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解体:固定観念を壊す | 双子のライオン堂 書店

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  • 【新刊】『タソガレ』かとうひろみ/佐々木未来(絵)

    ¥2,400

    B6判 /100p かとうひろみさんの小説作品。 ー人生で一番大切な瞬間を保存する。 その作業には終わりがない。 何度も何度も、繰り返す。ー (本文より) カラー挿画13点は、佐々木未来さんの作品。

  • 【予約】【割高!?セット】『ひとりでやらないもん!ー「誘われ待ち」をやめて「巻き込み上手」として生きていく方法』竹田信弥

    ¥2,310

    予約商品

    『ひとりでやらないもん!』+ 特製ZINE『店主の文章集(仮)』割高!?セット 【商品内容・仕様】 書籍:『ひとりでやらないもん!』(雷鳥社刊/四六判/176p) ZINE:『店主の文章集(仮)』(双子のライオン堂刊/文庫判/30p予定) 公式情報: 雷鳥社 書籍詳細ページ https://www.raichosha.co.jp/book/1809 === ごきげんよう。 双子のライオン堂の店主の竹田です。 まず、このページは雷鳥社から8月下旬に出る双子のライオン堂の店主である私の新刊予約のページです。 商品内容としては、「ひとりでやらないもん!」と「店主の文章集」(仮)をセットにしたものとなります。「店主の文章集」はおまけではなく、これから作るZINE(別途売るかは未定)で、値段をつけますので、割高セットとなっています。 (なので、単体で読みたい方は、ぜひお近くの書店や本屋さんでご予約・ご購入ください。図書館へのリクエストも大歓迎です。) では、さっそく「割高セット」なんて”めんどくさい”ことをやってみたいと思いついてしまったのか、少し長めの説明(言い訳)を書いていきます。 なぜ自著を自店舗で割高で売るか。 儲けたいから・・・じゃありません。 本屋店主が書いた本を仕入れる本屋さんの気持ちを考えたら、これが適切なのではないかと思えたのです。正解かどうかはわかりません。 ある時、本屋仲間たちと話していたら、「本屋店主の本で、いい内容でも仕入数を抑えちゃわない?」ということが議題になりました。(買い切りの店舗が多い) 確かに、言われてみれば、自分もそうだなと。 いい本だと思っていても仕入れないと判断することすらあります。 だって、その人のお店で売れるだろうと思うし、そのほうがいいとも思えるからですね。 と、同時に「ZINEやリトルプレスじゃなく商業出版でそれは良いのかな」とも思ったのです。 著者としての立場で考えると、多くの本屋さんに仕入れてもらうことで、多くの読者へ届く可能性が高まります。 今回の「ひとりでやらないもん!」という本は、何かやりたいけどなかなか前に進めない昔の自分みたいな人へ向けて、少しでも考え方や捉え方を変えることで、一歩でも半歩でも世界を広げられるといいなと思いながら書きました。 そう考えると、自分の本屋だけで売っていていいのか。 より多くの本屋さんで取り扱ってもらう可能性を増やすにはどうすればいいか。 いろいろと考えているうちに、この「割高セット」を思い着きました。 いるかどうか分かりませんが、どうしてもうちで買いたい方にはちょっと割高だけどこのセットを買ってもらうことで、他の本屋さんで買うのがお得な感じを出せるのではないか。 版元が自社通販や出張販売で、送料を無料にして売っていたり、おまけをつけたり、するのを見ると、ちょっとモヤモヤすることがあります。もちろん気持ちはわかります。 本って商品は、なかなか差別化ができません。 そこで、シールをつけたり、サイン本にしたり・・・結果的におまけ合戦になっていき、それって実質割引なんだよなぁという事態になっていくのです。 (でもそうすると資本を持っている者がどんどん強くなってしまう) なので、割高セットです。 全国の本屋さんは、安心して仕入れてください。 自店では安売りはしませんので! (はい、誰に向けた何の文章なんだろうと自分でも思ってます) 読者のみなさんへ! ぜひご自身に一番あった本屋さんで買ってください。 地元や行きつけの本屋さん、図書館にリクエストしていただくのも嬉しいです。 長々と書きましたが、以上です。 どうぞ、よろしくお願いします。

