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【新刊】『花粉はつらいよ』編・岩井圭也
¥1,760
四六判/192頁 世界初?の花粉症アンソロジー! 待望の刊行決定!! 共に泣き、共に洟(はな)をたらし、共にくしゃみする、 日本の約6000万人の花粉症患者のみなさんに捧げます。 編者:直木賞候補作家・岩井圭也! 涙と鼻水なくして語れない!! 笑いと共感の嵐を巻き起こす 45名の花粉症エッセイだけを収録した 前代未聞のアンソロジー! 花粉症の人はもちろん、そうでない人にも面白い。 花粉症あるある&リアルを赤裸々につづるエッセイ集! ********** [目次](各タイトルや順については変更される場合がございます。) 巻頭言 岩井圭也 Ⅰ 「楽器じゃなくなった日」ひらいめぐみ(ライター) 「花粉という名の服を着て」本間悠(佐賀之書店店長) 「クラス6」愛野史香(小説家) 「花粉症、それは恋」宮田珠己(エッセイスト) 「ゆけ、くしゃみ」向坂くじら(作家/詩人) 「どうせ特別な治療してんだろ!」武田砂鉄(ライター) 「季節は巡り、時代は巡る」稲垣栄洋(植物学者) 「花粉のトリクルダウン」東 千茅/樫(農耕者/全日本棍棒協会会長) Ⅱ 「ひとつ屋根の下」光用千春(漫画家/イラストレーター) 「母と息子のDNA」五十嵐大(作家) 「頑固じいさんと洟水」秋谷りんこ(小説家) 「サブカルをこじらせて花粉症になった」木爾チレン(小説家) 「疑惑の春」竹田信弥(双子のライオン堂店主) 「ぼくのオーバーホール」栗秋正寿(登山家) 「最強の花粉症対策」山本ぽてと(編集者) 「花粉より猫がいい」谷川嘉浩(哲学者) Ⅲ 「ティッシュ・コミュニズム」綿野恵太(批評家) 「症状と自由」pha(作家/蟹ブックス) 「福寿草」北大路翼(俳人) 「すべての道は鼻に通ずる」阿部公彦(英文学者) 「いいから病院へいけ」カツセマサヒコ(小説家) 「あの音」髙倉大輔(写真作家) 「腐海の森へ」イモトユウヤ(旅人/季節労働者) 「マスク男、花粉症に救われる」頭木弘樹(作家) Ⅳ 「花粉症って言うな!」インベカヲリ★(写真家) 「なぜ耳鼻科の待合室は混雑しているのか」岩井圭也(小説家) 「サイン」牟田都子(校正者) 「逃げてもいい」オカヤイヅミ(イラストレーター/漫画家) 「克服の兆し」吉開菜央(映画作家/ダンサー) 「絶望の花粉症一年目、恩機との出会い」けんご(小説紹介動画クリエイター) 「花粉症の否認」尾久守侑(詩人/精神科医) 「アレルゲンとダンスする」伊藤雄馬(言語学者) Ⅴ 「旅の力と花粉症」石川直樹(写真家) 「宇宙最強レベルのアレルギー」宮崎智之(文芸評論家) 「くしゃみの波をキャッチせよ?」森元斎(アナキスト) 「時限爆弾」川端健太(画家) 「いつもちょっとだけ」寺地はるな(小説家) 「バスは遅れ、ブタクサは枯れ、私は洟をすすった」高森順子(社会心理学者) 「予行練習」吉田大助(ライター) 「小さな死の微粒子」山内朋樹(美学者/庭師) コラム「花粉はつらそうだよ」 1 風邪だか花粉症だかわかりません 高橋久美子(作詞家/作家) 2 スギやヒノキから感じる太古の地球 瀬尾一樹(樹木医) 3 特別観察対象者K-7103 栗下直也(ライター) 4 やめられない、とまらない、ハックショイ 栗原康(アナキスト) 5 マスク一枚の距離感 江上越(画家)
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【新刊】「窓/埋葬」著:平野明/原作:横田創(Wサイン本)
¥1,100
<新刊>「窓/埋葬」著:平野明/原作:横田創(発行:双子のライオン堂) <基本情報> 書名:窓/埋葬 著者:平野明 原作:横田創(『埋葬』早川書房・2010年) 挿画:飯田千晶 校正:矢木月菜 ブックデザイン:中村圭佑 発売日:2023年4月15日(同年3/31〜4/2の上演時に先行発売) 価格:1000円+税 判型:B6判、並製、ソフトカバー ページ:72頁 ISBN:9784910144092 発行元:双子のライオン堂出版部 <概要> 双子のライオン堂は、平野明/横田創『窓/埋葬』を刊行します。本作は、2010年に早川書房から「想像力の文学」シリーズとして刊行された横田創『埋葬』の舞台化のために書かれた戯曲です。ぜひ、約10年を経て生まれたあたらしい『埋葬』をお楽しみください。 ■ 『埋葬』を読んだことがないひとはこの『埋葬』から読んでください。