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【新刊】『戦前生まれの旅する速記者』佐々木光子
¥1,980
B6判/84ページ(画像は仮のものです) 速記一本で時代を駆けてきた女性の 軽やかなキャリアと人生の軌跡 「こういう話、面白い? そう。じゃあよかったわ。」 この本は、大正最後の年=1926年に生まれて、80歳になるまで速記者を続けた佐々木光子さんの人生を聞き取ったものです。 佐々木さんは戦前に女学校で速記を学び、日本銀行に勤め、戦後にフリーの速記者として独立。 NHKラジオでは寄席で落語を書き起こし、雑誌「平凡」では作家や俳優の座談会を活字にまとめ、青山学院では速記の講師を担い、経済界では田中角栄をはじめとした歴史に名を残す政治家たちの会合にも臨席。 速記の国際会議をきっかけに40代でフランス語を学び始め、語学留学と海外旅行を重ねるようになりました。 何歳になっても好奇心を失わず、時代に流されることもなく、速記という仕事一筋に駆け抜けてきた佐々木さんの約1世紀にわたる人生は、今とこれからを生きる私たちに大きな気づきをもたらしてくれるはずです。 本書に収録した主なエピソード ・樺太の職工だった父が残した月給袋 ・日本銀行の地下室の秘密 ・速記で乗り越えた新円切り替え ・いわさきちひろが描いてくれた絵 ・田中角栄の一言「速記屋さんご苦労さん」 ・家を建てるために箱根で働く ・デンスケ(テープレコーダー)の普及 ・速記者御用達の原稿用紙とペン ・フランス滞在。異国の文化を生きる ・ベルリンの壁を越えた先の光景 書名:『戦前生まれの旅する速記者』 著者:佐々木光子 聞き手:竹田信弥 編集・構成:秋葉貴章 装丁・組版:中村圭佑 判型:B6判、ガンダレ製本 ページ:84頁 版元:双子のライオン堂出版 価格:1800円+税 発売日:2024年12月1日(予定) ISBN:9784910144122
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【新刊】絵本『じゅんびできた?』 文・星野真里、絵・くれよんカンパニー
¥1,980
B6・上製本・ 糸かがり/32ページ 「じゅんびできた?」は、都市養蜂について、楽しく可愛く学べる絵本です。詩的で優しい語り口のストーリーに、想像力を刺激するカラフルなイラストがたくさん。小さくてもパワフルなミツバチたちの生活が目の前にたちあらわれます。 原作は、俳優・歌人の星野真里さん、作画は、漫画家のくれよんカンパニーが担当しました! 物語は、ふう子と、友達のけいちゃんとれんくんとテレビ局の中庭で行われている養蜂の様子を見学に行きます。ミツバチを近くで見てみようと、3人で静かに巣箱に近づいていくと・・・ふう子たちはいつの間にかミツバチの姿に! 働きバチに案内されながら、巣箱の中へ! はちみつを探しに街に冒険へ!女王バチにも会えるかな? 巻末には、TBS社屋の中庭で実際に養蜂活動をしている養蜂家が監修するミツバチの生態についてしっかり学ぶことができるコーナーも付録しました。 自然や昆虫好き、SDGsに興味がある子供へのプレゼントに最適です! ■著者紹介 星野真里(ほしの・まり) 1981年7月27日生まれ、埼玉県出身。幼少より子役として活動。1995年NHKドラマ「春よ、来い」で本格的に女優活動を開始し、TBSドラマ「3年B組金八先生」坂本乙女役で注目を集める。2005年の初主演映画『さよならみどりちゃん』では仏・ナント三大陸映画祭主演女優賞を受賞。現在ではドラマ、舞台はさることながら「セザンヌ化粧品」企業広告を務めるなどジャンルを問わず幅広く活躍中。また、Eテレ「NHK短歌」で司会を務めたことがきっかけとなり、短歌の世界の奥深さに魅了され探求する毎日である。 くれよんカンパニー 漫画家・イラストレーター。2014「バウテンダー」で「ビッグコミック」第1回オリジナル新作賞「大賞」受賞。単行本に『夫婦フーフー日記』(原著・川崎フーフ、脚本・林民夫、小学館)・『君の大声を聞いたことがない』・『世界は半分になった』(小学館)、『アイランドブックストア』(双子のライオン堂)など。イラストレーターとして『猫の気まぐれには理由がある』(著・橋本ねう、技術評論社)、『なぜか宇宙はちょうどいい』(松原隆彦、誠文堂新光社)、『ニュートリノってナンダ?(改訂版)』(著・荒船良孝、誠文堂新光社)、『読書会の教室』(著・竹田信弥・田中佳祐、晶文社)などに装丁画・挿絵を提供。手芸が好き。 ■ミツバチ監修 谷口侑太(主任養蜂家) 谷ちぐさ(TBS常駐養蜂家) ■書籍概要 書 名 じゅんびできた? 著 者 文・星野真里、絵・くれよんカンパニー 監 修 谷口侑太(主任養蜂家)、谷ちぐさ(TBS常駐養蜂家) 協 力 TBS CSR推進室 サイズ B6 32ページ 上製本 糸かがり綴じ 定 価 1,980円(税込) 発売日 2024年12月20日 発 行 双子のライオン堂出版部 ISBN 9784910144146 ※全国書店、ネット書店にてお買い求めいただけます。