  • 【新刊】『星野源論』

    ¥1,056

    新書判型/256ページ 異端にしてど真ん中――。 「アナーキーなポップスター」の神髄に迫る! 「異端にしてど真ん中」の傑作群を世に放ち、比類なき地平を切り拓いてきた星野源。しかし、その表現は音楽・演技・文筆など多岐にわたるため、まだ誰も全体像を語り切れていない。なぜ〈生まれ落ちた日から よそ者〉と歌うのか? どんな文化的影響を受けてきたのか? 生死を彷徨い、絶頂と奈落の先で掴んだものとは――。 二人の論者が、「芸能史」から創造の源泉を探り、〝アナーキーなポップスター〟の神髄に「音楽批評」で迫る。 【著者コメント】 戸部田誠(てれびのスキマ) 星野源について書くのは難しく、緊張を伴います。彼の活動が多岐にわたり、そのイメージが「ばらばら」だからでしょうか。しかし一方で、一貫して自らが連なる“系譜”に対して自覚的です。ならば、芸能史の中で彼がどこに位置するのかを明らかにすることこそ、その輪郭を浮かび上がらせる手がかりになるのではないか。そう考え、その“源流”を辿りました。 つやちゃん なぜ人は、星野源について語りたくなるのでしょうか。固定された人物像に対して、人はそれほど言葉を尽くしません。星野源に語りの欲望が集まるのは、彼がいくつもの顔を持ち、領域を人格横断してきたからでしょう。変身を重ねてきた音楽作品から、この表現者に固有の本質をあぶり出していきます。 【目次より】 はじめに 小田部仁 第一部 源流──芸能史の中の星野源 戸部田誠(てれびのスキマ)  序 章 欲張りなエンターテイナー──「ばらばら」  第一章 王道の継承と更新──『おげんさんといっしょ』  第二章 くだらないの中に──『星野源のオールナイトニッポン』  第三章 アナーキーなポップスター──『逃げるは恥だが役に立つ』『紅白歌合戦』  終 章 「どうでもいい」絶望の中の幸福論──『LIGHTHOUSE』『MAD HOPE』 第二部 意味に支配されない音楽 つやちゃん  序 章 なぜ人は星野源について語りつつ、いつも語り得ないのか  第一章 名のない不安の時代──孤独がつくった原型  第二章 歌の前に、型があった──声を持つための回路  第三章 踊るための型──『YELLOW DANCER』と、黒人音楽を引き受ける身体  第四章 ポップという型の臨界点──「恋」と『POP VIRUS』  第五章 言葉を急がない音楽──意味過剰時代のポップと『Gen』  終 章 ポップがまだ生きているということ おわりに 小田部仁 【著者プロフィール】 戸部田誠(てれびのスキマ) ライター。テレビや芸能ドキュメントを中心に執筆する。著書に『タモリ学』『笑福亭鶴瓶論』など。 つやちゃん 文筆家。音楽やカルチャー批評を中心に執筆する。著書に『スピード・バイブス・パンチライン』など。 【編者プロフィール】 小田部仁 編集/文筆。音楽やカルチャーを中心に執筆、編集。星野源の『YELLOW MAGAZINE』に創刊から携わる。

  • 【新刊】『共異体の人類学』石倉敏明

    ¥3,300

    四六判型/368ページ 共に生きる、を問う。 多元化・多中心化する転換期の世界において、〈共同体〉という原理で社会を捉えることが難しくなりつつある――異なる存在が異なったまま形成されるような〈共同体〉のオルタナティヴの集合体を、私たちは想定することができるだろうか? 人類学者としてインド・ネパールや日本の東北地方を中心に各地でフィールドワークを行なう一方で、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に参加するなど実践的に芸術に取り組む著者が、〈共同体〉に代わる原理として〈共異体〉を提唱する。人類学と芸術を往還しながら、その概念を再創造し拡張することで、〈共異体〉の人類学的理解の地平を拓く。気鋭の人類学者による待望の初単著。 「本書に登場する共異体は身体であり、社会関係であり、記号表現であり、技術の様態であり、政治思想であり、芸術表現やデザインであり、地域の歴史であり、同時にそれら以上のものでもある。」――本書より ◎装画:是恒さくら《鮭人》 【目次】 序論 共異体はなぜそう呼ばれるのか 第1部 「共異体論」序説 1 知の共異性をめぐって――アグノトロジーと存在論の人類学/2 外臓と共異体の人類学(聞き手:唐澤太輔) 第2部 共異体をめぐるフィールドワーク 1 共異体のフィールドワーク――多島海からの世界制作へ向けて/補遺1 多良間島のウプリ行事/補遺2 島々の伝承をめぐって――創作神話「宇宙の卵」の背景/2 Cosmo-Eggs 宇宙の卵/3 「地表空間」をめぐる旅と創造――生の軌道としての民族誌的芸術/4 生と死をふくむ風景――神話から考える未来の死との関係/5 魂の共異体としての遠野/6 獣の肉を食い、獅子の腹から生まれる――獣頭芸能に見る複数種の想像力 第3部 芸術人類学の拡張 1 「共異体」としてのキメラ――人間と動物のあいだに/2 アートと人類学の地殻変動/3 サイボーグ・複数種・堆肥体――ダナ・ハラウェイによるコンタクト・ゾーンの拡張/4 異化されたゾミアの物語――アピチャッポン・ウィーラセタクン『真昼の不思議な物体』をめぐって/5 トールキンと現代の神話――準創造という概念をめぐって/6 「包み」と贈与 贈り物の根底を支えるもの 第4部 共異体としてのジオカルチャー 1 鳥海山麓 ジオカルチャー/2 鳥海山麓 野生めぐり/3 コンタクト・ゾーンとしての秋田――『木村伊兵衛の秋田』をめぐって/4 魂と世界の表現について――「表現の生態系」展のために/5 鬼とパンク 天龍村坂部冬祭りについて/6 「東北」の芸術は可能か?/7 危機を乗り越える二つの方法 あとがき

