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【新刊】『サイエンス読書会へようこそ!』うきくさ
¥1,100
A5判・並製/48ページ この本は赤坂(東京)にある書店・双子のライオン堂で2024年12月から始めたサイエンス読書会の記録です。この読書会は、主に自然科学がテーマの本を1冊選んで、読んだ感想を話す会です。主催はわたし(うきくさ)と双子のライオン堂書店の店主の竹田さんの二人です。読書会の参加者として告知サイトから申し込んでくださったメンバーを合わせて、のべ5〜7人くらいでほぼ毎月開催しています。参加者全員で主に本の感想や題材の話をしていますが、内容が難しかった部分は、わたしから解説を補ったりしています。 わたしの自己紹介です。普段はメーカー(製造業)で技術開発の仕事をしています。過去に大学院でウキクサの研究をしていたので、「うきくさ」というハンドルネームを使っています。その後、応用物理系の研究室に移って化学系の実験にも取り組み、博士号(工学)を取得しました。生物・化学・物理と幅広い分野で研究に取り組んだ器用貧乏ですが、読書会で自然科学の広い分野の本をあれこれ紹介するにはぴったりでした。 今回、読書会の活動を整理するためにこの本を作りました。ただ、読書会の開催当初は本にする前提で読書会を運営(記録)をしていませんでしたので、この本は執筆段階(2025年8月〜)で新たに情報を補ったり、思い出しながら振り返った内容が多分に含まれます。直近の読書会になるほど記述が詳しいのはそのためです。この点につきましては、序盤の読書会に参加した人でも今回補った内容を新たに楽しめるということで、前向きにご了承いただければと思います。
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【新刊】『モータープール』岸政彦
¥2,750
B6判横・並製/224ページ 新境地。 社会学者・岸政彦が フィルムカメラで撮った静かな街の記憶。 185枚のスナップと1篇の書き下ろしエッセイを収録。 そこにあるものは——— 社会学者・小説家と活躍する岸政彦による初の写真集。 主に大阪の街を歩きながら見つけた風景をフィルムカメラで撮影した1冊です。 <書誌情報> 著者:岸政彦 構成:東万里江 ブックデザイン:中村圭佑 発売日:2025年10月31日ごろ 定価:2500円+税 判型:B6判、並製 ページ:224頁 ISBN: 978-4-910144-17-7 発行元:双子のライオン堂出版部 岸政彦 きしまさひこ/社会学者・作家。京都大学大学院文学研究科教授。主な著作に『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『街の人生』(勁草書房)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社)、『ビニール傘』(新潮社)、『マンゴーと手榴弾─生活史の理論』(勁草書房)、『図書室』(新潮社)、『大阪』(柴崎友香と共著、河出書房新社)、『リリアン』(新潮社)、『東京の生活史』(筑摩書房)、『沖縄の生活史』(みすず書房)、『大阪の生活史』(筑摩書房)、『にがにが日記』(新潮社)、『調査する人生』(岩波書店)など。
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【新刊】『松明のあかり』バリュー・ユアグロー
¥1,540
新書判・並製/85ページ アメリカ合衆国在住の作家バリー・ユアグローがトランプ政権下のアメリカに住む不安を小説に。 『ボッティチェリ 疫病の時代の寓話』からわずか5年。ユアグローから再び届いた「アメリカのいまを伝える」緊急文書。 「ここに収められた物語は心の、思いきっていえば魂の訴えである。」(柴田元幸) “昨年の大統領選で、本書の収録作「彼」で言及される「彼」の元とおぼしき人物が、七千万以上の国民に支持されて大統領に復帰して以来、合衆国から暗い知らせが届かない日はない。そして、七千余万の人たちのうちかなりの人数にとっては、それら暗い知らせも暗くはなく、ひょっとすると喝采すべき明るい知らせなのかもしれない、と思うと気持ちはますます暗くなる。 とはいえ、そんな吞気なことを言っていられるのも、あくまで当方は外国にいて、いまのところは直接、精神的にも物理的にも甚大な害は被っていないからだろう――いまのところは。が、暗さの渦中にいる人々は、どんな思いで生きているのか? バリー・ユアグローから届いたこれらの寓話は、そのひとつの実例を伝えてくれる“ (訳者あとがきより) -- 『松明のあかり』作者からのメッセージ 2020年、コロナ・ウィルスがニューヨークで猛威を振るっていたときに私は『ボッティチェリ』を書きました。そしていま、別の疫病のさなかに『松明のあかり』を書きました。今回は全米で猛威を振るっている政治的な疫病です。この本に収めた一連の寓話は、切羽詰まった警鐘であり、助けを求める訴えであり、自分が子供のころに移ってきた国でいま為されているさまざまな酷(むご)いことに対する苦悶の叫びです。日々押し寄せてくる、アメリカのみならず世界中を危険にさらしている暴虐、非道、噓のただなかで生きる、その痛みに満ちた経験を、これらの物語は想像力を通して綴っています。ところどころで暗いユーモアを使ってもいますが、絶望に陥らないため、ただ単に絶叫してしまわないために笑うのです。日本の読者の皆さんに、アメリカにいる私たちが、私たちの多くが、いまだ人間でいること、なんとか人間らしさを保ち、私たちの名において日々為されていることに深い恐怖を覚えていることをわかっていただければと思います。『ボッティチェリ』を素晴らしい本にしてくれたチームが、この『松明のあかり』も素晴らしい本にしてくれたことに感謝します。
