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【新刊】『日本語からの哲学』平尾昌宏

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四六判/312ページ

〈です・ます〉体で書き上げた論文が却下された著者が抱いた疑問。「なぜ〈です・ます〉で論文を書いてはならないのか?」

〈である〉と〈です・ます〉、二つの文末辞の違いを掘り下げていった末にたどり着いたのは、全く異なった二つの世界像=哲学原理だった。

国語学、日本語学の成果をふまえ、日本語で哲学することの可能性を追求した画期的な論考。〈である〉と〈です・ます〉それぞれが表す哲学原理とは? 愛、正義、ケアの概念は〈である〉で語るべきか、それとも〈です・ます〉で語るべきか? 世界には〈です・ます〉でしか描けないものがある。スケールの大きな思考実験にして、唯一無二の哲学入門。

「本書は(自分でも驚くのだが)日本語の「です・ます」と「である」について、ただそれだけを論じた本である。だが、その結果として(これも驚いたことに)、全く異なった二つの世界像に到達する。この二つの世界像がそれぞれどのようなものか、それらにどんな意味があるか、それを今ここで示すのは難しい。その意味、というより、それらに何らかの意味があることを明らかにするためだけに、これだけの分量が必要だったと言うしかない。もしその内実に関心があるという奇特な方がいらっしゃったら、後は本文を読んで貰うしかない。」(「まえがき」より)

【目次】
まえがき

■第1部 問題編
第1章 なぜこんな問題を考えるか
第2章 なぜ論文を〈です・ます〉で書いてはならないのか
第3章 〈です・ます〉肯定論

■第2部 日本語学・国語学編
第4章 「女子ども向き」説
[ノート1]〈です・ます〉とケア
第5章 「話し言葉」説
第6章 「敬語」説
[ノート2]人称詞と敬語
第7章 モダリティ
[ノート3]言語と主観性
第8章 待遇表現論
第9章 文体論

■第3部 日本語からの哲学編
第10章 〈です・ます体〉から〈である体〉へ
[ノート4]〈だ体〉の問題
第11章 〈である体〉の人称的構造
第12章 〈です・ます体〉の人称的構造
[ノート5]文体、ジャンル、混用
第13章 文体から原理へ、学問経由
[ノート6]〈である原理〉と正義
第14章 〈です・ます世界〉と〈である世界〉
第15章 世界内の構成要素

■第4部 異論と展開編
第16章 文体と原理
第17章 二分法を超えて
第18章 我と汝、我とそれ
第19章 生成
第20章 制度と間
[ノート7]愛とケア

結びに代えて
あとがき

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