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【新刊・予約】『おかわりは急に嫌-私と「富士日記」』古賀及子(サイン本)
¥1,870
予約商品
B6変形/240ページ(流通の関係で入荷のタイミングが一般発売日より遅くなる可能性があります) 大注目の日記エッセイの著者が武田百合子生誕100年のいま、『富士日記』のきらめく一節を味わいながら自身の日記的時間をつづる。 内容紹介 いま大注目のエッセイストによる『富士日記』への道案内。 戦後日記文学の白眉とされる武田百合子『富士日記』のきらめく一節をあじわいながら、そこから枝分かれするように生まれてくる著者自身の日記的時間をつづる。 武田百合子生誕100年、日記エッセイの書き手による『富士日記』再読エッセイ。
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【新刊・予約】『巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがある』古賀及子
¥1,760
予約商品
四六判/224ページ(流通の関係で入荷のタイミングが発売より遅くなる可能性があります) ノスタルジーと、可笑しみと。 池袋、飯能、日本橋、所沢、諏訪、田園調布、高知、恐山、湯河原……。 自分の中の記憶を、街単位で遡る。そこから掘り起こされる、懐かしいだけでは片付かない、景色と感情。 気鋭のエッセイスト、最新書き下ろし。 『好きな食べ物がみつからない』が話題の、最注目のエッセイスト・古賀及子最新書き下ろしエッセイ。 幼い頃からの「土地と思い出」を辿ってみたら、土地土地、時代時代で、切ない! でもなんだか可笑しいエピソードが横溢! 【目次より】 下丸子、二分間、知らない人を大声でほめてけなす 日本橋、来年も買ってやるからな 元加治、真昼の暴走族 所沢店、売れ!私たちの福袋 田無、夏、恋人の家でひとりでエヴァンゲリオンを観た 諏訪、祖父と間欠泉 田園調布、知らない人の家でまずい水を飲む 恐山、会えないイタコと工藤パン 小岩、知らない街が、どんどん私の街になる 盛岡、北上川を走って越えて、母と私とソフトクリーム 曙橋、看護師の格好で登った木をさがす 大森、もう会うこともないだろうけどさ 他
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【新刊】『お口に合いませんでした』オルタナ旧市街(サイン本)
¥1,980
四六変型判/200ページ フードデリバリーの冷めたシチュー、北欧家具店のミートボール、激安居酒屋の肉寿司…… タワマンを遥か頭上に見上げ、気鋭の文筆家が都市生活の不満を嘆く憂鬱グルメ小説。 食事はいつもおいしくて満たされて幸せ、なんてやっぱり嘘だった。 ——高瀬隼子(『おいしいごはんが食べられますように』)推薦! 体調を崩した私は初めてデリバリーを注文するが、届いたシチューからは独特の冷えて固まった油のような匂いがして……(ゴースト・レストラン)。10年ぶりの同窓会、クラスのLINEグループに「完全個室創作和食バル★肉寿司食べ放題! 3時間飲み放題付き2980円」の食べログURLが送られてくる(Girl meats Boy)。おいしくない食事の記憶から都市生活のままならなさと孤独を描く、憂鬱なグルメ小説13篇を収録。 目次 ゴースト・レストラン ユートピアの肉 町でいちばんのうどん屋 愚者のためのクレープ メランコリック中華麺 終末にはうってつけの食事 ラー油が目にしみる フライド(ポテト)と偏見 Girl meats Boy たったひとつの冷めたからあげ 「いつもの味」 完璧な調理法
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【新刊】『踊る幽霊』オルタナ旧市街(サイン本)
¥1,650