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【新刊】『製本と編集者 vol.3』 編著・笠井瑠美子
¥1,320
A5判変形・ソフトカバー /122ページ これまでの出版業界にとって本を作るということは疑う余地もなく、紙の本を作るということだった。電子書籍が登場し、多くの人たちが当たり前にそれを読む端末を手にし、紙の本の価値を問われるようになって久しいが、それでもまだ紙の本のほうが商売になる(儲かる)という理由で、なんだかんだと紙の本は作られ続けている。けれど商売になるかどうか以前に、どうして紙の本をいいと思うのか説明できるようになりたい。それは自分がこの先もこの仕事を続けていく理由に繋がるはずだからだ。 製本の現場から、三人の編集者へ問いかける これからの本についてのインタビュー、シリーズ完結 編者:笠井瑠美子 話す人:中村康二(光文社)、岸本洋和(平凡社)、出射優希(ライター) 中村康二(なかむら・こうじ ) 一九八一年生まれ。千葉県出身。武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科卒。病院の受付からパソコン誌二誌の編集を経て漫画編集者に。ウェブ漫画サイト「トーチweb」「コミックボーダー」「webアクション」を立ち上げる。二〇二四年七月から光文社に在籍。 岸本洋和(きしもと・ひろかず) 一九八一年生まれ。東京大学教養学部超域文化科学科(文化人類学)卒業。同大学院総合文化研究科修士課程中退後、二〇〇六年思文閣に入社。古美術を扱う仕事を五年経験したのち、二〇一一年平凡社に入社。二〇一五年、科学と文芸のシリーズ「スタンダード・ブックス」を創刊。新書、ノンフィクション、エッセイ、写真集、小説、人文書、絵本、漫画など、ジャンルを問わずいろいろ作っています。 出射優希(いでい・ゆうき) 二〇〇二年生まれ。兵庫県出身。京都芸術大学文芸表現学科卒業。インタビューを学ぶ。二〇二四年より、藍染を中心に伝統文化を伝える・受け継ぐ活動を行う「藍の學校」に、ライターとして伴走中。それを機にフリーライターとして活動をはじめる。人が好き。
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【新刊】『かけないひび』橋本亮二
¥1,100
文庫判・ソフトカバー /90ページ 二〇二四年、四十二歳から四十三歳への日々の小さな記録。 本を巡る六月の岩手ツアー。盛岡に降り立ち、紫波の町を歩き、たくさんの人と会った。旅をしていても、日常は頭によぎり、呼吸が浅くなる瞬間はあった。隣にいてくれる人、通り過ぎたり向き合ってくれる人がいて、それは抑えられた。温かい記憶、そのなかにも鋭利な衝動や漠とした虚しさ、足元が揺らぐ感覚はあった。それでも、あの日を思うとやわらかい光に包まれる。 常な日なんてないけれど、日常は存在する。心身の変化を強く感じる。年齢や環境のせいではなく、仕事とも人との関係性においても、核となるところで向き合えてこなかった積年が突きつけられている。言葉を綴ることも、えいやと走り出すことも叶わない日が続く。一日いちにち、欠けることがないようにとだけ思い、繰り返している。 すっかり読めなくなったけれど、気持ちも考え方も啓いてくれるのはやはり本だった。一人の人間の機微、捉え難い関係性や社会のあり方を掬い取り作品として昇華する作家の力。長い物語の全体がすこしずつ心にしみ渡ることも、たった一文に奥深く横になっていた思いが呼び覚まされることもあった。こんな文章を書きたい、その気持ちは変わらずある。そう思わせてくれる本は過去に数知れずあるし、これからも生まれてくる。 あの日のこと覚えてる? いつか、自分にも、横にいる人にも、遠くにいる誰かにも声を掛けたい。(まえがきより)
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【新刊】『調査する人生』岸政彦
¥2,530
