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【新刊】『スピノザ――読む人の肖像』國分功一郎

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新書/432ページ

哲学者とはいかなる人物なのか。何を、どのように、考えているのか。思考を極限まで厳密に突き詰めたがゆえに実践的であるという、驚くべき哲学プログラムを作り上げたスピノザ。本書は、難解とされるその全体像を徹底的に読み解くことで、かつてない哲学者像を描き出す。哲学の新たな地平への誘いがここに!

【目次】
凡例

序章 哲学者の嗅覚

第一章 読む人としての哲学者――『デカルトの哲学原理』
  1 スピノザの三つの名前
  2 スピノザ哲学の「源流」
  3 『デカルトの哲学原理』第一部――方法の問題
  4 『デカルトの哲学原理』第二部――スピノザと物理学

第二章 準備の問題――『知性改善論』『短論文』
  1 スピノザの二つの技術
  2 『知性改善論』と方法
  3 『短論文』と神の存在証明

第三章 総合的方法の完成――『エチカ』第一部
  1 『エチカ』誕生の地
  2 『エチカ』第一部(1)――総合的方法の完成
  3 『エチカ』第一部(2)――実体と様態

第四章 人間の本質としての意識――『エチカ』第二部、第三部
  1 『エチカ』手稿の発見
  2 『エチカ』第二部――身体と精神
  3 『エチカ』第三部――欲望と意識

第五章 契約の新しい概念――『神学・政治論』
  1 『神学・政治論』の執筆
  2 神学的なもの
  3 政治的なもの

第六章 意識は何をなしうるか――『エチカ』第四部、第五部
  1 再び『エチカ』へ
  2 『エチカ』第四部――良心と意識
  3 『エチカ』第五部――自由は語りうるか

第七章 遺された課題――『ヘブライ語文法綱要』『国家論』
  1 スピノザ晩年のオランダ
  2 『ヘブライ語文法綱要』――純粋な知的喜び
  3 『国家論』――来るべき民主国家論

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