四六判/168ページ/サイン本 “いつまででも読んでいられるしどこまででも歩いていけると思った。ずれて輝く記憶と世界、軽妙さと誠実さ、私はオルタナ旧市街を信頼する。” ――芥川賞作家・小山田浩子さん、推薦。 【内容】 巣鴨で踊る老婆、銀座の魔法のステッキ男、流通センターのゆで太郎から始まる妄想、横浜中華街での怪異、不穏な水戸出張……街をめぐる断片的な21篇。 わたしたちは瑣末なことから日々忘れて暮らしている。忘れないと暮らしていけないとも思う。わたしとあなたの断片をみっともなく増やしていこう。何度でも覚え直せばいいし、何度でも忘れていい。 インディーズシーンで注目を集める謎多き匿名作家・オルタナ旧市街が、空想と現実を行き来しながら編み出した待望のデビュー・エッセイ集。 “誰の記憶にも残らなければ、書き残されることもない。それはそれで自然なのかもしれないけれど、身の回りに起こったことの、より瑣末なほうを選び取って記録しておく行為は、未来に対するちょっとしたプレゼントのようなものだと思う。”(表題作「踊る幽霊」より) 誰にでも思いあたる(いや、もしかしたらそれはあなたのものだったのかもしれない)この記憶のスクラップ帳は、書かれるべき特異な出来事も起きなければ、特殊な事情を抱えた個人でもない「凡庸」な人々にこそ開かれている。 【目次】 踊る幽霊[巣鴨] されども廻る[品川] 反芻とダイアローグ[水戸] スクラップ・スプリング[御茶ノ水] 午前8時のまぼろし[駒込] 老犬とケーキ[東陽町] タチヒの女[立川] 麺がゆでられる永遠[流通センター] アフターサービス[横浜] 大観覧車の夜に[お台場] ウィンドウショッピングにはうってつけの[五反田] おひとりさま探偵クラブ[銀座] 白昼夢のぱらいそ[箱根] 聖餐[吉祥寺] 愛はどこへもいかない[小岩] 猫の額でサーカス[浅草] がらんどう[南千住] さよなら地下迷宮[馬喰町] (not) lost in translation[渋谷] 見えざる眼[秋葉原] テールランプの複製[八重洲]
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【新刊】『Lost and Found(すべて瞬きのなかに)』オルタナ旧市街(サイン本)
¥900
B6サイズ/50p オルタナ旧市街・散(逸)文集 生活は物語られる。失われたものを奪還するために。 ふたたびの邂逅を夢見て廻る、都市とあなたとわたしの境界――。 “ぼんやりとラーメンをゆでている間に世界は三度も崩壊して、スープをまぜている間に再構築した。” 目次 嵐のあと 匿名の街 ユニコーン・ガールのまなざし 密室のきみ Night after night ネオンテトラの標本 不機嫌な革命家 24時の号砲 ユートピアをぶっ壊せ どうかなるべく大きな声で 宝石未満 鳥のひと 代替(不)可能な 晩夏・微睡 それからのロマンス 永遠じゃない 森の中では見つけられなかった イデオロギー・ドラマツルギー ニッパーの背骨(あとがきにかえて)
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【新刊】『広告』418号 (特集:領域侵犯合法化)
¥1,000
判型:26cm× 26cm(正方形)/128p /表紙は3種類※ランダムで発送。 特集:領域侵犯合法化 新たにリニューアルする雑誌『広告』では「うれしい事件を。」というテーマを掲げます。 ビッグデータやAIが台頭し、あらゆる計算が先行してしまう現代だからこそ、あえてぶつかり合い、協業し、ノイズを生む。 そんな「計算通り」「予想通り」を超えた「未来の交差点」を誌面で展開します。 またリニューアル第一号の特集は、「領域侵犯合法化」に決定しました。 現代において、ポップ・グループの結成は国の壁をまたぎ、プロダクトの開発は企業も業界も、国家プロジェクトは官⺠の領域を越えています。 肩書きには「スラッシュ」が、働き方には「副業」が、 暮らし方には「リモート」が当たり前に なったいま、そのあらゆる越境的なあり方を「領域侵犯合法化」と捉え、さまざまな、はみ出す人・モノ・コトの紹介と検討を深めます。 編集長:山口綱士 アートディレクター:柿﨑裕生 クリエイティブディレクター:近山 知史 プロダクトディレクター:門田慎太郎 メインビジュアル撮影:山谷佑介 新しい編集長は HAKUHODO DESIGN代表取締役共同CEOであり、 経営戦略・事業開発支援からブランディングまで、デザイナーと協働しながら、 幅広い領域でのコンサルティングを提供してきた山口綱士。 あらゆる事例にコミットしてきたからこそ可能な柔軟さ、横断的な視点で 「うれしい事件」を届け、つくりあげます。 雑誌がこれまで積み重ねてきた歴史を強度と捉えて『広告』をアップデートします。
