
【新刊】『カフカ断片集:海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ』頭木
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文庫判/224ページ
家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、 あらゆることに、私は失敗する。
いや、失敗することすらできない。(本文より)
20世紀を代表する巨星が残した、短く未完成な小説のかけらたち。
絶望的で何故だか笑える言葉の中にある、カフカが本当に伝えたかったこと。
カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の断片集。完全新訳で登場。
本作に収録されている断片
・わたしはいつでも道に迷う。
森の中だが、ちゃんと道がある。
うっそうとした暗い森だが、道の上にはわずかな空も見える。
それでもわたしは、果てしなく、絶望的に、道に迷う。
しかもわたしは、一歩、道から外れると、たちまち千歩も森に迷い込んでしまう。
よるべなくひとりだ。
このまま倒れて、ずっと倒れたままでいたい……
(〔道に迷う〕より)
・すぐとなりにいる人までの道のりが、わたしにとっては、とても長い。
(〔隣人までの距離〕より)
・ふさわしくない。
それはわかりきっている。
だが、こうもふさわしくないとなると……
(〔ふさわしくない〕より)
・うまくいかないことは、うまくいかないままにしておかなくては。
さもないと、もっとうまくいかなくなる。
(〔うまくいかないこと〕より)
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