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【新刊】『家守綺譚(下)』近藤ようこ
¥1,815
SOLD OUT
A5判・並製/264ページ 時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を巨匠・近藤ようこが漫画化。下巻。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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【新刊】『家守綺譚(上)』近藤ようこ
¥1,870
SOLD OUT
A5判・並製/264ページ 亡友の家で待っていたのは四季折々の草花と、ちょっと不思議な毎日でした。 時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは、白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。
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【新刊】『恋のすべて』くどうれいん・染野太朗
¥1,870
四六変形判・並製/136ページ 俵万智、推薦! 「素晴らしすぎて、恋の歌を引退しそうになった。言葉の奥に、もどかしい生身の息づかいが聞こえる」 追う恋、待つ恋、甘い恋、怖い恋、苦しい恋… あなたに贈る恋のショート・フィルム。 作家くどうれいんと歌人の染野太朗がタッグを組み、恋の短歌に挑んだ雑誌『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』の短歌連載「恋」に書き下ろしを加え書籍化。 誰も置き去りにしないシンプルな言葉から驚くほど深い情景が浮かび上がる。音や匂い、湿度まで感じられるような体験はまるで映画を観ているかのよう。短歌初心者でも大丈夫。椅子に座り、それを眺めるだけであなたの恋のことを想うはず。 【目次】 I.テーマ別の恋 ふたりが短歌5首を送り合うメインパート。 1日1テーマ読むような楽しみ方もできます。 ふれる/Yellow/DENIM/Sea/日曜日/嫉妬/Chiristmas/やさしさ/会話/東京/3/水族館/キッチン/KISS /永遠 Ⅱ.贅沢な新作30首!※書き下ろし 読み応えたっぷりの30首の連作。二人がたどり着いた「恋のすべて」とはーー。くどうれいんと染野太朗の短歌の真骨頂。 ・くどうれいん『川面』 ・染野太朗『蛍』
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【新刊】『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』牟田都子
¥2,200
A5判並製/144ページ 言葉のあるところには、すべて校正がある。 世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。 マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。 校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。 [目次] はじめに 1 マンガ 講談社校閲部 2 レシピ レタスクラブ(KADOKAWA LifeDesign) 3 テレビ タイトルアート 4 辞書 境田稔信 5 ウェブ ヴェリタ 6 法律書 有斐閣法律編集局校閲部 7 スクール 日本エディタースクール 8 地図 平凡社地図出版 9 新聞 毎日新聞社校閲センター 10 商業印刷物 タクトシステム 11 雑誌 BRUTUS(マガジンハウス) 参考文献 より校正・校閲を知るためのブックリスト おわりに
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【新刊】『間取りと妄想』大竹昭子
¥770
文庫/224ページ 同棲中であるミワの家は、玄関のドアを開けると二つのドアが現れる。彼は帰宅すると、ミワのいるリビングに通じるドアではなく、先にもう一方のドアを開くという……(「どちらのドアが先?」)。三橋葉子は、母の死を機に、叔父が暮らしていた家に移り住んだ。葉子はその家に住むにあたり、窓がなくドアも見つけにくい小部屋をつくった……(「仕込み部屋」)。単行本時、話題沸騰した唯一無二の間取り小説、待望の文庫化。(解説・春日武彦)
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【新刊】『太宰治『桜桃』読書会 めろんと『桜桃』を読む』
¥825