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【新刊】『『百年の孤独』を代わりに読む』友田とん(文庫版)サイン本
¥1,298
文庫判/360ページ/サイン本 脱線につぐ脱線、なのに気づけば……。ガブリエル・ガルシア=マルケスの魔法が生んだ、驚異の読書エッセイ。 “あの名作を読みたいのに挫折してしまった読書人全員にとって、これは希望の書です!!”――三宅香帆(書評家) “小説を読むことは「小説を読む時間を生きる」こと。その奇跡がここで起きている。自分の人生の経験や記憶や今ある日常やそれらいろいろが、『百年の孤独』とコラボして徘徊を始める”――保坂和志(作家) ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を、読者であるあなたの代わりに「私」は読む。ところがつい話が横道に逸れて脱線してしまう。『それでも家を買いました』、ドリフターズのコント、『スタンド・バイ・ミー』、ドラゴンクエストⅢ、ミスタードーナツ、消息不明のA子……様々な記憶がマコンドの出来事と混ざり合い、「私」は「読む」ことの正体に近づいていく。驚異の自主制作本が、待望の文庫化! (版元サイトより)
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【新刊】『石垣りんの手帳 1957から1998年の日記』
¥3,960
文庫サイズ上製本/424ページ 戦後女流詩人の草分け的存在である石垣りん。 石垣りんの詩やエッセイは いつの時代も、人々の心のひだに触れてくる。 本書は、南伊豆町町立図書館「石垣りん文学記念室」に所蔵される、 1957年の富士重工業製の手帳、 1957年から1998年の間使用された 日本興業銀行製などの手帳ページを撮影して公開する。 小さな手帳に鉛筆書きで几帳面にしたためられた、詩人直筆の日常の記録から、 「社会詩」「生活詩」と謳われた詩作が生まれた背景を探るものである。 [主な内容] 1974年1月1日(火) 晴天、10時起きる、年賀状252通 1975年2月20日(木) 本店人事部へゆく 10時定年退職の辞令 1976年11月14日(日) シブヤで谷川さんにあって西武で洋服みてもらってかう 1977年2月21日(月) 誕生日、57才 岐阜県徳山村へ行く 1980年9月5日(金) 花神社大久保さんに会う 略歴500増刷の由 1988年11月28日(月) 1時青山葬場へ、草野心平さんを送る集り 「未来を祭れ」に出席 1991年5月19日(日) 午後シブヤへ出て茨木のり子さん夫君 17回忌で西村からメロン送る 1992年11月6日(金) 6スギ神楽坂・出版クラブへ行く、 「北村太郎・お別れの会」に出席 1995年1月17日(火) 午前5時46分、阪神大震災、 偶然6時少し前に目をさまし、ニューズで知る <石垣りんの愛用品> 自作年賀状 自作消しゴム印 東京-石川台 定期券 1974 名刺 <寄稿> 「石垣さん」 谷川俊太郎 「きっぱりと爽やかな詩人」 関容子 「日記を書くこと、詩を書くこと」 高橋順子 「石垣りんさんの遺言」 田中和雄
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【新刊】『東横インこれだけは2』黒蜜きな子(サイン本)
¥1,100
A5判・中綴じ/24ページ 東横インについて主観で語った攻略本の第2弾。
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【新刊】『4月の本』(編・西崎憲)
¥3,080
SOLD OUT