『埋葬』を読んだことがあるひとはこの『埋葬』をあたらしい、まだ読んだことのない『埋葬』だと思って読んでください(2023年03月04日 横田創) <著者> 平野明(ひらの・めい) 舞台作家。青森県出身。1997年生まれ。武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科卒業。在学中(2017年)に手手(元・夜のピクニック)を結成し、劇作をし始める(『ショートケーキと往復書簡[2018]』『シアノタイプ[2019]』『まぶたのルート[2020]』『髪の島[2021]』など)。2023年『窓/埋葬』を執筆する。本書は初の著書である。 手手 公式サイト https://twitter.com/teteotetetetote <原作者> 横田創(よこた・はじめ) 作家。埼玉県出身。1970年生まれ。早稲田大学教育学部中退。演劇の脚本を書くかたわら小説の執筆を始め、2000年『(世界記録)』で第43回群像新人文学賞を受賞。2002年『裸のカフェ』で第15回三島由紀夫賞候補となる。著書に『(世界記録)』『裸のカフェ』(以上講談社)『埋葬』(早川書房)『落としもの』(書肆汽水域)がある。読書会や書籍の販売・発行を通じて読者の自由を追求する小さな書店「双子のライオン堂(東京・赤坂)」から短編小説を無料で配布・配信するプロジェクト『わたしを見つけて』を進行中。 『わたしを見つけて』公式サイト http://findme.liondo.jp/
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【新刊】『埋葬』横田創(サイン本)
¥990
文庫判/320ページ/サイン本 1999年、河口湖町の廃ホテルで起きた母娘の死体遺棄事件。犯人と目された少年の死刑判決後、被害者の夫は謎の手記を発表し失踪。10年後、ジャーナリストが再取材を行うが、関係者達の告白は事件の構図を次々と塗り替えてゆく……。 読者を幻惑・酩酊させる仕掛けで、純文学×ミステリ×フェイク・ドキュメンタリーの歴史的達成として小説界を騒然とさせた衝撃作、ついに文庫化。 本作ははたして、現代の「藪の中」か、ミステリを逆手にとった奇書か、あるいは小説の極北か―― 文庫化にあたり、ボーナストラックとして、著者独自の犯罪小説二篇(「トンちゃんをお願い」「わたしの娘」)を書籍初収録。 【諸氏から絶讃の声、続々!】 脳をマドラーで掻き回されるように読んだ。それから十数年経っても、撹拌された言葉は渦巻き続けている。 ――酉島伝法(小説家・イラストレーター) 生きる自分への責任の取り方と、誰かに向けられた嘘や演技。ふたつが奇跡的に同じものとして重ねられる文体に、その残酷に、私は吐きそうなくらい救われた。 ――山本浩貴(いぬのせなか座/小説家・デザイナー) 途方もない饒舌のうちに真実は沈みゆく。こんなに恐ろしい小説はそうそうない。 ――蛙坂須美(怪談作家) 【目次】 Ⅰ 埋葬(2010) Ⅱ トンちゃんをお願い(2011)/わたしの娘(2019) 〈解説〉岡和田晃
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【新刊】『銀河マリーゴールドシネマ』荒河踊(サイン本)
¥3,300
A5横判・函入/248ページ/サイン本 映画や映画館が存在しない世界で不思議な力に導かれて古い〈映画館〉とめぐりあった少年 のような青年が孤独に映画館を守っている老館長と交流するうちに、映画の魅力を知り、い つしか映画をとおして自分がこの世界に存在する理由に気づきいていきます。 館長が選んだ100作品の映画を観終わった時、主人公の青年は何を思うのか。
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【新刊】『本居宣長―「もののあはれ」と「日本」の発見―』先崎彰容
¥2,090