A6/中綴じ/36ページ ▼概要: 太宰治「桜桃」読書会。太宰晩年の作品、父の苦悩を描く桜桃……現代から見たその姿は、はたしてどのように見えるのか。
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【新刊】『鍵のかかった部屋はいかに解体されたか?』仲俣暁生
¥1,870
──青春小説を探偵小説によって殺害してください。 舞城王太郎に宛てた「依頼状」として発表当時、大いに話題を呼んだ伝説的な批評文〈「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか〉と、それへの「解答」ともいうべき 優れた諸作品をミステリだけでなく広く現代日本文学から探った、いまだかつてない「探偵小説論=青春小説」論。 【目次】 「鍵のかかった部屋」をいかに解体するか ── For How Much Longer Do We Tolerate Murder Cases? 悪の遍在について──宮部みゆきが戦ったもの エモーショナル・レスキューの憂鬱──米澤穂信『犬はどこだ』 クッションボール、穴のあいた壁、上昇気流──堀江敏幸『雪沼とその周辺』 「探偵」の帰り着くべきところ──柴崎友香『帰れない探偵』
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【新刊】大崎清夏『いいことばかりは続かないとしても』
¥2,090
新書判/272ページ 山にも、街にも、悲しみの先にも。どこにだって発見はある。自然と芸術を求めて旅する最注目詩人の、〈生への祈り〉と〈センスオブワンダー〉に満ちた傑作エッセイ 祝・萩原朔太郎賞受賞! いま最も注目される詩人・大崎清夏の、旅と暮らしとことばの軌跡。 熊のいる山奥・湘南の海辺・震災後の能登半島・知床の雪原・ハンセン病資料館・ヴェネチア・そして古今の文学と映画と芸術の中まで――〈自然=力=詩〉を探して、どこまでも。 すみかも、生活も、人間関係も、 何かが変わってしまっても、柔らかい力強さをもって生きてゆくために。 「いいことばかりは続かないとしても、あくまでも軽妙に、明るく、希望をもって。(…)どんなに事態が悪化したように見えるときでも、そこに新しく面白いことを見つけることはできる。その先に待ち受ける大仕事にとりかかることはできる。無限の可能性を持った子どもにもう戻れない私たちは、大人として世界を拓けばいい。英語が話せなければ、日本語で語りかければいい。崇高な野生動物になれないなら、人間という変な動物として、生き延びる道を探ればいいのだ。」(本文より) 〈目次〉 熊に会ったら歌うこと。 遠くにトナカイがいます ちゃんと知りながら、へんなことをやる ムーミンの世界のこと 何かをほんとうに聞くときには…… ミヒャエル・エンデ『モモ』のこと いいことばかりは続かないとしても ウェス・アンダーソンの動物たち 動物と知り合うヒト 岩合光昭さんの写真のこと 港はありません その家に、住んでいた どうぞゆっくり見てください もうひとつの地震日記 快楽主義者の詩学 谷川俊太郎さんのこと いつか眼差しが再び会うまで 『燃ゆる女の肖像』のこと 詩人の副業、詩の日常 『パターソン』のこと 存在しない故郷への旅 『ミリオンダラー・ベイビー』のこと 説明できない理想のために…… 『木のぼり男爵』のこと それはあなたの自由 『さらば、愛の言葉よ』のこと 雪と踊る方法、あるいは訪れの合図 映画『Shari』のこと 大志の歌の祭りに寄せて 安野みつまさ先生へ 池上上々日記 その心は優しかった。 『いのちの芽』の詩人たちと出会った日のこと 中也はポエムか 大衆との合作について 風の展示を見にいく 自然を浴びに、ヴェネチアへ行く 装丁:佐々木暁 装画:小城弓子
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【新刊】三宅香帆『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』
¥1,078
新書判/272ページ 「とっさに言葉が出てこない」「アイスブレイク的な雑談が苦手」「飲み会で昔の話ばかりする大人になりたくない」……そんな時、話題の本や漫画、最新の映画やドラマについて魅力的に語れる人は強い。社会や人生の「ネタバレ」が詰まったエンタメは、多くの人の興味も引く。ただ、作品を読み解き、その面白さを伝えるには、実は「コツ」がある。気鋭の文芸評論家が自ら実践する「『鑑賞』の技術」を徹底解説! 【目次】 まえがき 第一部 技術解説編 1 話が面白いという最強のスキルについて 2 味わった作品を上手く「料理」してネタにする 3 具体例でわかる! 物語鑑賞「五つの技術」 4 「鑑賞ノート」をつけてみよう 5 読解力があればコミュニケーション上手になれる 第二部 応用実践編 1 〈比較〉ほかの作品と比べる 欲望と格差が引き起こす人間ドラマ――『地面師たち』vs.『パラサイト』 「ここ」を肯定して生きる――「成瀬」シリーズvs.『桐島、部活やめるってよ』『あまちゃん』 「推し」時代の師弟関係――『メダリスト』vs.『ユーリ!!! on ICE』 強くなりたい少年たち――『ダイヤモンドの功罪』vs.『実力も運のうち 能力主義は正義か?』 なぜ中年男性はケアをしないのか問題――『LIGHTHOUSE』vs.『OVER THE SUN』 息子であり、父であり、夫ではない男たち――『君たちはどう生きるか』vs.