四六判・ソフトカバー /308ページ 長い年月をかけて対象となる社会に深く入り込み、そこで暮らす人びとの人生や生活を描くフィールドワーカーたちは、自分たちの人生もまた調査に費やしている。生活史調査で知られる著者が、打越正行、齋藤直子、丸山里美、石岡丈昇、上間陽子、朴沙羅の卓越した6人のフィールドワーカーたちと「調査する人生」を語り合う。 目次 序 第1回 打越正行×岸 政彦 相手の一〇年を聞くために、自分の一〇年を投じる 暴走族の中でパシリをはじめる 「大学生のくせによく頑張ってるじゃないか」 「地元」はどうやら優しい共同体ではない ネットワーク全体の中に埋め込まれて関係性や作業が進んでいく 地元の実践感覚を数年かけて身に付けていく パシリを引き継ぐ後輩が入ってこない 製造業は「書かれた言語」、建設業は「話し言葉」のコミュニケーションが中心 リスクを最小限にしてうまく生き残り続ける能力 暴走族が一〇年間で激減 ストレートな地元愛を聞くことはほとんどない 敬意を持つ相手は、妻や彼女を殴る男でもある 調査の初日にパクられる いつまでたっても自分はよそもの 関わり続けたら完全に中立的ではいられない 本は燃えてもフィールドノートは燃えなかった 沈黙に耐えきれずカラオケで曲を入れてしまう 「別世界のビックリ話」で終わらせないためにどう書くか 暴力の問題を自分の問題として書く 調査対象でもフィールドワークでもなく、人生である 第2回 齋藤直子×岸 政彦 生活そのものを聞き取り続けて見えてくること 社会学との出会い 複数の「しんどさ」がつながったとき 生活史の第一人者たちから学ぶ 部落問題の調査でなにを聞くのか 生い立ちを肯定するための「自分史」運動 テーマだけを聞くのはもったいない 「何をされたか?」ではなく「どう思ったか?」 からの広がり 質的調査も量が大事 詳しくなるのはストーリーやインタビューの技術ではない 当事者と当事者でないところの接点 「社会問題が実在する」とは 差別する側のパターン化 部落問題と結婚・家制度 「結婚には反対だが差別ではない」の疑わしさ 差別する側の非合理的で過剰な拒否感 やればやるほど離れられなくなる 第3回 丸山里美×岸 政彦 簡単に理解できない、矛盾した語りを掘り下げたい ホームレス研究から排除された女性 調査をお願いする勇気 畳の上で寝ることよりも大事なこと 「改善」より先に「理解」したい 人は矛盾を抱えて生きている これまでの研究は「男性ホームレス研究」だった 問いの前の問い 社会学者が「責任解除」をすること 語りを理由に還元しない 語りの矛盾や飛躍こそもう一度聞く 理論がないと何十人聞いてもわからない 一つの行為に一つの理由、ではない 第4回 石岡丈昇×岸 政彦 生きていくことを正面に据えると、なかなか威勢よく言えない 「咬ませ犬」ボクサーに話を聞く フィリピン、マニラのボクシングジムへ なぜボクサーになるのか? 泣き真似、豪雨、ヘビ 立ち退きは「宿命」か 威勢よく言えることを可能にする条件 まだまだわかる部分があるはず 第5回 上間陽子×岸 政彦 調査する人生と支援する人生 沖縄の女性たちの調査をはじめる インタビューって面白いな、と思った 「沖縄は絶対にやらない」と決心した院生時代 「強いコギャル」の話を書きたかったはずなのに 「話がまとまるまでいなきゃ」って思う 支援に振り切りシェルター開設 私がやっているのは、それぞれを特別扱いすること 加害者の語りをどう書けるのか 調査相手との距離・関わり方 しつこさが大事 第6回 朴 沙羅×岸 政彦 人生を書くことはできるのか 親族の生活史を聞く テーマや問いを設定して……あれ、設定できなくない? インタビューはコントロールできない その場で言語化された言葉の解釈 一時間、二時間の人生、九〇年の人生 「酒がうまい」論文 「わかる」ことと「共感する」こと 「中の人」の体験の面白さ 歴史的事実と個人の語り 「歴史的な出来事」の拡張 ジャーナリズム、カウンセリング、社会学 相手が泣いてしまう経験
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【新刊】『ブリクセン/ディネセンについての小さな本』スーネ・デ ・スーザ・シュミット=マスン(著)、枇谷玲子(翻訳)
¥2,200
四六判 /272ページ Karen Blixenカレン・ブリクセン/Isak Dinesenイサク・ディネセンという主に二つの作家名で知られ、デンマーク語と英語の二言語で書いた女性作家についてのブック・ガイド。 『アフリカの日々』や『冬の物語』、『七つのゴシック物語』をはじめとする作品には何が描かれていたのか? ヘミングウェイに、自分よりもノーベル文学賞を受賞するのにふさわしいと言わしめたデンマークが誇るストーリーテラーは、どんな人生を送ったのか? 男性のようにズボンを穿き、自動車を運転し、ライオン狩りに行き、離婚し、自立し、外国で初めて真に成功したデンマーク人女性作家として強い女性のロールモデルとされながら、実は『バベットの晩餐会』の世界観に見られる敬虔なキリスト教家庭で培われた古い北欧的な人生観の持ち主だった彼女は、女性運動やフェミニズムに対し、どんな立ち位置にあったのか? 元ブリクセン博物館ガイドで、現在デンマークを代表する出版社で編集長を務める著者による、文学への情熱ほとばしる熱い解説で、難解といわれるブリクセン/ディネセン文学がたちまち親しみやすく、身近になる! ギーオウ・ブランデス賞受賞作。