四六判/352ページ 青日本思想史を画す「知の巨人」。その肯定と共感の倫理学とは――。 中国から西洋へ、私たち日本人の価値基準は常に「西側」に影響され続けてきた。貨幣経済が浸透し、社会秩序が大きく変容した18世紀半ば、和歌と古典とを通じて「日本」の精神的古層を掘り起こした国学者・本居宣長。波乱多きその半生と思索の日々、後世の研究をひもとき、従来の「もののあはれ」論を一新する渾身の論考。 目次 序 章 渡来の価値観――「西側」から西洋へ 第一章 「家」と自己像の葛藤――商人、あるいは医者と武士 第二章 貨幣経済の勃興――学術文化の都への遊学 第三章 恋愛と倫理のあいだ――『あしわけをぶね』の世界 第四章 男性的なもの、女性的なもの――契沖、国学の源流 第五章 「もののあはれ」論の登場――『石上私淑言』の世界 第六章 源氏物語をめぐる解釈史――中世から近現代まで 第七章 肯定と共感の倫理学――『紫文要領』の世界 第八章 「日本」の発見――「にほん」か、「やまと」か 終 章 太古の世界観――古典と言葉に堆積するもの 先崎彰容(せんざき・あきなか) 1975年、東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒。東北大学大学院文学研究科博士課程を修了、フランス社会科学高等研究院に留学。現在、日本大学危機管理学部教授。専門は倫理学、思想史。主な著書に『ナショナリズムの復権』『違和感の正体』『未完の西郷隆盛』『維新と敗戦』『バッシング論』『国家の尊厳』など。
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【新刊】『ロシア文学の教室』奈倉有里
¥1,595
四六判/384ページ 青春小説にして異色のロシア文学入門! 「この授業では、あなたという読者を主体とし、ロシア文学を素材として体験することによって、社会とは、愛とは何かを考えます」 山を思わせる初老の教授が、学生たちをいっぷう変わった「体験型」の授業へといざなう。 小説を読み出すと没頭して周りが見えなくなる湯浦葵(ゆうら・あおい)、 中性的でミステリアス、洞察力の光る新名翠(にいな・みどり)、発言に躊躇のない天才型の入谷陸(いりや・りく)。「ユーラ、ニーナ、イリヤ」と呼ばれる三人が参加する授業で取り上げられるのは、ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』、ドストエフスキー『白夜』、トルストイ『復活』など才能が花開いた19世紀のロシア文学だ。 社会とはなにか、愛とはなにか? この戦争の時代を考えるよすがをロシア文学者・翻訳者の著者が真摯に描く 「ロシア文学の教室」。 ーーーーーーーーーーーーーーーー ◎目次(シラバス) 第1講 大通りの幻 ニコライ・ゴーゴリ『ネフスキイ大通り』 第2講 仄暗い森のなか アレクサンドル・プーシキン『盗賊の兄弟』と抒情詩 第3講 孤独な心のひらきかた フョードル・ドストエフスキー『白夜』 第4講 距離を越える声 アレクサンドル・ゲルツェン『向こう岸から』 第5講 悪魔とロマンティック ミハイル・レーモンルトフ『悪魔』 第6講 布団から出たくない イワン・ゴンチャロフ『オブローモフ』 第7講 恋にめちゃくちゃ弱いニヒリスト イワン・ツルゲーネフ『父と子』 第8講 土埃に舞う問い ニコライ・ネクラ―ソフ『ロシヤは誰に住みよいか』 第9講 やり直しのないこの世界 アントン・チェーホフ『初期短編集』 第10講 心の声の多声 マクシム・ゴーリキー『どん底』 第11講 温室の夢 フセーヴォロド・ガルシン「アッタレーア・プリンケプス」 第12講 よみがえるときまで レフ・トルストイ『復活』
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【新刊】『ウェブ社会のゆくえ―<多孔化>した現実のなかで』鈴木謙介
¥1,100
サイズ:単行本(ソフトカバー) ウェブの最新動向から社会の未来を探る! 「いま・ここ」が、様々なウェブの情報空間とスマホ等をとおして結びつく〈多孔化〉。いまや私たちの現実は多孔化という大きな変容をうけ、それは共同体の危機にまで結びついている。デート中にtwitterをのぞく恋人やFacebookに位置情報をアップするフレンドで成り立つ社会の形とは? いま最も注目される社会学者による、待望の書き下ろし!(版元サイトより)
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【新刊】『写真集 関東大震災 被害→避難→救援→慰霊→復興』小薗崇明・東京都慰霊協会
¥2,200