  • 【新刊】『あしたの風景を探しに』馬場正尊

    ¥3,300

    四六判型/424ページ 建築設計を軸にリノベーションやまちづくり、 公共空間の再生を牽引してきた建築家・馬場正尊によるアイデアを生む論考集。 どんな風景のなかに 生きていたいのか リノベーション・ムーブメントを牽引した 「東京R不動産」の立ち上げをはじめ、 新領域への越境をつづけてきた“風景の建築家”は 今日も世界を右往左往!? 仕事と生き方をめぐる思考と記憶の雑想記。 「次の時代の都市が、風景が、なにを欲しているか。 それを探すために、また旅をし、言葉を紡ぎ、建築をつくる。 それを繰り返してきたし、これからもつづけるのだろう」(本文より) 「先が見えない」を愉しみたいすべての人へ これからの働き方、生き方を導く1冊。

  • 【新刊】『相続をちょっとシンプルに: 気づきをうながすためのケアフル相続入門』上村拓郎

    ¥1,760

    四六変形判/144ページ 自分だけでなく、家族や身のまわりの人たちと一緒に相続を考えるきっかけにしてもらいたい本。 本書は、相続対策の実務よりも、まずは相続を知るために「読む」ことを意識した相続エッセイです。相続は発生してからではなく、準備が大事だということに気づいてもらい、相続は自身の生活にどれくらい関わりがあるのかを考えてもらうことを目的にした本です。 全国に点在する空き家の問題、司法書士の仕事や「争族」の対策を切り口に相続の基本的な事柄を俯瞰し、相続にとって重要と言われる遺言書のこと、土地や家の名義を受け継いでいく相続登記の重要性やエンディングノートの効果を考えます。また信頼できる人に財産管理を任せる民事信託・家族信託についても、認知症などさまざまな状況をふまえた「使用例」を紹介し、その有益性に言及します。 そして、随所にある著者自身の私生活で体験した出来事や司法書士業務の経験をベースに書かれた事例も本書の大きな魅力です。相続の「浅い」部分から「深い」ところまで理解できる解説も豊富ですが、本書にある著者自身の体験談は読者にとって相続をより身近に感じる手がかりとなるはずです。 この本をつうじて「本当に財産はないのか」「お金がないから関係ないのか」「遺言書はいつ必要なのか」「民事信託・家族信託はどのくらい使えるものか」など、自身の生活と「相続」との距離感を考えてもらいたい。そして、「遺言書があればこんなことに……」「家の名義変更に、こんなにも苦労するなんて……」という事前の準備を怠ることで発生するケアレスミスならぬ「ケアレス相続」を少しでも減らして、「ケアフル相続」があふれた社会へ。 相続についてちょっとでも気になることがある人を中心に、いまの自分の生活と相続はまったく関係ないと思っている人や、今まさに、相続の世界にどっぷり浸かっている人にも参考にしてもらえるはずです。 本体は、文庫よりすこし大きいコンパクトサイズ、手軽で持ち運びがしやすいと思います。

  • 【新刊】『わたしの知らない子どもたち』西川美和

    ¥2,200

    四六判/352ページ 私は、暗闇でものを見られる大人になれるでしょうか。 音楽家の父のもと、ピアノに親しんで育った私は、戦争ですべてを失い、 生きるために、自分を偽ることを選んだ――。 今秋10月16日公開予定となる新作映画の原案小説にして、映画では語りえなかったいくつもの物語が、情景が、心象が……「生きる」ことにどこまでも真摯なその姿が胸にのこって離れない、戦渦を生きたひとたちが奏でる圧倒的長篇。 「その子たちとの毎日は、汚い格好をして、悪いことばかりおぼえて、ひどい生活だったと思うけど、行くあてのなくなった私には、真っ暗な中に灯った小さなランプのような、あたたかい居場所でした。世の中のうつりかわりや、みるみる新しくなる世界の明るさが私たちから見ればしらじらしくて、誘われても、戻りたい場所とは思えなかったのです。」 ーー本文より