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 本文より 「『七つのゴシック物語』を読むのは、万華鏡をのぞくのに少し似ています。万華鏡を回したり、ひっくり返したりするたび、新たな模様が目に飛び込んでくるように、『七つのゴシック物語』を読むたび、様々な要素を持った新たな物語が生まれるのです」 「私はいまだに『七つのゴシック物語』のテキストが実際に何を意味しているのかを説明できる人物に出会ったことが一度もありません。それはこの作品が互いに矛盾する意味同士が連なる万華鏡のようだからです」 「(ブリクセン/ディネセンの作品の)登場人物は、何らかの形で罪を犯すことで初めて完全な人間になれるのです。彼らは人生の光と影の両方を知らなくてはなりません。(中略)愛の二つの側面――甘美な面と残忍で猛々しく暴力的な面をも体験しなくては、愛が何であるかを完全に理解することはできません。愛は時に危険で破壊的である一方で、美しく生きる力を与えてくれることもあります。ストーリーテラーは彼の行いに審判を下すことなく、その行動がどこに導かれるかをただ見守るのです」
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【新刊】『『百年の孤独』を代わりに読む』友田とん(文庫版)サイン本
¥1,298
文庫判/360ページ/サイン本 脱線につぐ脱線、なのに気づけば……。ガブリエル・ガルシア=マルケスの魔法が生んだ、驚異の読書エッセイ。 “あの名作を読みたいのに挫折してしまった読書人全員にとって、これは希望の書です!!”――三宅香帆(書評家) “小説を読むことは「小説を読む時間を生きる」こと。その奇跡がここで起きている。自分の人生の経験や記憶や今ある日常やそれらいろいろが、『百年の孤独』とコラボして徘徊を始める”――保坂和志(作家) ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を、読者であるあなたの代わりに「私」は読む。ところがつい話が横道に逸れて脱線してしまう。『それでも家を買いました』、ドリフターズのコント、『スタンド・バイ・ミー』、ドラゴンクエストⅢ、ミスタードーナツ、消息不明のA子……様々な記憶がマコンドの出来事と混ざり合い、「私」は「読む」ことの正体に近づいていく。驚異の自主制作本が、待望の文庫化! (版元サイトより)
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【新刊】『憧れの世界 ――翻案小説を書く』青木淳悟
¥2,530
四六判 /268ページ 舞台は1995年、主人公は受験を控えた中学三年生。 読書に夢中の少女はくり返し図書館へと出かける。 三島賞作家・青木淳悟はなぜ『耳をすませば』の翻案をくり返すのか? 「耳すま」のはずなのにどこか様子が変 ついに書かれた青春小説 ジブリアニメ「耳をすませば」に材をとる2つの翻案小説 「憧れの世界」、「私、高校には行かない。」(『文學界』掲載)のほか、 執筆の背景と翻案小説を書く試みで直面する課題を実作に即して検討する 「〈青春懺悔の記〉いかにファンでなかったか?」(書き下ろし)、 「小説家、ジブリを書こうとする ――「失敗から始める」翻案への道」(書き下ろし)を収録。 目次 〈青春懺悔の記〉いかにファンでなかったか?(書き下ろしエッセイ) 憧れの世界 私、高校には行かない。 小説家、ジブリを書こうとする ――「失敗から始める」翻案への道(書き下ろしエッセイ) 著者プロフィール 青木 淳悟 (アオキ ジュンゴ) (著) 一九七九年埼玉県生まれ。二〇〇三年「四十日と四十夜のメルヘン」で新潮新人賞を受賞。二〇〇五年、同作と「クレーターのほとりで」を収めた『四十日と四十夜のメルヘン』で野間文芸新人賞を受賞。二〇一二年『私のいない高校』で三島由紀夫賞受賞。著書に『このあいだ東京でね』、『学校の近くの家』、著作に「水戸黄門は見た」などがある。
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【新刊】『犬の看板探訪記 関東編』太田靖久
¥2,090