B6変型判・上製本/296 頁 時代も場所もまったく異なる文学作品たちをつなぐテーマは〈12か月〉―― 12か月のうちの〈4月〉をテーマに古今東西の小説・詩歌・随筆を集めたアンソロジー。 四季をあじわい、あの作品といま同じ季節を生きるよろこびをつくる本。シリーズ全12巻。 【目次】 春昼(太宰治) 四月(北川冬彦) 四月の蕾(獅子文六) 鷗外先生の墓に詣づるの記(日夏耿之介) 春日遅々(堀辰雄) 牧神の春(中井英夫) 四月短章(村山槐多) 褪春記(鏑木清方) 四月馬鹿(渡辺温) イギリスの春と春の詩(吉田健一〕 死人の埋葬〔「荒地」より〕(T・S・エリオット/吉田健一訳) 美しい墓地からの眺め(尾崎一雄) 山男の四月(宮沢賢治) かたくり(水野葉舟) ギャロッピング・フォックスリー(ロアルド・ダール/田口俊樹訳) 四月(ギュスターヴ・カーン/永井荷風訳) 春雪(久生十蘭) まどわしの四月(片山廣子) 若菜のうち(泉鏡花) 博士の目(山川方夫) 桜の森の満開の下(坂口安吾) 跋 四月はかならずやってくる(西崎憲)
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【新刊】『ロイヤルホストで夜まで語りたい』
¥1,760
四六判/208ページ ロイヤルホストで味わえる、おいしい特別な時間 青木さやか、朝井リョウ、朝比奈秋、稲田俊輔、上坂あゆ美、宇垣美里、織守きょうや、温又柔 古賀及子、高橋ユキ、似鳥鶏、能町みね子、平野紗季子、ブレイディみかこ、宮島未奈、村瀬秀信、柚木麻子 豪華執筆陣17名による“ロイヤルホスト愛”でいっぱいのエッセイアンソロジー 藤井隆さん、ハリセンボンの近藤春菜さん、箕輪はるかさんによる特別鼎談も収録! このまま1日を終わらせたくなくて夜景を見たくなったときも 魔法のように仕事を進めたいときも 「自分の中の確信」が揺らいだときも ロイヤルホストは、いつもそこにいてくれた ハワイの空港みたいな匂いのパラダイストロピカルアイスティー、個人所有のポテトフライ、生まれて初めて食べたラムステーキ……。 はじめても、いつもも、あこがれも、とくべつも詰まったロイヤルホストの味。 【目次】 第一章 はじめては 褪せない夢 平野紗季子 ロイホに住みたい 宇垣美里 未知のおいしさに出会える場所 稲田俊輔 家族レストラン ブレイディみかこ 【パラティー1杯目】「天神西通り店の朝食ビュッフェ」(高橋ユキ) 第二章 あこがれて ねえ、夜のロイヤルホストを見に行こう 古賀及子 石坂線と神楽坂 宮島未奈 ロイホがロイホであるために 村瀬秀信 サザエさんはパーを出してる来週が来ない人にも来るわたしにも 上坂あゆ美 【パラティー2杯目】「雑談はずむ神楽坂店」(高橋ユキ) 第三章 いつもの 夢も現実もある 能町みね子 ロイヤルホスト慕情 織守きょうや ロイヤルホストと勤務医時代 朝比奈秋 ここが最高の定位置 青木さやか 【パラティー3杯目】「八丁堀店の定例会」(高橋ユキ) 第四章 とくべつな 幸せな記憶を、またロイヤルホストで 温又柔 ロマンスのインフラ 柚木麻子 細部の魔法 似鳥鶏 クイズ★どこの店舗でしょ〜か⁉ 朝井リョウ 【パラティー4杯目】「働く仲間との夜ごはんは神田神保町店で」(高橋ユキ)
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【新刊】『本の町は、アマゾンより強い』仲俣暁生
¥1,320
B6判・並製/64ページ 日本全国で書店が減少し続けた2010年代から2020年代にかけて、独立ウェブメディアの『マガジン航』やリトルマガジンに発表した「出版」「書店」「メディア」をめぐるエッセイを精選収録。先行発売した『もなかと羊羹』の前史にあたる時期のエピソードが掲載されています。本と人との関係を根底から考え直すヒントに満ちた、「行動する人」のための小冊子。 【本書に収録したエッセイ】 ・本の町は、アマゾンより強い ・アイヒマンであってはならない ・「真の名」をめぐる闘争 ・ZINEの生態系とローカリティ ・論じるよりも、その一部になりたかった ── 一九九〇年代ウェブ私史 ・インディ文芸誌は文芸復興の担い手になるか "新しい古書店がいくつもできたことで、下北沢は「本の町」として、静かに動き始めた。その流れの先に「本屋B&B」が登場したことで、この町の目に見えない〝本をめぐるネットワーク〟が完成した感がある。