  • 【新刊】『四坪の本屋はなにを考えているのか』岸波龍

    ¥770

    新書判/32頁 機械書房・岸波さんが何を考えているか。 いまアツアツの本屋店主の思いの溢れる1冊。

  • 【新刊】『まだ夜な気がしてる。まだ7時な気がしてる。まだ土曜日な気がしてる。まだ家にいてもいい気がしてる。まだ仕事しなくてもいい気がしてる。まだ働かなくてもいい気がしてる。まだ15時な気がしてる。まだ4月な気がしてる。まだ26歳な気がしてる。まだ22時な気がしてる。本当はもう朝になろうとしている。』マンスーン

    ¥1,980

    B6変形判 288ページ ウェブメディア『オモコロ』人気ライターの著者によって、2018年より約7年間にわたってTwitter(現 X)に投稿された“日記のような何か”の全貌。読むとくせになる、言葉と日常のちょっと向こう側。

  • 【新刊】『尾崎世界観のおなやみ天国』尾崎世界観

    ¥1,650

    46判並製/154ページ いつもどこか後ろ向き。でも、こっちにだって道はある。 月刊誌『PHP』『PHP増刊号』の人気連載「尾崎世界観のおなやみ天国」を書籍化。 雑誌読者から届いた26の「なやみ」に答えた“おなやみ篇”、尾崎世界観が今会いたい人に会い「なやみ」について話し合った“対談篇”を収録。 尾崎世界観があらゆるなやみに答えて答えて答えまくった一冊。

  • 【新刊】『純文学って何だよ』編・鴻池留衣

    ¥1,980

    四六判/256ページ 文芸界のリーサル・ウェポン鴻池留衣が、9人の小説家たちを酒場に呼び出し対話。 ナゾ多き文芸ジャンルを徹底解剖! これを読めば純文学がわかる! 書ける! 令和の文芸シーンも一望できるブックガイドつき純文学入門書。 文芸誌には載らないここだけの本音が満載! 高瀬隼子「デビューしてなにが嫌かって……」 町屋良平「これから小説を書きたい若い人には言いにくいんだけど……」 尾崎世界観「純文学の世界に一番似ているのって……」 田中慎弥「本当に小説家になりたいのであれば……」 【著者略歴】 鴻池留衣 (こうのいけ・るい) 1987年埼玉県生まれ。2016年「二人組み」で第48回新潮新人賞を受賞しデビュー。2019年「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」で芥川賞候補となる。著書に『ナイス・エイジ』『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮社)、『すみれにはおばけが見えた』(田畑書店)、『本当にあった話(の話)』(文藝春秋)がある。 【目次より】 イントロダクション 「純文学って何だよ」 鴻池留衣が純文学入門におすすめしたい3作 第1回 高瀬隼子 「小説家はみんなウソをついている?」 高瀬隼子さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ高瀬隼子の1冊 第2回 町屋良平 「小説の主人公はいつも”小説家”になる?」 町屋良平さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ町屋良平の1冊 第3回 高山羽根子 「小説は”自分”と”世界”どっちを書く?」 高山羽根子さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ高山羽根子の1冊 第4回 砂川文次 「小説は経験で書くもの?」 砂川文次さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ砂川文次の1冊 第5回 石田夏穂 「小説は全然自由じゃない?」 石田夏穂さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ石田夏穂の1冊 第6回 尾崎世界観 「小説を愛しすぎている?」 尾崎世界観さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ尾崎世界観の1冊 第7回 川本直 「小説に自意識はいらないの?」 川本直さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ川本直の1冊 第8回 永井みみ 「小説の醍醐味はBL(ボーイズラブ)にあり?」 永井みみさんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ永井みみの1冊 第9回 田中慎弥 「小説は身体で書くもの?」 田中慎弥さんとの対話を終えて 鴻池留衣が選ぶ田中慎弥の1冊