B6判 /256ページ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「犬の看板」は簡単に見つかるときもあれば、何時間歩き回っても見つからないときもある。そのさじ加減が絶妙なのだ。そうやって出会いを重ねるほどに意外なつながりが見えてきて、ただのコレクションだけにはとどまらない奥深さに気づくことができる。 私は町を歩きながら、「ああ 日本のどこかに私を待ってる犬がいる」と、『いい日旅立ち』の歌詞を少し変えて小さく歌っている。「犬の看板」探訪がきっかけで初めて足を運んだ土地も多々あり、まさにディスカバー・ジャパンである。 (プロローグより) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 犬の看板とは、「犬のフンを持ち帰りましょう」などといった文言とともに道に貼られている、美化啓発をうながす看板のこと。 犬看が好き、散歩も好き、そしてなにより犬が好き! これは、犬と犬看を愛してやまない小説家による渾身の犬愛(ワンワン・ラブ)偏愛録である。 大都会の真ん中から人里離れた山奥まで。史跡名勝などには目もくれず、ただひたすらにまだ見ぬ犬看を探し求める……。 関東地方を西へ東へ歩き回って発見した犬看は、なんと全412枚! その1枚1枚に対する愛を、著者のユニークな語り口とオールカラー写真で楽しめる1冊。 読み終わる頃にはきっとあなたも、町の犬看に自然と目が吸い寄せられるようになっているはず! 【ゲストも道連れ珍道中!】 ・滝口悠生(小説家) ・田中さとみ(詩人) ・鴻池留衣(小説家) ・わかしょ文庫(作家) 【もくじ】 プロローグ 〈第一回〉埼玉犬・志木駅編 〈第二回〉東京犬・23区編 その1 番外編 東京・世田谷犬編 〈第三回〉群馬犬編 〈第四回〉東京犬・都下編 ゲスト:滝口悠生 〈第五回〉茨城犬編 〈第六回〉茨城犬と埼玉犬・おかわり編 〈第七回〉山静地方・静岡犬と山梨犬編 ゲスト:田中さとみ 〈第八回〉福岡犬・遠征編 〈第九回〉神奈川犬編 ゲスト:鴻池留衣 〈第十回〉千葉犬編 〈第十一回〉東京犬・23区編 その2とその3 ゲスト:わかしょ文庫 〈第十二回〉栃木犬編 〈第十三回〉関東犬・追憶編と参拝編 解説 嶋 浩一郎 エピローグ
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【新刊】文芸誌『地の文のような生活と vol.5』小田垣有輝
¥1,100
サイズ:A5 ページ:90 特集:<私>を書く
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【新刊】文芸誌『地の文のような生活と vol.4』小田垣有輝
¥1,100
サイズ:A5 ページ:56 特集:〈いたみ〉を書く
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【新刊】文芸誌『地の文のような生活と vol.3』小田垣有輝
¥1,100
サイズ:A5 ページ:56 特集:恋を書く/恋で読む
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【新刊】文芸誌『地の文のような生活と vol.2』小田垣有輝
¥1,100
ページ:56 特集:父が/父を書く
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【新刊】文芸誌『地の文のような生活と vol.1』小田垣有輝
¥1,100
SOLD OUT
ページ:56 特集:差別を書く
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』シーズン1完食セット(尾崎世界観、高山羽根子、青木杏樹、オルタナ旧市街、浅生鴨、第一芸人文芸部(ピストジャム+ファビアン)おまけ付き)
¥7,920
予約商品
*パッケージの写真はイメージです。 *『華麗に文学をすくう?』のシーズン1を全てセットで届けします。 内容は、尾崎世界観、高山羽根子、青木杏樹、オルタナ旧市街、浅生鴨、第一芸人文芸部(ピストジャム+ファビアン)それぞれの商品を1つずつ計6箱のセットをお届け。 *おまけであきたこまちの新米を約2合プレゼント! 「華麗に文学をすくう?」プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005357.000016756.html
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』第3弾セット(浅生鴨&第一芸人文芸部・ピストジャム+ファビアン)
¥2,640
予約商品