アマゾンがどんなに便利でも、それに負けない力をこのネットワークはもっている。"(「本の町は、アマゾンより強い」より) あとがき 本書は二〇一三年から二〇二〇年までの間に、私自身が編集発行人であるウェブメディア「マガジン航」やその他の媒体に発表した、出版や書店を主題とする文章をあつめたものだ。書かれた時点の状況をそのまま残すため、掲載にあたっての改稿は最低限度にとどめ、その後の変化については【追記】というかたちで補足した。 二〇一〇年代は日本の出版産業が水面下で大きな変化を迎えた時期だった。本書に収めた文章のなかでいちばん新しいのは二〇二〇年二月の〈「真の名」をめぐる闘争〉だが、この後に日本は本格的に新型コロナウイルスのパンデミックに襲われ、社会的なロックダウンの日々が続いた。本書は「それ以前」の記録だが、「以後」に起きる激変の前触れが「地下水」(鶴見俊輔)のように、本の世界のさまざまな場所で同時多発的に起きた時代でもあった。 「誰にも頼まれていないけど自分が作りたいから作る自主的な出版物」(野中モモ)、あるいは津野海太郎のいう「小さなメディア」。それらの系譜の先に、私がいまごろになってようやく実践しはじめた「軽出版」の営みがある。そのことを明らかにしたいというのが本書をまとめた最大の動機である。この本はその意味で、二〇二四年に刊行した拙著『もなかと羊羹──あるいはいかにして私は出版の未来を心配するのをやめて軽出版者になったか。」で書かなかった「前史」の部分にあたる。 それぞれの文章の主題は書店(本屋)だったり、ウェブやインターネットだったり、文芸だったりするが、通して読んでいただいた方はお気づきのとおり、どの文章にも「ネットワーク」「つながり」「生態系」「コミュニティ」「共同体」といったモチーフが繰りかえし立ち現れている。 二〇一〇年代は私にとって、多くの仲間を得た時代でもあった。 「独立(系)書店」や「一人出版社」といった出版業界のなかでのあらたな動きだけでなく、電子書籍による自己出版(セルプパブリッシング)、「文学フリマ」や「東京アートブックフェア(TABF)」のようなリトルプレスやジンを扱う即売イベント、「ノベルジャム」や「ブンゲイファイトクラブ」といった公開型の文芸創作イベントなど、「紙かデジタルか」といったありがちな対立構図を超えた、さまざまな試みが始まり、広まった。その一部には私自身も参加し、自分よりはるかに若い世代と協働する機会があった。それがどれほど貴重な体験であったか、自分自身でもささやかな出版活動を始めて、ようやく身に沁みてわかるようになった。 本書の中で具体的に名を挙げた方々(一部敬称略で失礼しました)だけでなく、日本中で〝本をめぐるネットワーク〟をかたちづくる人たちに、この本を捧げたい。 二〇二四年 大晦日 阿佐ヶ谷にて 著者記す
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【新刊】『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』宮崎智之(サイン本)
¥968
文庫並製/272ページ/サイン本 注目の文芸評論家、エッセイストによる等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。解説 山本貴光・吉川浩満。 【宮崎智之さんからメッセージいただきました!】 ちくま文庫版には、三篇からなる新章を加えました。「寂しさ論」を軸に、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』の視点や考え方を深化させています。僕の「初期代表作」とも呼べる大切な一冊になりました。ぜひ、お手に取って、いっときの凪のなかに身を置いていただき、「この世界も、あながち悪いものではない」と一緒に笑い合えたなら幸いです。
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【新刊】『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』海猫沢めろん(サイン本)
¥2,750