『街とその不確かな壁』 ほか 2 〈抽象〉テーマを言葉にする ケアの倫理の物語――『ダンジョン飯』『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』 父性の在り方を問う物語――『不適切にもほどがある!』『喫茶おじさん』 ネットがつれてきた感情――『エレクトリック』『##NAME##』『ハンチバック』 アンコントローラブルの文学――『ともぐい』『八月の御所グラウンド』 ローカル性の復活――『地図と拳』『しろがねの葉』『この世の喜びよ』『荒地の家族』 「親ガチャ」に外れた人生のその後――『水車小屋のネネ』 3 〈発見〉書かれていないものを見つける 消えたブラザーフッドの行方――『女のいない男たち』『ドライブ・マイ・カー』 令和の「こじらせ男子」が持っていないもの――『こっち向いてよ向井くん』 ポスト「逃げ恥」時代の家庭問題――『海のはじまり』『西園寺さんは家事をしない』『SPY×FAMILY』 ほか 4 〈流行〉時代の共通点として語る 「おいしいごはん」は幸せの象徴か――『おいしいごはんが食べられますように』『デクリネゾン』 令和の源平ブーム――『鎌倉殿の13人』『平家物語』『犬王』 今なぜSFがウケるのか――『三体』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 SNSでバズる短歌――『あなたのための短歌集』 「はて?」「なぜ?」が求められている――『虎に翼』 正しさをめぐる問いかけ――『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』『訂正可能性の哲学』 芥川賞候補作は時代を反映する――『バリ山行』『サンショウウオの四十九日』 ほか 5 〈不易〉普遍的なテーマとして語る 物語は陰謀論に対抗しうるか――『方舟を燃やす』『女の国会』『一番の恋人』 「推し」ブームの変遷――『推し、燃ゆ』 「私小説」が流行る理由――『文藝』「ウィーウァームス」『アイドル2・0』 名作リバイバル・ブーム――『THE FIRST SLAM DUNK』 村上春樹の継承者を考える――『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ブランチライン』 『光る君へ』と源氏物語――『光る君へ』『あさきゆめみし』 「ノンフィクション本三宅賞」を決めてみる――『太陽の子』『ネット右翼になった父』『母という呪縛 娘という牢獄』 ウクライナ、灰色の空――『ペンギンの憂鬱』『ウクライナ日記』 あとがき 付録 話が面白くなるブックリスト 三宅香帆 文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。1994(平成6)年高知県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程中退。主に文芸評論、社会批評などの分野で幅広く活動。著書に『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『「好き」を言語化する技術』など多数。
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【新刊】『本の練習生』碇雪恵(サイン本)
¥1,320
170*120 B6変形判/98ページ(表紙はイメージです) 2刷 本書は、ライター・編集者の碇雪恵さんが、双子のライオン堂で開催した多和田葉子『雪の練習生』の連続読書会に参加した記録エッセイです。 読書会を通して、難解な小説と格闘しながら、多様な人々との対話を通じて「わかる」ことの価値を問い直す、真摯でユーモラスな日々の記録。本書を通じて、読書会を追体験してもいいし、読書や小説との向き合い方を考えてもいい。 ・目次 少し長めの前日譚 第一回 読書会の練習生 2024年10月17日(木) 第二回 地面師の練習生 2024年11月21日(木) 第三回 年の瀬の練習生 2024年12月12日(木) 第四回 百合の練習生 2025年1月23日(木) 第五回 ラジオの練習生 2025年2月20日(木) 最終回 ふたたび、読書会の練習生 2025年3月20日(木) あとがき ・碇雪恵 北海道札幌市生まれ。出版取次会社、出版社勤務を経て現在はフリーランスでライター時々編集など。自身の出版レーベル「温度」よりエッセイ集『35歳からの反抗期入門』、二村ヒトシ『AV監督が映画を観て考えたフェミニズムとセックスと差別と』などを刊行。新宿ゴールデン街のバー「月に吠える」金曜店番。
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【新刊】『お笑いを〈文学〉する〜「笑える/笑えない」を超える』小田垣有輝(サイン本)
¥1,210