サイズ:大判 ページ数:200ページ 2023年9月1日、関東大震災から100年。 見る事で知る、震災のリアル。 東京都慰霊協会が運営する復興記念館に所蔵されている写真を地域別に掲載し、当時の状況を辿ります。巻末には著者の解説とともに、現在と当時の地図を掲載します。次の震災のことが語られる今、未来への教訓として、関東はもとより全国の人たちに見ていただきたい写真集です。 ■被災写真掲載エリア 国技館 / 被服廠跡 / 両国橋駅 / 総武線・本所区緑町付近 / 日本橋 / 丸善 / 人形町通り / 白木屋 / 水天宮 / 明治座 / 日本橋通り / 銀座通り / 歌舞伎座 / 築地 / 木村屋総本店 / 上野駅 / 田端駅 / 上野公園 / 皇居外苑 / 帝国劇場 / 日比谷公園 / 有楽町 / 東京駅 / 五軒町 / 青山女学院 / 浅草活動街 / 花やしき / 東京帝国大学 / 浅草仲見世 / 雷門付近 / 吉原弁天池 / 神田橋 / ニコライ堂 / 三越 / 新宿駅 / 品川駅 / 芝公園 / 明治神宮ほか (版元サイトより)
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【新刊】『その中に心臓をつくって住みなさい』瀬戸夏子
¥990
ペーパーバック(170×106mm)/122頁 Meteora Library vol.01 瀬戸夏子の第一歌集をペーパーバックで13年ぶりに復刊。 太陽と月に背いてごみ箱のヴェルレーヌ埋葬費用九百フラン ではなく雪は燃えるもの・ハッピー・バースデイ・あなたも傘も似たようなもの そのなかに心臓をつくって住みなさい春の心臓抜かれるところ
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【新刊】『それはただの偶然』植本一子(サイン本)
¥1,540
文庫判/177ページ(サイン本) いつか別れる日のために どこまでも一緒に歩いた わたしたち 自費出版で初めてエッセイ集を作りました。 今年の春に事件に巻き込まれてしまい、かなり苦しい日々を過ごしてきました。 生きることさえ諦めそうになったけれど、書くことはそんな自分を助けてくれました。 夏から秋にかけて書いた7篇と併せて『文學界』『ベストエッセイ2024』に掲載された1篇、少しの詩を載せています。 また、今回「わたしの現在地」というシリーズ名をつけたので、気長に作り続けていけたらと思っています。 ーーー失われてしまったものや、残されたひとたちのことが、ここにはちゃんと書かれているように思います。(柴山浩紀・編集者) ーーー新刊は、書き手としての一子ベストワークを更新してると思います。エッセイ集として編まれることを意識して書かれたことが、読んでいてもわかったし、あとがきを読んでもなるほどという感じで、移行期/過渡期的だった「愛は時間がかかる」よりも腰の据わった、覚悟みたいなものを感じる本でした。やっぱり日記からエッセイに、というのはきっとすごい難しいハードルで、そこを越えて=いろんなものを手放して、その代わりにエッセイでないと書けないことを書いている。 そして思ったのは、もしかしたらこれは「エッセイスト植本一子」誕生の書であり、同時に、「日記作家植本一子」との決別の書なのではないか、みたいなことでした。もう一子さんは日記を書かない(書けない)んじゃないか。でもそれはまあ自然というか仕方ないというか必然的なもので、一子さんはこれまでも常に、自分の大事なことを書くために最善の方法として日記という形を選んできたのだと思うし、いまはその大事なことを書くために必要な形が変わってきたということなんだと思います。(滝口悠生・小説家) わたしの現在地(1) 『それはただの偶然』 もくじ 一緒に生きていこうぜ 春 小森さんと私 タトゥーを入れる それは愛と呼ばれる何か 新しい友達 高橋さんのこと お葬式のメンバー ねこのきもち 私たちの本当の終わり あとがき 植本一子 出版年表 2024年12月1日 初版 第一刷発行 著者 植本一子 装丁 六月 校正 藤本徹 協力 柴山浩紀 印刷 株式会社イニュニック 発行者 植本一子
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【新刊】『6月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
SOLD OUT
