しく追及した学術ルポだ。 調査過程を追いかけながら、様々なことがわかるように仕掛けた。島の皆さんへの取材を写真付きで掲載し、飛島魚醤の成分分析、飛島や酒田の漁業の状況など様々な角度から調べ、魚醤を使った料理も考えた。「飛島魚醤」を取り巻く人や文化、そして生物化学的視点からの記録といえるが、本書の深淵は実は別のところにある。それは何だったのだろうか。 伝統とは、文化とは一体なにか? 消え去ろうとしている「イカの塩辛」と人との関係は、なにを問いかけるのか。 気候変動が与える生活への影響や、高齢化・過疎化など、いま飛島が直面している諸問題は、より広い規模で顕在化している問題と地続きにあり、私たちにとって他人事ではない。 執筆は、白石哲也、松本 剛、奥野貴士、高木牧子、五十嵐悠、渡部陽子、高橋恵美子。
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【新刊】『つくって食べる日々の話』
¥2,420
四六判・ソフトカバー/160ページ これ絶対、おいしい本! 食の文芸、最前線の一冊がついに発売 人気小説家や食エッセイの第一人者、ノンフィクションライターなど様々な分野で活躍する16名の表現者による「料理と生活」をテーマにした書き下ろしエッセイ集。 執筆 平松洋子/円城塔/スズキナオ/春日武彦/大平一枝/白央篤司/牧野伊三夫/阿古真理/絶対に終電を逃さない女/辻本力/オカヤイヅミ/島崎森哉/宮崎智之/松永良平/ツレヅレハナコ/滝口悠生