新書判/120頁 双子のライオン堂書店で、開催した連続講義「笑いを〈文学〉する」が書籍になります。 2024年に小田垣有輝さんをお招きして開講した授業を、書籍化に伴い授業だけでは伝えきれなかった熱い思いと独自の論をブラッシュアップして展開します。 【目次】 はじめに 1、東京03と中島敦『山月記』~トリオネタの魅力/『山月記』って本当に二人? 2、ピン芸人の構造論―「語り」か「噺」か 3、「お笑い」と「コード」ー既存のコードへの「抵抗」と「逸脱」 4、トム・ブラウンをなぜ笑う?―文学史と小川洋子『貴婦人Aの蘇生』をヒントに 5、ランジャタイとラーメンズ―谷崎・芥川の文学論争と比較して 6、ランジャタイとシェイクスピア―文学と「おばけ」の関係 ―ランジャタイとは何か 付録 登場人物紹介&参考文献 おわりに 【基本情報】 書名:『お笑いを〈文学〉する 「笑える/笑えない」を超える』 著者:小田垣有輝 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年5月11日(文学フリマ) 予価:1100+税 判型:新書判、並製 ページ:120頁 発行元:双子のライオン堂出版部 【著者】 小田垣有輝(おだがき・ゆうき) 私立中高一貫校、国語科教員。今年で教員11年目。研究分野の専門は谷崎潤一郎、語り論。教員として働くかたわら、個人文芸誌『地の文のような生活と』を一人で執筆・編集・刊行(現在vol.1~vol.6まで刊行中)。本づくりを通じて、自らが帯びる特権性と向き合う。 <「はじめに」> なぜ人は、お笑いを観て笑うのでしょうか。 「お笑い」という名称からもわかるように、お笑いはお笑いを鑑賞する者に「笑う」という反応を要請します。小説であれば、もちろん笑える小説もあるし、泣ける小説もあるし、怒りを共有する小説もあるし、漠然としたもやもやを読者に植え付ける小説もあるし、小説を読む者の反応は様々である、ということが「当たり前」となっています。しかし、一般的にお笑いは「笑う」という反応に限定されます。ネタ番組では、観覧の人々はみな笑っているし、その中に泣いたり怒ったりする人はいません。 でも、お笑いを観て「笑う」以外の反応をしたっていいはずです。そうでなければ、「笑えるお笑い=良いお笑い」という評価軸しか存在しないことになります。お笑いの中には「笑えないけど良いお笑い」だって存在します。 本書では、物語論や社会学を媒介にしながら「お笑い」と「文学」の関係を考えていきます。そうすることによって「笑えるか否か」という評価軸とは違う軸が見えてきます。私たちが普段観ているお笑いを違った視点から批評することによって、お笑いが備えている豊かな世界が立ち現れるはずです。(小田垣有輝)
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【新刊】『書く人の秘密 つながる本の作り方』〈対談録 太田の部屋1〉植本一子&太田靖久(Wサイン本)
¥990
新書判/84頁/Wサイン本 双子のライオン堂書店で、連続で開催している小説家の太田靖久さんと様々なクリエーターが「つくる」をテーマに語り合う配信イベントが、ZINEのシリーズになります。 第1弾は、2023年と2025年に植本一子さんと行った2つの対談を1冊の冊子にまとめました。 ZINEやリトルプレスについて考えて続けているお二人のそれぞれの視点が交差します。 自分でも”作ってみたい”人は必携の1冊です。 また、今後のシリーズとして刊行していきますので、ラインナップにもご注目ください! <基本情報> 書名:『書く人の秘密 つながる本の作り方』〈対談録 太田の部屋1〉 著者:太田靖久・植本一子 ブックデザイン:竹田ドッグイヤー 発売日:2025年5月11日(文学フリマ) 予価:900+税 判型:新書判、並製 ページ:84頁 発行元:双子のライオン堂出版部 <著者> 太田靖久(おおた・やすひさ) 小説家。2010年「ののの」で新潮新人賞。著書『ののの』(書肆汽水域)、『犬たちの状態』(金川晋吾との共著/フィルムアート社)、『ふたりのアフタースクール』(友田とんとの共著/双子のライオン堂出版部)、『犬の看板探訪記 関東編』(小鳥書房)など。文芸ZINE『ODD ZINE』の編集、様々な書店や図書館での企画展示、「ブックマート川太郎」の屋号で出店も行っている。 植本一子(うえもと・いちこ) 写真家。2003年にキヤノン写真新世紀で優秀賞を受賞。2013年、下北沢に自然光を使った写真館「天然スタジオ」を立ち上げる。著書に『かなわない』『愛は時間がかかる』、写真集に『うれしい生活』、小説家・滝口悠生との共著『さびしさについて』などがある。主な展覧会に『アカルイカテイ』(広島市現代美術館)、『つくりかけラボ07 あの日のことおぼえてる?』(千葉市美術館)。 <「はじめに」(太田靖久)> 植本一子さんとの2回のトークイベント(2023年9月と2025年3月開催)を再構成して追記等も行い、本書に収録しました。2回目は1回目の1年半後に行われたため、その間の変化も楽しんでいただけるはずです。 今企画は双子のライオン堂の竹田さんからの提案がきっかけでした。 「太田さんは質問がうまいのでゲストを迎える形式のトークイベントを定期開催するのはいかがですか?」 すぐに快諾しました。自分の話をするより、誰かの話を聞いていたいと思うのは、知らないことを知りたいというシンプルな好奇心が根っこにあるからです。 1回目のゲストは植本さんが良いなとひらめきました。植本さんの文章には親しみやすさがあるのに、決して安全なものではなく、深くえぐってくる強度もあります。そんな植本さんのやさしさと鋭さのバランスや、創作と事務作業の使い分けについてなど、様々に興味がありました。また、ZINEに関するトークイベントをほとんど行っていないとうかがい、貴重な内容になるという判断もありました。 植本さんには登壇だけでなく、〈つくるをかんがえる〉というタイトルも付けていただきました。それが企画の方向性を固めるうえで助けになったことも忘れずに記しておきます。(太田靖久)