  • 【新刊】『ケアする心』キム・ユダム、小山内園子【訳】

    ¥2,420

    四六判/253p 本邦初訳、韓国発の衝撃の短篇小説集! 純度100%のケア文学 韓国社会と向き合った優れた作品に贈られるシン・ドンヨプ文学賞を受賞している女性作家による注目の短篇小説集。祖母の看病をする長男の嫁、育休中の母親、同い年の子をもつママ友、認知症の父を施設に預けている専業主婦の女性など、収録する10篇の主人公はすべて女性。ワンオペ育児や介護など、家族のケアに時間と労力を捧げる人々がケアされない日常の中で、不安、孤独、嫌悪感、愛着と憎しみにまみれながら静かに奮闘し、どんでん返しが待ち受ける――。 ケアする人が抱える不安や、繊細な感情の揺れを掬い上げ、ケアそのものを取り巻く社会の構造的な問題や矛盾も浮き彫りにする本作は日本の多くの読者に共感と衝撃を持って受け止められるだろう。 「ヨンジュの半分」:かつて同期だったヨンジュは息子を3歳で亡くしていた。「私」は育休中に子どもと出かけた公園で偶然ヨンジュと再会する。頻繁に会うようになったヨンジュの存在がワンオペ育児の唯一の息抜きになっていたが、ある日、ヨンジュが子どもの面倒を見てくれていた時に、死んだ子の名前で子どもを呼んでいる場面に出くわす……。 「ケアする心」:八か月の娘を抱えたミヨンは、職場復帰を前にベビーシッターを探すが、信頼できそうな人はなかなか見つからない。そんな時、同じ団地に夫婦で暮らす高齢女性、ナムヒが名乗りを上げ、自宅で子どもを預かりたいと言う。ミヨンは監視カメラを設置する条件で子どもの世話を頼むが、ある日、映らない場所の秘密を偶然目撃してしまう……。

  • 【新刊】『感受性とジェンダー―“共感”の文化と近現代ヨーロッパ』

    ¥3,850

    四六判/308p 尊厳を踏みにじられた他者をケアして連帯する一方、感情の激発や煽動が危惧されもする昨今、「共感」は時代を理解するキーワードとなった。しかし、この感性は現代に始まったのではなく、一八世紀の「感受性」文化にその萌芽を宿していた―ロマン主義文学、道徳哲学、ジェンダーをめぐる言説を通して、「共感」の可能性から、その矛盾と限界までを探る! 目次 序論 二一世紀から感受性文化と感情史を辿る 第1部 感情史と現代(他者への共感―惑星的見地から感受性文学を考える;怒りは道徳的に正しいか?―ヌスバウムと感情の現代哲学;歴史学と文学のはざま?―感受性文学を手がかりに感情史を考える) 第2部 感受性の思想と文化(市民社会と宗教―ヒュームの『自然宗教をめぐる対話』;ヒュームの共感論・再訪―共感とは受動的で主観的な感情伝染か;ポウプ、コラルドー、そしてルソー―『新エロイーズ』における感受性の諸相;愛情の偽装―『娘たちへの父親の遺産』とウルストンクラフ卜;感受性の居場所―オースティンの初期作品から『分別と多感』へ) 第3部 感受性の誤認と帝国(恐怖の感染、恐怖の消費―超常現象と公共圏形成;感受性の洗練と誤認―エッジワースとオースティンの描く「共感」の帝国;「共感」の矛盾と限界―『ジェイン・エア』における感情の問題)