四六変形判/256ページ 文筆業を生業としてから確実に人生が狂っている――現代を生きる流浪の作家。海猫沢めろんの珠玉のエッセイ集。苦悩と笑いが織りなす、人生の軌跡と奇蹟20年の記録。 海猫沢 めろん 1975年、大阪府生まれ。2004年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。『キッズファイヤー・ドットコム』(野間文芸新人賞候補)で熊日文学賞を受賞。近著に『ディスクロニアの鳩時計』がある。
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【新刊】『文集・「富士日記」の一年』案内人・岸波龍
¥1,320
文庫判/97ページ/岸波龍さんのサイン付きもあります。 機械書房の岸波龍さんを案内人に、『富士日記』を1年かけてゆっくり読んだ記録を、参加者の声も含めてまとめました。 12回分の読書会後記を収録! いつでも連続読書会に参加した気分に。
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【新刊】『随風01』(サイン本/誰のサインが届くかはランダム)
¥1,980
A5判/140ページ/サイン本(誰のサインが届くかはランダムです) 文学フリマや独立系書店の店頭を席巻する随筆/エッセイムーブメントに呼応する文芸誌、ついに創刊! 本誌『随風』は書き手/読者の随筆にかける思いに寄り添って船出する小舟です。 随筆の風が吹く限り、どこまででもともに旅しましょう(年2回刊行予定)。 『随風』01 目次 巻頭随筆 宮崎智之 船出にあたって 平林緑萌 随筆特集「友だち」 浅井音楽 海猫沢めろん オルタナ旧市街 かしま 岸波龍 早乙女ぐりこ ササキアイ 作田優 鈴木彩可 竹田信弥 友田とん 西一六八 野口理恵 批評 柿内正午 仲俣暁生 横田祐美子 座談会 城崎にて、香川にて 森見登美彦 円居挽 あをにまる 草香去来 編集していない編集者の編集後記 北尾修一
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【新刊】『しゅうまつのやわらかな』浅井音楽(サイン本)
¥1,980
SOLD OUT
四六判並製/224ページ ―鮮明に思い出せることほど、ほんとうは忘れられたことなのかもしれない。 忘却と喪失。停滞と安寧。異端の言語感覚で綴られる、過ぎ去った日々の心象。 随筆。小説。詩。日記。変幻自在に境界を超える筆致が織りなす待望の随想集。 装画:つくみず 装丁:名久井直子
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【新刊】『失われた実家を求めて』飯村大樹
¥1,320
B6判/120ページ この本は、私が「実家」というものについて振り返るために制作されました。そもそも私は自分の両親に対してあまり良い印象を持っておらず、自分が将来的に家族という形で関係性を作ることにもあまり前向きに考えられていませんでした。そんな折、両親が離婚することになり、その後すぐに父が再婚。色々あって戸籍を母方に移すことになり、私にとっての「実家」はなくなりました。 育った家の建物はあるものの、そこにはほとんど祖父母しか住んでおらず、盆正月には父と新しい妻が帰ってくる。だから、この家にはもう一生来ないだろうと思って去年の夏には残してあった荷物の確認作業をしました。私の実家だったものは、別の何かに形を変えていった。そういう感覚があります。 「家族」というものを素直に、肯定的に受け止められる人が羨ましく、そして私はその場所から随分と距離がありました。親とも疎遠で、正直あまり近づきたくない。そんな時にふと考えたのは、聞き手としての身体であれば、両親の前でも「いる」ことができるのではないかということです。 親とはあまり会いたくないのですが、それでも何か自分の中にあるものに向き合うためには一度話すことが必要だと感じていました。「話を聞かせてほしい」という形でオファーをすれば「実家」の正体に迫りつつ、インタビュアーという1つの役割によって防御した状態で親と話をすることができるのではないか。すごく勝手ですが、ハードルを下げないととてもじゃないけれど会おうとは思えません。 というわけで、できあがったのがこの本です。母・父・妹へのインタビューに加え、まえがきとエッセイを1本収録しています。 私が本を作るのは、人生を通して本を読むことによって救われてきたからです。少しおこがましいかもしれませんが、この本も誰かの助けになるといいなと願っています。 (飯村大樹さんのnoteより)