B6変型判・上製本/280 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈6月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 目次 雨後(堀辰雄) 恐怖(谷崎潤一郎) 縦むすびのほどきかた(西崎憲) 詩篇(北園克衛) 夏の室 赤い縞のあるバラッド 棒(安部公房) ワシントン将軍の黒人従者 伝記的素描(マーク・トウェイン/柴田元幸訳) 可愛い山(石川欣一) 霧を消す話(中谷宇吉郎) 六月(茨木のり子) 山の中の村(フーゴー・フォン・ホーフマンスタール/小堀桂一郎訳) 一つの出来事(宮本百合子) 入露記(二葉亭四迷) ポーランドの春(ヴワディスワフ・レイモント/金子佳代訳) 小町の芍薬(岡本かの子) 紫陽花(泉鏡花) 物語(アルチュール・ランボー/中原中也訳) 真夜中の校庭(M・R・ジェイムズ/紀田順一郎訳) 恐怖の窓(遠藤周作) 歪んだ窓(山川方夫) 司書の死(中野重治) 六月の花(北原白秋) 蟹(岡本綺堂) 無題(石垣りん) 詩「嵐の夜空」〔尾崎翠〕 初姉 嫁ぐ(石井桃子) お隣同士(シャルル=ルイ・フィリップ/山田稔訳) 跋 六月という気分(西崎憲)
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【新刊】『4月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
B6変型判・上製本/296 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 【目次】 春昼(太宰治) 四月(北川冬彦) 四月の蕾(獅子文六) 鷗外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介) 春日遅々(堀辰雄) 牧神の春(中井英夫) 四月短章(村山槐多) 褪春記(鏑木清方) 四月馬鹿(渡辺温) イギリスの春と春の詩(吉田健一〕 死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳) 美しい墓地からの眺め(尾崎一雄) 山男の四月(宮沢賢治) かたくり(水野葉舟) ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳) 四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳) 春雪(久生十蘭) まどわしの四月(片山廣子) 若菜のうち(泉鏡花) 博士の目(山川方夫) 桜の森の満開の下(坂口安吾) 跋 四月はかならずやってくる(西崎憲)
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【新刊】『マンゴーと手榴弾』岸政彦(サイン本)
¥2,750
SOLD OUT
四六判/472ページ 個人の語りに立脚する社会学の理論と実践。私たちはいかにして、人生の物語を「歴史と構造」に架橋することができるだろうか。 人生とは何か──鉤括弧を外して再び語るために 沖縄戦の最中に手渡された手榴弾と、聞き取りの現場で手渡されたマンゴー。「こちら側」と「あちら側」の境界線を越えて行き来する、語りと記憶と「事実」。ストーリーの呪縛から逃れ、孤独な人生について、過酷な世界について、直接語り合おう。「約束としての実在論」へ向けた、ポスト構築主義の新しい生活史方法論。 私たちは、頼んでもいないのに特定の時代の特定の場所で生まれ、あらかじめ決められた狭い条件のなかで、それでもせめてよりよく生きようと、必死で暮らしている。生活史を聞き取ることで私たちは、私たちの人生のもろもろが、ひとりだけの問題ではなく、社会的な問題であること、あるいはまた、社会的な問題は、それぞれひとりひとりの人生のなかで経験されることに気づく。私たちは、歴史と構造によって、私たちの人生の多くの部分を規定されてしまっている。そういう意味で私たちはひとりきりではない。そして私たちは、そうした歴史と構造のなかで、それぞれひとりきりの人生を送らなければならない。そういう意味で私たちはひとりきりである。――本文より
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【新刊】『おかわりは急に嫌-私と「富士日記」』古賀及子(サイン本)
¥1,870
B6変形/240ページ 大注目の日記エッセイの著者が武田百合子生誕100年のいま、『富士日記』のきらめく一節を味わいながら自身の日記的時間をつづる。 内容紹介 いま大注目のエッセイストによる『富士日記』への道案内。 戦後日記文学の白眉とされる武田百合子『富士日記』のきらめく一節をあじわいながら、そこから枝分かれするように生まれてくる著者自身の日記的時間をつづる。 武田百合子生誕100年、日記エッセイの書き手による『富士日記』再読エッセイ。