  • 【新刊】『エリザヴェータ・バーム/気狂い狼 オベリウ・アンソロジー』

    ¥3,300

    四六判/496ページ ダニイル・ハルムスの原点、伝説のグループ「オベリウ」の全貌がついに明らかになる──。 100年前、20歳前後の若者たちによって結成された「オベリウ」(ОБЭРИУ)は、20世紀前半のロシアにおける文学的実験の極致をきわめた。ダニイル・ハルムスの「エリザヴェータ・バーム」「出来事」新訳、これまで未邦訳だったニコライ・ザボロツキー「気狂い狼」、コンスタンチン・ヴァーギノフ「スヴィストーノフの仕事と日々」、レオニード・リパフスキー「水論」など、この伝説のグループ周辺12名の代表作を網羅した世界初のアンソロジー。 「本書に訳出するのは、「オベリウ」と「チナリ」に縁の深い者たちの作品である。どちらのグループにも所属したハルムスとヴヴェジェンスキーは、その反伝統的な作風がロシア国内外で比較的早くから注目され、著作集や全集が刊行されてきた。しかしふたり以外の作品は、ザボロツキーを除き紹介が遅れた。「オベリウ」アンソロジーは、すでに1991年にロシアで、2006年にアメリカで刊行されているが、どちらも「オベリウ」のメンバー(オベリウ派)を網羅しているわけではなく、必ずしも代表作を採っているわけでもない。そこで本書には、レーヴィンやウラジーミロフといった、ロシアでさえほとんど知られていないマイナーなオベリウ派に、「チナリ」のメンバーも加え、それぞれの代表作をなるべく多く収録した。したがって、現時点では本書が世界で最も包括的な「オベリウ」アンソロジーといってよい」(本書「はじめに」より) 「オベリウ派――彼らはそう名乗っている。この言葉は、リアルな芸術の結社のことだと理解されている。この嘘くさい大仰な名前は、レニングラードのちっぽけな詩人グループが勝手に詐称しているものである。連中はほんの僅かだ。片手で指折り数えることができる。その創作ときたら……。」(オベリウに対する批判記事「反動的曲芸」より) ◎オベリウとは? 20世紀前半のロシアにおいて、「ロシア・アヴァンギャルド」と後に称される前衛芸術運動が興隆する。その寿命は短かったが、落日の間際、未来をも貫く鋭い光芒を放つ。それが「オベリウ」である。1927年に若者たちの手で結成されたこのグループは、「反革命的」と批判され数年で瓦解するものの、メンバー(オベリウ派)は創作をつづけ、ロシア文学史上きわめてユニークな作品を残した。また一部のオベリウ派は「チナリ」にも属していた。これは「オベリウ」と異なり閉じられたグループで、仲間たちは頻繁に集まりさまざまなテーマについて話し合った。そこでの会話がしばしば創作のヒントになっている。「オベリウ」も「チナリ」も長く忘却されていたが、20世紀後半から、ロシア文学史におけるミッシング・リンクとして世界的な注目を集めだす。両グループのメンバー全12人の創作を1冊に纏めた本書によって、その全貌がいま初めて一望のもとに置かれる。 【目次】 はじめに 「オベリウ」とは何か━━人と成り立ち 「オベリウ」と「チナリ」略年譜 Ⅰ オベリウ ダニイル・ハルムス 出来事 エリザヴェータ・バーム ヴヴェジェンスキーへ ザボロツキーを訪ねて オレイニコフへ 〈リパフスキーが苦しみだしたのは……〉 どのように使者が私のもとを訪れたか 男が家を出ました ばあさん アレクサンドル・ヴヴェジェンスキー 〈三七〇人のこどもたち〉 はる こもりうた イワーノフ家のクリスマス ニコライ・ザボロツキー 気狂い狼 運動 不死 さらば友よ みにくい女の子 コンスタンチン・ヴァーギノフ スヴィストーノフの仕事と日々(抄) イーゴリ・バーフチェレフ 取るに足らない隣人のたとえ 「曲がった胃」での出来事 冬の散歩 ドイヴベル・レーヴィン ドゥームコプフ氏、空を飛ぶ ユーリイ・ウラジーミロフ 変な人たち スポーツマン アレクサンドル・ラズモフスキー 追憶のハルムス クリメンチー・ミンツ オベリウ派(抄) オベリウ宣言 Ⅱ チナリ ニコライ・オレイニコフ 発明家に誉れあれ チャールズ・ダーウィン ハエ ゴキブリ 〈ごく頑丈なガラス越しに……〉 ノミの師範 レオニード・リパフスキー 〈太陽が異国に沈んだ〉 水論 ヤコフ・ドゥルースキン 窓 補遺 〈どのように使者が私のもとを去ったか〉 夢 チナリ 訳者解説━━十二人の「変な人たち」 訳者あとがき 底本一覧