*パッケージの写真はイメージです。 *『華麗に文学をすくう?』浅生鴨&第一芸人文芸部・ピストジャム+ファビアンそれぞれの商品を1つずつ計2箱お届けします。 【浅生鴨さんからのメッセージ】 インドには、もともと「カレー」という確固たる料理はないらしい。存在しない料理が、なぜかその国の名物として広まり国際的に人気を得たのである。存在しないものを存在させるのが文芸の仕事で、だからその点ではたぶんカレーと文芸は同じなのである。ただし、香辛料を一切使わず言葉だけを材料にして書かれたものが、カレーと同じように世界で人気を得られるかどうかはわからない。得られるといいんだけれども。 【第一芸人文芸部からのメッセージ】 ピストジャムさん 下北沢カレーアンバサダー、神田カレーマイスター、かしわカレーマイスターの三つの称号を持つ僕にとっては願ってもない企画です。しかもレトルトカレーの製作をしてくださるのがいつも食べている36チャンバーズ・オブ・スパイスさんだと聞いてテンションあがりまくってます。僕は36チャンバーズさんの「焙煎粗挽き唐辛子プリックポン(赤・青)」という香辛料の大ファンなんですが、そのスパイスのようにさわやかで突き抜ける刺激的な物語を書きたいと思います。 ファビアンさん カレーは強い。しいたけが苦手で筑前煮が食べられない僕に、母は「これならどう?」とカレー粉を溶いてくれた。カレーは惹きつける。登校中、学校に行きたくないと呟いた友達に「きょう給食カレーやで」と告げると、「ほな行く」と目を煌めかせた。カレーは心に残る。YOSHIKIのカレーが辛かった事件も、文豪・坂口安吾のカレーを100人前頼め事件も、カレーだから語り継がれていると思うのだ。庶民的で、みんなが好きなカレーだから。そんな強くて、魅力的で、だれかの心に残る物語を綴りたい。 「華麗に文学をすくう?」プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006020.000016756.html
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』浅生鴨
¥1,320
予約商品
*パッケージの写真はイメージです。 【浅生鴨さんからのメッセージ】 インドには、もともと「カレー」という確固たる料理はないらしい。存在しない料理が、なぜかその国の名物として広まり国際的に人気を得たのである。存在しないものを存在させるのが文芸の仕事で、だからその点ではたぶんカレーと文芸は同じなのである。ただし、香辛料を一切使わず言葉だけを材料にして書かれたものが、カレーと同じように世界で人気を得られるかどうかはわからない。得られるといいんだけれども。 「華麗に文学をすくう?」プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006020.000016756.html
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』第一芸人文芸部・ピストジャム+ファビアン
¥1,320
予約商品
*パッケージの写真はイメージです。 【第一芸人文芸部からのメッセージ】 ピストジャムさん 下北沢カレーアンバサダー、神田カレーマイスター、かしわカレーマイスターの三つの称号を持つ僕にとっては願ってもない企画です。しかもレトルトカレーの製作をしてくださるのがいつも食べている36チャンバーズ・オブ・スパイスさんだと聞いてテンションあがりまくってます。僕は36チャンバーズさんの「焙煎粗挽き唐辛子プリックポン(赤・青)」という香辛料の大ファンなんですが、そのスパイスのようにさわやかで突き抜ける刺激的な物語を書きたいと思います。 ファビアンさん カレーは強い。しいたけが苦手で筑前煮が食べられない僕に、母は「これならどう?」とカレー粉を溶いてくれた。カレーは惹きつける。登校中、学校に行きたくないと呟いた友達に「きょう給食カレーやで」と告げると、「ほな行く」と目を煌めかせた。カレーは心に残る。YOSHIKIのカレーが辛かった事件も、文豪・坂口安吾のカレーを100人前頼め事件も、カレーだから語り継がれていると思うのだ。庶民的で、みんなが好きなカレーだから。そんな強くて、魅力的で、だれかの心に残る物語を綴りたい。 「華麗に文学をすくう?」プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006020.000016756.html
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』第2弾セット(青木杏樹&オルタナ旧市街)
¥2,640
*パッケージの写真はイメージです。 *『華麗に文学をすくう?』青木杏樹&オルタナ旧市街それぞれの商品を1つずつセットでお届けします。 【青木杏樹さんからのメッセージ】 「アタマオカシイ本屋」こと株式会社書泉さんからご依頼をいただいたとき、率直に(正気の沙汰ではない!)と驚愕しました。アタマオカシイ作家として大変光栄です。学生時代を過ごした「高田馬場」を題材に、アタマオカシイ・エンターテインメントな本&カレーをお届けします。お口の中にお水をいっぱい含んで、カレーでしびれた舌を癒しながら拙作をお楽しみください。 【オルタナ旧市街さんからのメッセージ】 読むカレー、食べる小説。スプーンを持ったその手でページをめくりたくなるような華麗な一編をお届けできるよう、心をこめて仕込み、あ、いや、執筆します。どなたさまも匙を投げ出さずにお付き合いください。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? https://liondo.jp/?p=3959