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【新刊】『さみしがりな恋人たちの履歴と送信』笠井康平
¥2,750
四六判/340ページ どうして、いつまで、どうやって、 僕らは物語(おはなし)を作るのだろう。 いくつもの時代のカルチャーを経巡りながら、 ささやかに失われてばかりの生と語りの歴史をかたる、 言葉に恋する新時代の物語撰集。 ---- [推薦] 町屋良平(小説家) この本は言葉への恋愛小説だ。恋は苦しい。まるで人生みたいに? 恋は醜い。まるで人間みたいに? 恋は美しい。まるで世界みたいに? 恋は重い。まるで生死みたいに? 私は言葉より早く死んじゃうのに、どうしてこの小説は言葉を愛せると信じさせてくれるのだろう。 山内マリコ(小説家) 若さという足かせ、時代という苦難、増殖するノイズ……それらを「言葉」で超克しようと格闘した日々の全記録。東日本大震災からコロナ禍までの“極私的な自粛期間”に創作されたすべての作品は、信じるに足る、永遠の宝物だ。
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【新刊】『ほうき星のあとさき』早乙女ぐりこ
¥1,100
目の前を通り過ぎていったからって 消えたわけじゃない。 なかったことになるわけじゃない。 (『ほうき星のあとさき』序文より) 2023年に書きためていたエッセイ11本、書き下ろしエッセイ1本、収録
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【新刊】『別冊のん記 妻のレコードおつかいDO!』スズキロク
¥1,100
新書サイズ/ 話題の「レコードおつかい」4コマがさらにパワーアップして登場! レコードにまったく詳しくない妻・スズキロクが、 レコードに詳しい友人のヒントだけを頼りにおつかいチャレンジ! 予算は(夫の)1万円! はたして妻は何のレコードを買ってきたのか!? 『別冊のん記』レコードおつかいシリーズ新作は、 オカモト"MOBY"タクヤ(SCOOBIE DO)がゲストで登場! クイズ作家でもあるMOBYの出すレコードおつかいお題に、 レコードおつかいの天才妻ことスズキロクはどう答えるのか? 応援・トミヤマユキコ、協力・矢野利裕で賑やかにお届けします。 同時収録は2024年2月に行われた、前作『別冊のん記 妻のレコードおつかいリターンズ』刊行記念イベントのレポートマンガ(出演・柳樂光隆、長谷川裕、矢野利裕)。 イベントのために用意された新たなお題に妻が挑む! はたして妻は奇跡を起こせるか!? スズキロク渾身のレコードジャケット再現イラストも必見です。
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【新刊】『逃亡日記』作田優
¥880
A6/96ページ 【守りながら逃げる強制スクロール的日常生活】 押入れの奥にあった日記には、九年前の夏のできごとが書かれていた。父からの殺害予告の留守電、ポストに入れられた宝くじ。包丁を持った父。 私たちは弟の中指の骨を持って逃げた。みんなで前に進もうとした。 九年前に書いた日記を本にしました。(文学フリマカタログより)
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【新刊】『酒場の君2』武埴麻衣子
¥880
文庫サイズ、80ページ 文筆家・武塙麻衣子の大衆酒場エッセイ集第2弾。
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【新刊】『酒場の君』武埴麻衣子
¥880
文庫サイズ/80ページ 文筆家・武塙麻衣子の大衆酒場エッセイ集。