  • 【新刊】『しんどい日常を生き抜くための文学』小林真大

    ¥2,200

    四六判/328ページ この苦しさの正体は? ──名作にヒントあり 「本に書かれた絶望が、誰かの生きる術になる」 なぜ、SNSでつながっているのに孤独なのか? なぜ、「普通」に合わせるほど苦しいのか? なぜ、頑張っても満たされないのか? 本書は、20代〜30代が抱える「SNS疲れ」「タイパ志向」「承認欲求」といった現代特有の苦しみを、文学作品を通してひも解く文学入門書です。 カミュ『異邦人』、カフカ『変身』、村上春樹『象の消滅』、村田沙耶香『コンビニ人間』など10の名作を、高校の国語教師である著者が“現代の悩み”に重ね合わせて分かりやすく解説します。本書に即効性のある解決策はありません。AIのように、すぐ答えが返ってくるわけでもありません。しかし、だからこそ本書を通して、簡単に答えの出ない問いに向き合い続ける「体力」が身につくはずです。 作家たちが悩みながら「時間」をかけて名作を書き上げたように、本書で「時間」をかけて自分自身と向き合ってみませんか。 目次 【第1部:日々のコミュニケーションが苦しいあなたへ】 第1章:その「いいね」は、本当に必要? ──カミュ『異邦人』に学ぶ「空気を読まない」生き方 第2章:つながるほど、心は遠くなる? ──イヨネスコが暴いた「わかり合えなさ」の正体 【第2部:「普通の幸せ」が手に入らないあなたへ】 第3章:AIが決める、あなたの「格付け」 ──カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』の予言 第4章:「いつか」が来たら幸せになれる、という呪い ──ベケット『ゴドーを待ちながら』症候群 【第3部:大切なものを失いつつあるあなたへ】 第5章:タイパ重視の「倍速再生」で失われる、私たちの感性 ──村上春樹『象の消滅』からの警告 第6章:「自分らしく、でも浮かないように」という無理ゲー ──村田沙耶香『コンビニ人間』が暴く「普通」という地獄 【第4部:逃れられない人間関係に悩むあなたへ】 第7章:誰かの「地獄」を見て見ぬふりをする、私たちの日常 ──川上未映子『ヘヴン』で読み解く暴力の本質 第8章:親からの期待が重すぎて死にそう ──カフカ『変身』が突きつける「家族」という名の檻 【第5部:答えのない問いと向き合うあなたへ】 第9章:やりがいの裏にある、終わらない「砂地獄」 ──安部公房『砂の女』が暴く労働の真実 第10章:悩んだまま生きていく技術 ──中島敦『悟浄出世』と歩む「答えのない問い」との付き合い方

  • 【新刊】『AIはニュータイプの夢を見るか: 人工知能と想像力のあいだ』三宅陽一郎

    ¥3,080

    四六判/288ページ 想像力と実装の交差点に立つ、渾身のAI×コンテンツ論 ガンダムシリーズに登場する新人類「ニュータイプ」をはじめ、SFのなかで描かれる人間のスケールを超えた知能の姿は、AI研究のビジョンに少なからず影響を与えてきた。AIが当たり前になりつつあるいま、SFが先取りしている未来は私たちに何を語りかけるのか。最新の知見と豊かな想像力を駆使して論じ尽くす。

  • 【新刊】『ちりめん本 海を渡った日本昔ばなし』

    ¥2,750

    四六判/249ページ 明治時代に海外で人気を博したちりめん本の日本昔ばなし絵本が現代によみがえる! 人気絵師によるかわいい木版挿絵と伝承のままに英訳されたストーリーを再現。「桃太郎」「舌切雀」「猿蟹合戦」など選りすぐりの10作品と日本語訳を収録。

  • 【新刊】大山祐亮『トンデモ学説をぶった斬ったら比較言語学の入門書になった件:激論十番勝負』

    ¥1,980

    四六判/340ページ <言語学習の鬼才>、無双する。「その学説、論破させていただきます」 人文系最難関学問の一つ、比較言語学。「終わりゆく学問」の荒涼を、丹念な解説[ガイド]と柔軟な発想[アイディア]で紹介。 ・『古事記』を別の言語で読み解くと本当の意味がわかる? ・日本語のルーツは●●語だ? ・すべての言語の源流にある言語は○○だ? などなど、「トンデモ言語学説」及びさまざまな「トンデモ学説」の根底に流れる問題を一刀両断。 「こうだったらよいのにな」という妄想・妄言をひとつずつ丁寧に潰していく真の啓蒙書。 [目次] ・出陣前に ・第1章:語源で読み解く古代文献   ――えっ、古事記は日本語じゃなかったんですか!? ・第2章:最強の語源   ――ワタシの説明力は53万  ・第3章:日本語の起源を解き明かしてみせる!   ――使命感に駆られ過ぎた人たち ・第4章:民族と語族   ――元は同じ言語を話していたのだから、俺たちは兄弟だ! ・第5章:絶対すべての言語を分類するマン   ――果たして俺達は分類がしたかったのか? ・第6章:技術の勝利だ!   ――最新の研究結果が示す日本語の起源 ・第7章:終わり良ければすべて良し   ――検証に世紀の大発見を必要とする「仮説」の山 ・第8章:比較言語学の野望   ――まだ見ぬ世界祖語を求めて、俺達の冒険は続く! ・第9章:審判の不在   ――「答えは神のみぞ知る」で勝負ができるのか? ・第10章:戦いの果てに   ――比較言語学の世界を焼き尽くす激論の後に残ったものとは