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【カレー】『華麗に文学をすくう?』第1弾セット(尾崎世界観&高山羽根子)
¥2,640
*パッケージの写真はイメージです。 *『華麗に文学をすくう?』尾崎さんと高山さんの2種類の商品を1つずつセットでお届けします。 *7月末ごろから随時発送予定 『華麗に文学をすくう?』第1弾セット 尾崎世界観さんと高山羽根子さんによる書き下ろしの小編+オリジナルカレー 【尾崎世界観さんからのメッセージ】 このような企画に参加できることを、とても嬉しく思います。この世にまずいカレーなんてないと思うほど、カレーが好きです。でも、小説が好きだけど、この世につまらない小説はあると思う。だから怖い。そうならないよう、しっかり頑張ります。 【高山羽根子さんからのメッセージ】 学校職員として神保町で働いていたころ、お昼ご飯はほとんどカレーだったと思います。エチオピア、オオドリー、共栄堂、ガヴィアル、あと今はないけれど、やぐら。ぱっと出てきて食べられるのがありがたかったです。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? 昨今、ニュースでたくさんの本屋が世の中から消えていることが取り上げられています。そして、そのことについて「街に本屋があってくれないと困ります。寂しい」と応援してくださる声もたくさん聴きます。なんでも、新しい助成金なども検討されているという記事もありました。本当にたくさんの人が「本屋」を大切に思ってくれているのだと思います。凄くありがたく、勇気づけられます。 そんな中、「100年続く本と本屋」をキャッチコピーとし、赤坂に店舗を構える「双子のライオン堂」と神保町・秋葉原などで「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号で「アタマオカシイ本屋」を展開する株式会社書泉が「僕たちから仕掛ける新しい読書体験」をまったく新しいパッケージで開発、お届けしていきます。「ここでしか売っていないもの」「時代を切り取ったワクワクするもの」を本屋からの企画でも世の中に1つでも送り出すことで「本屋のある世界」を続けていく僕らなりの挑戦です。 企画意図に賛同いただいた作家、ミュージシャン、芸人とさまざまな書き手のみなさまとの共同企画です。書き手へのお題は「カレー×文学」です。本や本屋、本屋やカレーと馴染みのある場所、あるいはとんでもないものが……。もちろん、どのようなカレーになるのかも重要です。カレーのレシピ・制作はたくさんのヒットレトルトカレーを出している36チャンバーズ・オブ・スパイスの方々にプロットの段階から参加しただき、本気で美味しさを追求します。「ストーリーとカレー2度美味しい」「もう一度ストーリーも、カレーも味わいたい」というところを目指していきます。
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』オルタナ旧市街(サインパッケージ)
¥1,320
*パッケージの写真はイメージです。 【オルタナ旧市街さんからのメッセージ】 読むカレー、食べる小説。スプーンを持ったその手でページをめくりたくなるような華麗な一編をお届けできるよう、心をこめて仕込み、あ、いや、執筆します。どなたさまも匙を投げ出さずにお付き合いください。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? https://liondo.jp/?p=3959
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【小説×カレー】『華麗に文学をすくう?』青木杏樹
¥1,320
*パッケージの写真はイメージです。 【青木杏樹さんからのメッセージ】 「アタマオカシイ本屋」こと株式会社書泉さんからご依頼をいただいたとき、率直に(正気の沙汰ではない!)と驚愕しました。アタマオカシイ作家として大変光栄です。学生時代を過ごした「高田馬場」を題材に、アタマオカシイ・エンターテインメントな本&カレーをお届けします。お口の中にお水をいっぱい含んで、カレーでしびれた舌を癒しながら拙作をお楽しみください。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? https://liondo.jp/?p=3959
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【カレー×小説】『華麗に文学をすくう?』第1弾:高山羽根子