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【新刊】『随風02』(サイン本/誰のサインが届くかはランダム)
¥1,980
A5判/162ページ/サイン本(誰のサインが届くかはランダムです) 随筆復興を推進する文芸誌『随風』 創刊号は刊行後たちまち重版となり話題をさらった。 今号は執筆陣にpha、古賀及子、花田菜々子、絶対に終電を逃さない女、佐々木敦らを迎える。 【執筆者一覧】 宮崎智之、アサノタカオ、磯上竜也、今井楓、オルタナ旧市街、清繭子、古賀及子、早乙女ぐりこ、杉森仁香、絶対に終電を逃さない女、西川タイジ、花田菜々子、pha、吉田棒一、わかしょ文庫 批評 柿内正午、佐々木敦、和氣正幸 インタビュー 村井光男(ナナロク社) 編集後記 吉川浩満
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【新刊】 『転の声』尾崎世界観(サイン本)
¥1,650
四六変形・上製/168p 第171回芥川賞候補作。 「俺を転売して下さい」喉の不調に悩む以内右手はカリスマ”転売ヤー”に魂を売った? ミュージシャンの心裏を赤裸々に描き出す。 主人公の以内右手は、ロックバンド「GiCCHO」のボーカリストだ。着実に実績をつみあげてきて、ようやくテレビの人気生放送音楽番組に初出演を果たしたばかり。しかし、以内は焦っていた。あるときから思うように声が出なくなり、自分の書いた曲なのにうまく歌いこなせない。この状態で今後、バンドをどうやってプレミアムな存在に押し上げていったらいいのだろうか……。 そんなとき、カリスマ転売ヤー・エセケンの甘い言葉が以内の耳をくすぐる。「地力のあるアーティストこそ、転売を通してしっかりとプレミアを感じるべきです。定価にプレミアが付く。これはただの変化じゃない。進化だ。【展売】だ」 自分のチケットにプレミアが付くたび、密かに湧き上がる喜び。やがて、以内の後ろ暗い欲望は溢れ出し、どこまでも暴走していく…… 果たして、以内とバンドの行きつく先は? 著者にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
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【新刊】『ゼリーのようなくらげ』髙田友季子
¥2,090
B6判変形 ペーパーバック/192ページ 母が入院してから、夕食時に父がいないのは初めてだった。SNSを眺めながらドリアを口に運ぶ。相変わらず多くの人が怒っている。まともに国会で議論しない政府与党を批判する投稿にいいねをし、フェミニズムをテーマに作られた雑誌の宣伝をリポストする。スプーンが皿にあたる音が静かに響く。 (「金色のスープ」より) 五感に突き刺さる濃密な表現で女たちのやるせなさを突きつけてくる本書を読んでいると、おぞましいもの、厭わしいものをこそ真っ向から見据えろ、と叱咤される気がする。 推薦=小竹由美子(翻訳家) 読みながら登場人物たちの人生に思いを馳せると同時に、読者としての自分の人生も否応なしに続いていくという事実に圧し潰されそうになった。傑作だと断言できる。 推薦=岸波龍(機械書房) 閉じこもる者たちの、閉じているゆえの破綻——。地方の町を舞台に、恐れ、怒り、無力感を抱えながら生きる女性たちのリアルを、繊細な筆致で描く4つの短編小説。徳島在住、三田文學新人賞佳作を受賞した注目の作家による初の小説集。
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【新刊】『neoコーキョー1 勝手にカウント調査をはじめよう: 14日間路上に座ってひとの数をかぞえつづけたらどうなったか? 』
¥1,694
A5判/92ページ 身の周りをフィールドワークするハンドブックシリーズ第一弾。 日々、なにげなく通っている 歩道 や 街 の見えかたが変わる本。 14日間路上に座って、ひとの数をかぞえた記録。 「心細かった。いまからおれは池袋の路上で人の数をかぞえようとしている。街は日曜なりにそこそこ賑わっている。すわれそうな場所を探し歩くけれど、どこにすわっても白い目で見られる気がした」――(本文より) 歩道のすみっこに座る。前をひとが通る。親指でボタンを押す。カウンターがしめす数字が「000」から「001」になる。また、ひとが通る。親指を動かす――「002」になる。これを14日間続けながら、見えたもの、考えたこと、調べたことを記録した調査誌です。 ・どうして歩道には自分しか勝手に座っているひとがいないのだろう? ・コロナウィルス感染症による緊急事態宣言下の街路はどんなふうだったか? ・人を「数」として捉えるとは、どういうことなのか? ・かぞえるのに飽きてきたら、人は何をかぞえるようになるのか? ・この道はいつからここにあるのか? ・街ゆく人からどんなふうに見られ、どんな言葉をかけられたか? かぞえる対象は、通行人の数から、性別、姿勢、持ち物などと変わっていき、最後は? 連載陣による「マンガ」、「占い」、「フィクション」あり! 