  • 【新刊】『詩あ ンソロジー 01』

    ¥1,100

    A5・並製/104ページ 2025年5月に創刊されたドキュメンタリー詩誌「詩あ」の派生シリーズ「詩あンソロジー」の第1弾! 2025年8月に開催された「マーサ・ナカムラ、田中さとみ、山﨑修平 詩の教室」に提出された詩などを含む24篇、三者のトーク内容を収録。 〈目次〉マーサ・ナカムラ「杣戸」/咲貴「はじめまして」/佐野豊「ほんね」/瀧口いせき「兄弟」/蜂矢志ん「スケッチ(夏)」/たばたともこ「海から島へ」/矢澤あねら「てのひらで掬って」/三波並「糸」/水庭まみ「しらない人と」/高瀬二音「彼女の肖像」/雪代明希「夜明け」/柿沼オヘロ「馬」/田中さとみ「黒子」/トーク「助言は聞き流す!? 自分を信じて詩を書いていく!」マーサ・ナカムラ×田中さとみ×山﨑修平/山本彩子「残歌」/清水ろか「奇譚塔」/碧はる「窓。〈boundary〉」/光枝ういろ「ひかりえらんゔぃたる」/中筋智絵「あかいきれはし」/為平澪「ホーム」/緒方水花里「チキン南蛮する恋」/南田偵一「松方弘樹の四角い顔がテレビの四角を決めた」/更科憬「声の起源」/名端みちる「柿」/山﨑修平「人の季節」

  • 【新刊】『ドキュメンタリー詩誌 詩あ 02: 詩を投稿しよう 書き続けることへの、ひとつの扉』

    ¥1,100

    A5・並製/136ページ 2025年5月に創刊され、各種メディアに紹介されたドキュメンタリー詩誌「詩あ」の第2号。特集は「詩を投稿しよう 書き続けることへの、ひとつの扉」。松下育男×石松佳の特別対談を皮切りに、「現代詩手帖」選者を務めた川口晴美、峯澤典子の特別インタビューを収録。他に「現代詩手帖賞」受賞者の花氷や2023年に第一詩集を刊行した嘉陽安之のインタビュー、石田諒と雪柳あうこの寄稿文などボリュームフルな内容。寄稿詩のテーマは「送る(贈る)」、山内優花、木下太尾、鹿又夏実、佐藤帆菜、伊藤暁里、ゐしもりみづゑ、南田偵一、佐野豊、手塚真梨子、ユウアイト、Kan Sanoの11名が寄稿。中でもKan Sanoは音楽の世界で活躍しているミュージシャン。連載は石松佳、山﨑修平、今号から杉本真維子の連載もスタートする。

  • 【新刊】『詩あ01』

    ¥1,100

    A5・並製/112ページ ドキュメンタリー詩誌「詩あ」01の特集は「現代詩をはじめよう」。松下育男の特別インタビュー、マーサ・ナカムラと山﨑修平の対談、佐藤文香のインタビューを中心に、3つのパートに分けて、「詩を読む」「詩を書く」「詩を学ぶ」「詩を教える」について、わかりやすく考察しています。石松佳、赤澤玉奈、ケイトウ夏子、南田偵一、杉本真維子、石田諒、関根健人、山﨑修平8名による寄稿詩は、「学校」を共通テーマとし、さまざまな現代詩のスタイルを掲載。連載は石松佳、山﨑修平によるエッセイ、そして、詩の編集者・藤井一乃による連載対談。装幀・ブックデザインは水戸部功。

  • 【新刊】『一泊二日 観光ホテル旅案内』甲斐みのり

    ¥1,760

    A4変形判並製/125ページ バブル全盛期に人気を博した観光ホテル。個性溢れるお風呂に豪華な食事・・・建物も昭和レトロなものが多く、その魅力が今改めて注目されている。人気文筆家・甲斐みのりが懐かしくて新しい観光ホテル旅をご案内。さらにオススメの立ち寄りスポットも。

  • 【新刊】『大阪建築 みる・あるく・かたる』

    ¥1,760

    A4変形判並製/128ページ 建築史家・倉方俊輔と、作家・柴崎友香が、梅田、中之島、西天満、北浜、船場、心斎橋、難波、天王寺、大正…と、建築をめぐって大阪の街を歩き、その魅力について語り合う新しい建築ガイドブック。大阪を代表する近代名建築群はもちろん、建築という視点では語られることの少ない商業施設や、有名ではないけれども愛すべき建築まで多数登場します。

  • 【新刊】『東京建築 みる・あるく・かたる』

    ¥1,540

    A4変形判並製/112ページ 建築史家・倉方俊輔と文筆家・甲斐みのりが案内する、たてものと東京を楽しむお散歩ガイド。 ●お茶の水~神保町 カラフル&味わい建築。 ●向島~浅草 震災復興モダンを歩く。 ●両国~深川 東京スカイツリーが照らし出す街。 ●青山~表参道 明治時代と最先端。 ●上野公園 野外建築ミュージアム。 ●丸の内~日比谷 「あえて行く」東京の中心。

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