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【新刊】『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』古賀及子(サイン本)
¥1,760
SOLD OUT
四六判/224ページ/サイン本 ノスタルジーと、可笑しみと。 池袋、飯能、日本橋、所沢、諏訪、田園調布、高知、恐山、湯河原……。 自分の中の記憶を、街単位で遡る。そこから掘り起こされる、懐かしいだけでは片付かない、景色と感情。 気鋭のエッセイスト、最新書き下ろし。 『好きな食べ物がみつからない』が話題の、最注目のエッセイスト・古賀及子最新書き下ろしエッセイ。 幼い頃からの「土地と思い出」を辿ってみたら、土地土地、時代時代で、切ない! でもなんだか可笑しいエピソードが横溢! 【目次より】 下丸子、二分間、知らない人を大声でほめてけなす 日本橋、来年も買ってやるからな 元加治、真昼の暴走族 所沢店、売れ!私たちの福袋 田無、夏、恋人の家でひとりでエヴァンゲリオンを観た 諏訪、祖父と間欠泉 田園調布、知らない人の家でまずい水を飲む 恐山、会えないイタコと工藤パン 小岩、知らない街が、どんどん私の街になる 盛岡、北上川を走って越えて、母と私とソフトクリーム 曙橋、看護師の格好で登った木をさがす 大森、もう会うこともないだろうけどさ 他
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<新刊>『APIED vol.38 カズオ・イシグロ』(アピエ)
¥770
<新刊>『APIED vol.38 カズオ・イシグロ』(アピエ)
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【予約・Tシャツ】双子のライオン堂12周年記念Tシャツ第2弾(絵・くれよんカンパニー)
¥3,300
予約商品
双子のライオン堂実店舗12周年の記念に作家とコラボしたオリジナルTシャツを作ります! 第2弾も、くれよんカンパニーさんの絵です。 色:白地 サイズ:フリーサイズ(身丈:72、身幅:56、肩幅53、袖丈22)
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【予約・Tシャツ】双子のライオン堂12周年記念Tシャツ第1弾(絵・くれよんカンパニー)
¥3,300
予約商品
双子のライオン堂実店舗12周年の記念に作家とコラボしたオリジナルTシャツを作ります! 第1弾は、くれよんカンパニーさんの絵です。 色:白地 サイズ:フリーサイズ(身丈:72、身幅:56、肩幅53、袖丈22)
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【新刊】『連句新聞増刊号 vol.2』
¥1,200
A5/80ページ ◯巻頭コラム 「夕飯を食べながら連句をしている」米光一成 ◯連句コラム 「付句風呂」ユミコロドリゲス 「連句と締切」榊隆太 「駆け抜ける」西川火尖 「連句にオーディオコメンタリーがついてたらいいな」石原ユキオ 「連句人の友人がいる俳人です」松本てふこ 「AI芭蕉さん」石川聡 「連句は表現の宝箱」金川宏 「Chat GPTとの連句の試み」サイケデリック瞑 ◯連句人100人に聞いた!「連句上達の秘訣」 ◯連句作品 草門会 猫蓑会 奈良県連句協会 徳島連句協会 宮城県連句協会 桃雅会 大阪連句懇話会 ◯ロングインタビュー「これからの連句人たちへ2」 小池正博 × 鈴木千惠子 × 浅沼璞 ◯編集後記 高松霞 × 門野優
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【新刊】『連句新聞増刊号 vol.1』
¥1,200
A5/82ページ ◯巻頭エッセイ 「江戸期俳諧にみるフェミニズム」別所真紀子 ◯連句コラム 「連句と時間」中村安伸 「変容する連句」堀田季何 「イレギュラー連句」中山奈々 「連句の著作権」竹内亮 「自戒を込めて」北大路翼 「かっこいいムカデみたい」暮田真名 「という名の爆弾」大塚凱 「蜃気楼」福田若之 ◯連句作品 大阪連句懇話会 海市の会 草門会 桃雅会 稲門連句会 徳島県連句協会 奈良県連句協会 猫蓑会 宮城県連句協会 ◯あなたにぴったりなのはどれかな? ドキドキ連句チャート イラスト 後藤グミ ◯ロングインタビュー「これからの連句人たちへ1」 山地春眠子 ◯編集後記 高松霞 × 門野優