¥1,320
*パッケージの写真はイメージです。 *同時に『華麗に文学をすくう?』尾崎世界観も発売します。 *7月末ごろから随時発送予定 『華麗に文学をすくう?』高山羽根子 芥川賞作家の高山羽根子さん書き下ろしの小編+オリジナルカレー 【高山羽根子さんからのメッセージ】 学校職員として神保町で働いていたころ、お昼ご飯はほとんどカレーだったと思います。エチオピア、オオドリー、共栄堂、ガヴィアル、あと今はないけれど、やぐら。ぱっと出てきて食べられるのがありがたかったです。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? 昨今、ニュースでたくさんの本屋が世の中から消えていることが取り上げられています。そして、そのことについて「街に本屋があってくれないと困ります。寂しい」と応援してくださる声もたくさん聴きます。なんでも、新しい助成金なども検討されているという記事もありました。本当にたくさんの人が「本屋」を大切に思ってくれているのだと思います。凄くありがたく、勇気づけられます。 そんな中、「100年続く本と本屋」をキャッチコピーとし、赤坂に店舗を構える「双子のライオン堂」と神保町・秋葉原などで「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号で「アタマオカシイ本屋」を展開する株式会社書泉が「僕たちから仕掛ける新しい読書体験」をまったく新しいパッケージで開発、お届けしていきます。「ここでしか売っていないもの」「時代を切り取ったワクワクするもの」を本屋からの企画でも世の中に1つでも送り出すことで「本屋のある世界」を続けていく僕らなりの挑戦です。 企画意図に賛同いただいた作家、ミュージシャン、芸人とさまざまな書き手のみなさまとの共同企画です。書き手へのお題は「カレー×文学」です。本や本屋、本屋やカレーと馴染みのある場所、あるいはとんでもないものが……。もちろん、どのようなカレーになるのかも重要です。カレーのレシピ・制作はたくさんのヒットレトルトカレーを出している36チャンバーズ・オブ・スパイスの方々にプロットの段階から参加しただき、本気で美味しさを追求します。「ストーリーとカレー2度美味しい」「もう一度ストーリーも、カレーも味わいたい」というところを目指していきます。
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【カレー】『華麗に文学をすくう?』第1弾:尾崎世界観
¥1,320
*パッケージの写真はイメージです。 *同時に『華麗に文学をすくう?』高山羽根子も発売します。 *7月末ごろから随時発送予定 『華麗に文学をすくう?』尾崎世界観 ロックバンド クリープハイプの尾崎世界観さん書き下ろしの小編+オリジナルカレー 【尾崎世界観さんからのメッセージ】 このような企画に参加できることを、とても嬉しく思います。この世にまずいカレーなんてないと思うほど、カレーが好きです。でも、小説が好きだけど、この世につまらない小説はあると思う。だから怖い。そうならないよう、しっかり頑張ります。 「華麗に文学をすくう?」企画とは? 昨今、ニュースでたくさんの本屋が世の中から消えていることが取り上げられています。そして、そのことについて「街に本屋があってくれないと困ります。寂しい」と応援してくださる声もたくさん聴きます。なんでも、新しい助成金なども検討されているという記事もありました。本当にたくさんの人が「本屋」を大切に思ってくれているのだと思います。凄くありがたく、勇気づけられます。 そんな中、「100年続く本と本屋」をキャッチコピーとし、赤坂に店舗を構える「双子のライオン堂」と神保町・秋葉原などで「書泉」「芳林堂書店」の2つの屋号で「アタマオカシイ本屋」を展開する株式会社書泉が「僕たちから仕掛ける新しい読書体験」をまったく新しいパッケージで開発、お届けしていきます。「ここでしか売っていないもの」「時代を切り取ったワクワクするもの」を本屋からの企画でも世の中に1つでも送り出すことで「本屋のある世界」を続けていく僕らなりの挑戦です。 企画意図に賛同いただいた作家、ミュージシャン、芸人とさまざまな書き手のみなさまとの共同企画です。書き手へのお題は「カレー×文学」です。本や本屋、本屋やカレーと馴染みのある場所、あるいはとんでもないものが……。もちろん、どのようなカレーになるのかも重要です。カレーのレシピ・制作はたくさんのヒットレトルトカレーを出している36チャンバーズ・オブ・スパイスの方々にプロットの段階から参加しただき、本気で美味しさを追求します。「ストーリーとカレー2度美味しい」「もう一度ストーリーも、カレーも味わいたい」というところを目指していきます。