路上観察学の仕掛け人 林丈二による「絵巻物」あり! シリーズ創刊一冊目だからこそ、全力で冒険した一冊。 【目次】 はじめに:neoコーキョーシリーズと焼き鳥 勝手にカウント調査2021(04.25-05.03) #1 池袋の路上 #2 公共空間=チューブ #3 接近 #4 1059人 #5 カバンの持ちかたは六種類しかない #6 雨 #7 ひとびとを六つにふりわけてボタンを押す マンガ 鮎川奈央子「ここ草っぱらキック」 第1話 なんだ!? 勝手にカウント調査2023(10.22-10.30) #8 起用著名人 #9 装い #10 (ノン)フィクション #11 声 #12 スマホを手に持って歩く人の数 #13 ダンス #14 発見の大小 占い&コラム SUGAR「失われた世間を求めて」 第1回 世間師 世間をひろげる十二星座ラッキーモチーフ――脱社畜する島耕作編 絵巻物 林丈二「ボクは林丈二の思考です」 第1回 映画『シェーン』を観ようとし…
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【新刊】『neoコーキョー3 自宅の見えない力: あなたの自宅は、実際のところ、なにをしているのか? 』
¥1,694
A5判/96ページ 身の周りをフィールドワークするハンドブックシリーズ第2巻。 あなたはホーム画面にどんなふうにアプリを配置していますか? アプリの配置のしかたについて10人に訊いた対話の記録。 親しいひとがスマホを使っているところを目にすることはよくある。 でもホーム画面を見たことはない。 こんなに近くにあるものなのに見たことがなかったことにハッとして、作った本です。 “今回、最初に話をしたのはSさんだったのですが、そのホーム画面に出会った途端、ガツンと殴られたような衝撃がありました。その後もつぎつぎぼくは『自分の考え方は唯一のものではない』と感じさせられることになります”――(本文より) ・アプリを「物欲」「食欲」「雑多」のフォルダで分けるようになった理由は? ・ガラケーを使っていたころの意識でスマホのホーム画面を見ている? ・間違って押すのがいやだから市松模様にアプリを配置している? ・目的のアプリがすぐに見つからないように色で分けている? ・え、アプリを整理するってなに?整理するもんなの? Spot.1にひきつづき、多彩な連載陣による占い・漫画・絵巻物あり! もっとも身近な場所からダイバーシティを見出せるようになる本 【目次】 はじめに:ミクロな差異をひろう アプリの地理学 Noontide #1 ポケモンを乱獲するWEBディレクター #2 哲学からBTSまで語れる噺家占星術師 #3 建築科出身照明デザイナー #4 もうすぐ子供が生まれる製薬会社社員 #5 ラップするイラストレーター マンガ 鮎川奈央子「ここ草っぱらキック」 第2話 僕はこう 占い&コラム SUGAR「失われた世間を求めて」 第2回 騒動師 世間をひろげる十二星座ラッキーモチーフ――騒動準備する日雇労働者編 絵巻物 林丈二「ボクは林丈二の思考です」 第2回 映画『シェーン』の悪役ジャック・パランスからひきだされた思考 アプリの地理学 Sunset #6 朝から晩まで下町の定食屋で働く実直店長 #7 気分転換に鉄道時刻表を読むテレビマン #8 クリエイターのハブとなる美容院 #9 組織の境界をまたぐデザイナー #10 暗渠のヘドロに飛び込んだ美術家
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【新刊】『neoコーキョー3 自宅の見えない力: あなたの自宅は、実際のところ、なにをしているのか? 』
¥1,694
A5判/96ページ 身の周りをフィールドワークするハンドブックシリーズ第3巻。 自宅がなにをしているか、具体的に考えたことはありますか? ――日々、あたりまえに過ごす「自宅」の見え方が変わる本。 “この本の制作を通して、ぼくは自宅のことを共に歩んでいく船のように感じるようになりました。漁師が信頼を込めて船を扱うように。SF映画の主人公が宇宙船に名をつけ、声をかけるように。”――(本文より) ・屋根はどのようにして雨水をはじき続けているのか? ・わたしたち水道ネイティブは、なにを失っているのか? ・自宅のない生活がはじまると「街」が自宅になる? ・自宅の内壁と外壁のあいだにはどのような空間がひろがっているのか? ・「トイレの水」は「キッチンの水」より汚いか? 多彩な連載陣による占い・漫画・絵巻物あり! 「自宅」にはわざわざ言葉にされない力がある。それはどのようなものか? 10本の記事で編んだドキュメント。 【目次】 はじめに|キッチンのピストル 対話 防水職人 杉田萌さんと話す 「屋根が受け止めているもの 屋根をメンテナンスする仕事」 寄稿 佐々木ののか|家がなくなり、街が家になった インタビュー 建築家 山田伸彦さんに聞く 「建築家になる前と後で、住宅の見方はどう変わりましたか?」 エッセイ 編集部|インフラがあらわれた! #1 二重の家 #2 水道ネイティブな私たち #3 未明の屋根 #4 ガスが自動で止まる世界で #5 家から離れていくこと 対話 美容室dollsと語る「美容室はインフラか?」 寄稿 新島汐里|靴を履く動物 創作 辻本達也|蛇の口先 コラージュ hcy|いし、へび、まくら マンガ 鮎川奈央子「ここ草っぱらキック」 第3話 猿に憧れている。かっこいいのだ。 占い&コラム SUGAR「失われた世間を求めて」 第3回 ろくでなし 絵巻物 林丈二「ボクは林丈二の思考です」 第3回 ボタモチがどこから落ちてくるのか探っているときのアタマのなか Booklink