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【新刊】『生きる力が湧いてくる』 野口 理恵
¥1,980
暮らしレーベル第7弾。 顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりをしたい。 私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。(本文より) 【目次】 昼間に風呂に入る 家族 生きる力が湧いてくる 酔う 大切なあなた 祝祭の日々 USO かわいいあの子 優しい兄 テニスが下手な女の子 夜、空を見上げる USO Nの起源 USO 見えないアングル 正月嫌い 朝、虎ノ門で仕事を終える 遠くに住んでいるあの子 自由の証 今日も吉祥寺のルノアールで 太く、長く、濃く しあわせの、となりにあるもの それよりぼくと踊りませんか 発声のすばらしさ 中華料理とお節介 居場所をくれてありがとう 物語のはじまりには、ちょうどいいのさ あなたと私のあいだにあるもの USO Nのお葬式 あとがき 【著者略歴】 野口理恵(のぐち・りえ) 一九八一年、埼玉県熊谷市生まれ。文芸誌「USO」編集長。rn pressの編集者として書籍を制作する傍らで、文筆活動を行う。健康体。
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【新刊】『沖縄の生活史』編・岸政彦
¥4,950
A5上製 / 880頁/ 2022年5月に、日本復帰50年を迎えた沖縄。これを節目として、沖縄の歴史とともに生きてきた人々の来し方を聞き取って文章に残そう、という沖縄タイムス社の企画が結実したのが本書である。 沖縄タイムス紙上での募集に応えた「聞き手」たちが、それぞれ思い思いの「語り手」を選び、その人生を聞き取って生活史として仕上げた。紙上に、およそ半年以上にわたって連載された85篇に加え、新聞には掲載しなかった15篇を合わせた、計100篇の生活史がここにまとめられている。巻頭と巻末にはそれぞれ、監修者のまえがき、あとがきを収録する。 「私は本書のどの語りの、どの部分を読んでも、深い感慨と感動をおぼえます。ここには語り手たちが経験した「沖縄の戦後」が、確かに存在するのです」 (岸政彦、まえがきより)
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【新刊】『荻窪メリーゴーランド』木下龍也・鈴木晴香(太田出版)※サイン本
¥2,200
※サイン本 サイズ:四六判 ページ数:208ページ 木下龍也と鈴木晴香が挑む、現代短歌の新境地。 言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。 ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。 そしてどんな結末を迎えるのか。 目撃せよ。 過去の「恋」をしなかったことにはできなくて、 それを「なくて」もよかったと思えるほど、僕は強くない。 ――木下龍也 美しさと逞しさ、正常と狂気がメリーゴーランドのように、 回転灯のように、走馬灯のように回転し続ける世界。 ほんとうの恐ろしさは、それが終わらないことにあるのかもしれません。 ――鈴木晴香
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【新刊】『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか: 知られざる戦後書店抗争史』飯田一史
¥1,320
新書判・ソフトカバー/366頁 かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか? 本書では、出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理した上で、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。 公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。 膨大なデータの分析からは、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる。「書店がつぶれていく」という問題の根幹を明らかにする一冊。