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【新刊】『書かずにいられない味がある - 100年前の韓食文学』
¥2,200
四六判並製/244ページ 〈食〉は暮らしと文化の生命線 プルコギや冷麺がソウルで日常的に食べられるようになったのは、 今からたった約百年前のこと。 地方や海外の味が流入し、外食店が増え、 朝鮮半島の食文化が大きく変貌していった時代でもある。 当時の人々のいのちをつなぎ、生活を彩った〈食〉の数々が、 作家や記者らの筆によって臨場感をもって描かれる――。 どこから読んでも味のある、小説、エッセイ、ルポルタージュ40選。 ●訳者解説より すべての作品に共通する内容として、人々の食にかけるひたむきな姿勢があげられる。植民地下の厳しく、貧しかった時代、食べることは生きることと同義であった。大衆居酒屋でマッコリをあおる姿も、水っぽく薄い粟粥を懸命にすする姿も、病気の妻にソルロンタンを買って帰るため必死に働く姿も、日々を懸命に生きる人たちのリアルな日常である。そこには飽食の時代にあって、ついつい忘れがちな食への原初的な情熱が込められており、読めば読むほどに調理技術を超えた「味わい」が伝わってくる。 訳者としての立場ではあるが、一読者としても満腹度の高い一冊であった。 ――コリアン・フード・コラムニスト 八田靖史
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【新刊】『すべてのことばが起こりますように』江藤健太郎(サイン本)
¥2,200
B6判並製/192ページ 愛、笑い、海、狂気、デジャブ、旅をめぐる「人間」たちの物語。 「書きたいから書いた。出したいから出した」 既存の文芸の枠の「外」から突如やってきた破格の初小説集。 発行所:プレコ書房 発売日:2025年4月28日 判型:128mm×182mm 造本:カバーなし ニス仕上げ 帯ステッカー付き 価格:2,000円(税込2,200円) 装画・装丁・本文レイアウト:柿木優 解説:郡司ペギオ幸夫 編集:江藤健太郎 印刷・製本:藤原印刷 ISBN:978-4-9913956-0-4 解説・推薦 郡司ペギオ幸夫(科学者・早稲田大学教授) 読み終わって、冬の浜辺で一人焚き火をしていた、存在しない記憶を思い出した。 「すべてのことばが起こりますように」の主人公であるウジャマ(内山)はデジャブとしての生を繰り返す。デジャブとして生き続けるこの感じをきっかけに、本解説もまたデジャブ体験のように書き連ねられることになる。 ああ、江藤くんですか、知ってますよ。よく覚えてます。彼は私の授業の第一回の講義で、授業が終わると教卓に走り込んできましてね、言うんですよ。「郡司さん、早稲田の理工で郡司さんの授業わかるの、俺以外いませんよ」ってね。《解説より》
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【新刊】『Hukyu』GAMABOOKS(サイン本)
¥2,200
A5判/279ページ/諸星めぐるさんのサイン入り! 今をつなぐバーチャル文化普及史マガジン「Hukyu(ふきゅう)」創刊号です。 創刊号特集は「VTuber×民俗学」と題し、総勢26名のVTuber(&VTuber関係者)の インタビューを収録しています。 純粋にVTuberを楽しみながら、+αで新たな視点も得られる本になっていますので、 VTuber好きの方は是非気軽な気持ちでお手に取っていただけますと幸いです。 ---------------------------- 21世紀以降、私たちを取り巻く文化は想像以上に急激に変化し続けている。 かの柳田國男が闊歩した平地の都会や農村は、鉄の車が様々な燃料を元に動き回り、道行く人々は異世界につながる四角い窓を持ち歩いている。そしてかつての農耕文化の営みが都市民俗に変わっていったように、バーチャル文化と呼ばれるインターネット上にも様々な民俗がリアルタイムに生まれ、増殖し、息をしている。 雑誌『Hukyu』では、このような社会生活に包括されるバーチャル文化を、学際的な視点から立体的に取り上げていくことを目的とする、いまを生きる「私たちのための」普及誌である。このため、雑誌名には普及・不朽・不急・負笈などの意味を込めさせていただいた。 『Hukyu』における民俗学とは、伝統的民俗文化の回帰という、過去との懐古的な伝言ゲームを知ることだけが目的ではない。歴史は必ずしも一つではなく、語り継ぐ過去の先には現代に生きる日常と価値観が、同時多発的に存在している。 そして本誌は、ありのままをいまを「つなぎ」留め置くが、その後の変化やいまある他の見方を否定することはしない。掲載されるすべての人々の視点は導き出された「答え」であり、それぞれの「可能性」でもある。読者の方々には、ゆたかな好奇心に身を任せ、好きなページから手に取っていただき、自分自身の価値観との対話を楽しんでいただきたい。 (~Hukyu序文より一部抜粋~)
